24年11月に歌舞伎座にて上演された『十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ』をテレビ初放送

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『十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ』

『十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ』

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CS放送「衛星劇場」では、毎日平日午後4時から歌舞伎が放送されている。2026年11月は、2024年に歌舞伎座で上演された『十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ』をテレビ初放送する。

中村虎之介の案内による『ようこそ歌舞伎座へ』は、舞台の裏側を映像を用いて案内するとともに、歌舞伎の魅力を紹介するひと幕。タキシード姿の虎之介が観客に挨拶した後は「幸四郎による歌舞伎座裏側の場」。普段は見ることのできない歌舞伎座の舞台の裏側を、松本幸四郎が映像で紹介する。続く「虎之介による歌舞伎あれこれの場」では、歌舞伎の特徴的な演技や演出を取り入れた、みどころたっぷりの場面が繰り広げられる。海外からの観客にも理解してもらえるよう尾上音蔵が同時通訳を行い、トークゲストとして尾上松緑が登壇した。上演中に写真撮影タイムも設けられ、いつもの『十一月吉例顔見世大歌舞伎』とは趣向を変えたひと幕となる。

『三人吉三巴白浪』(さんにんきちさともえのしらなみ)は歌舞伎の名作者・河竹黙阿弥による代表作の一つで、「月も朧に白魚の…」から始まる名ぜりふで有名な演目。

『三人吉三巴白浪』

『三人吉三巴白浪』

 
節分の夜更け、女と偽り盗みを働くお嬢吉三(左近)は、夜鷹から百両の金を奪い取る。その様子を見ていたお坊吉三(歌昇)が駕籠から現れると、二人は百両の金をめぐって争う。そこへ仲裁に入ったのは和尚吉三(坂東亀蔵)。この場の出会いと同じ名を持つ縁から、三人は血盃を交わし義兄弟の契りを結ぶのだった。


『石橋』(しゃっきょう)は能の「石橋」を素材に、「獅子物」と呼ばれる華やかな毛振りが見どころの舞踊。

『石橋』

『石橋』

 
唐の国の清涼山。文殊菩薩が棲むこの霊山に、神秘的な力で自然に生まれたこの石橋のもとへ現れた獅子の精(萬太郎、種之助、中村福之助、虎之介)が舞い遊ぶ。そこへ獅子の精(松緑)が現れ、百獣の王と謳われる獅子の精たちは牡丹の花が咲き誇るなか、高揚する音楽に合わせて次第に獅子の狂いを見せると最大のみどころである毛振りが始まる。勇壮な獅子の毛振りに力強い拍手が送られ、客席の盛り上がりが最高潮となったところで、華やかに打ち出しとなった。

 

放送情報

『十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ』
 
放送局:CS衛星劇場
 
『ようこそ歌舞伎座へ』
放送日:2026年11月3日(月)午後4:00~/12日(水)午後4:00~ 他
2024年/令和6年11月・歌舞伎座
[出演]中村虎之介、尾上松緑(トークゲスト)

『三人吉三巴白浪』
放送日:2026年11月3日(月)午後4:45~/12日(水)午後4:45~ 他
2024年/令和6年11月・歌舞伎座
[出演]尾上左近、中村歌昇、坂東亀蔵
 
『石橋』
放送日:2026年11月3日(月)午後5:30~/12日(水)午後5:30~ 他
2024年/令和6年11月・歌舞伎座
[出演]尾上松緑、中村萬太郎、中村種之助、中村福之助、中村虎之介

※衛星劇場では、平日夕方4時から歌舞伎を毎日放送中
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