「パリ・オペラ座 IN シネマ 2026」~厳選された人気のバレエ作品2演目『くるみ割り人形』『ル・パルク』が各1週間限定公開決定
360年以上の歴史を誇り、世界最古にして最高の芸術の殿堂であるパリ・オペラ座。その長い歴史の中で、現代でも頻繁に上演される名作の数々がそこで初演され、今に続く伝統的な「総合芸術」として世界中の人々を魅了してきた。パリ・オペラ座バレエでは、新しい振付家の作品をどんどん取り入れながらも、クラシック・バレエの最高峰としての伝統も守り抜いて高い人気を誇り続けている。そのパリ・オペラ座の最高のパフォーマンスを映画館から観客へ届けるのが「パリ・オペラ座 IN シネマ 2026」である。
新シーズンでは、パリ・オペラ座バレエならではのルドルフ・ヌレエフ振付『くるみ割り人形』と、ロココ時代の貴族社会における恋の駆け引きをスタイリッシュに描いた、鬼才プレルジョカージュによる『ル・パルク』という人気作品2作が上映される。
『くるみ割り人形』ではドロテ・ジルベールとギヨーム・ディオップ、『ル・パルク』ではアリス・ルナヴァンとマチュー・ガニオという当代の人気エトワールが主演し、いずれも豪華で美しい衣裳や舞台装置も楽しめる名作だ。
この新シーズンの幕開けを彩る日本版予告映像も到着した。映像では、パリ・オペラ座で上演された。各作品の名シーンが美しく切り取られている。華やかな舞台装置や衣装に身を包んだダンサーたちの生き生きとした動き、そしてオペラ歌手たちの力強く繊細な歌声が、映画館のスクリーンで鮮やかに蘇る。映像の後半には、『ル・パルク』の名場面「解放のパ・ド・ドゥ」が登場し、観る人の期待をさらに高める仕上がりとなっている。
【動画】「パリ・オペラ座 IN シネマ 2026」予告映像
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、パリ・オペラ座の象徴であるガルニエ宮の壮麗な姿が大きく描かれ、「扉のむこうは、フランス、パリ・オペラ座 幻想の世界へ」というキャッチコピーが掲げられている。今シーズンの上映作品『くるみ割り人形』と『ル・パルク』の名場面を象徴的に切り取ったスチールも並び、作品の魅力が一目で伝わるデザインとなっている。
ポスタービジュアル
『くるみ割り人形』はチャイコフスキーの美しい旋律に乗せたクリスマスの風物詩として世界中で人気を博している作品。だがパリ・オペラ座で上演されているヌレエフ版『くるみ割り人形』は一味違う。1985年初演の本作は、ニコラス・ジョージアディスがデザインした衣裳や舞台装置が華やぎをもたらし、雪の場面やクリスマスパーティ、お菓子の国でのディヴェルティスマンなど楽しい要素が盛り込まれている。一方で魔術師ドロッセルマイヤーと王子を同じダンサーが演じ、2幕にはクララの家族が悪夢に現れるなど怪奇的な部分もあり、大人が観ても楽しめる趣向となっている。
今回のクララ役はエトワールのドロテ・ジルベールで、2026/27シーズン引退予定のため貴重な機会となる。また、ドロッセルマイヤー/王子を演じるギヨーム・ディオップは最年少エトワールであり、パリ五輪開会式で踊り注目を集めた。
『くるみ割り人形』 ©Agathe Poupeney
『ル・パルク』は現代バレエで最も重要な振付家の一人であるアンジュラン・プレルジョカージュが1994年にパリ・オペラ座のために創作した。太陽王ルイ14世時代を舞台に、ロココ式庭園での貴族の恋の戯れと駆け引きを描く洗練された作品だ。特に終盤の「解放のパ・ド・ドゥ」は、モーツァルトのピアノコンチェルトに合わせ主人公二人がキスをしながら回転する官能的な「フライング・キス」の場面が2011年にエールフランス航空のCMに使われ有名になった。
ガラ公演でも人気だが、豪華絢爛なロココ衣裳を脱いで寝間着姿になり心を解放する全幕作品として観ると新たな感慨がある。男装した女性たちと男性の椅子取りゲームなど、センシュアルな駆け引きがユーモラスに描かれ、2008年の来日公演も好評だった。今回の映像は2025年3月に引退したマチュー・ガニオと、コンテンポラリー作品で評価が高かったアリス・ルナヴァンが主演し、恋の国フランスらしい華麗な恋愛術の世界が魅惑的に描かれている。
『ル・パルク』 ©Yonathan Kellerman
実際の舞台に接しても観ることができない、ダンサーの細かい表情や豪奢な衣裳、壮麗な舞台美術をじっくりと観ることができるのも映画館でバレエを観る楽しみの一つ。パリ・オペラ座の世界最高の舞台をぜひ映画館でご堪能あれ。
上映情報
※各作品1週間限定公開
■公開日:2026年1月23日(金)~1月29日(木)
■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
■振付:ルドルフ・ヌレエフ
■指揮:アンドレア・クイン
■出演:ドロテ・ジルベール、ギヨーム・ディオップ、ロクサーヌ・ストヤノフ、エロイーズ・ブルトン、
ジェレミー=ルー・ケール、トマ・ドキール、マリーヌ・ガニオ、イネス・マッキントッシュ、シュン・ヴィン・ラム
■映像監督:フランソワ・ルシヨン
■収録日:2023年12月16日・19日 パリ・オペラ座バスティーユにて
© Paris Opera – François Roussillon et Associés – 2023
■公開日:2026年3月13日(金)~3月19日(木)
■音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
■振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
■音響創作:ゴラン・ヴェイヴォダ
■指揮:ベンジャミン・シュワルツ
■出演:アリス・ルナヴァン、マチュー・ガニオ
■映像監督:ルイーズ・ナルボニ
■収録日:2021年3月9日・11日 パリ・オペラ座バスティーユにて
© Paris Opera – Telmondis – 2021
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