範宙遊泳、山本卓卓と演出家・額田大志が初タッグ 『われらの血がしょうたい』を新キャスト・新演出で上演

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インターネットは血をみるか? 範宙遊泳『われらの血がしょうたい』

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2026年2月21日(土)~3月1日(日)シアタートラムにて、インターネットは血をみるか? 範宙遊泳『われらの血がしょうたい』が上演される。

本公演は、人間の根源的な営みや愛、生命の安全といったモチーフを冷笑のインターネットを用いて表現する範宙遊泳の意欲作。

今回岸田國士戯曲賞作家の山本卓卓とタッグを組むのは、言葉に対する独自の音楽的アプローチが魅力の「ヌトミック」を率いる演出家・額田大志。2025年、滋企画『ガラスの動物園』で第33回読売演劇大賞上半期ベスト5の演出家に選出されるなど、もっとも注目を集める演出家に、10年前の意欲作を託す。

出演は、『バナナの花は食べられる』『心の声など聞こえるか』など近年の重要な創作に継続的に参加し、今年から劇団員となった、モメラスの井神沙恵と、俳優・ダンサーの植田崇幸。

井神沙恵

植田崇幸

初演に続いて、演劇ユニット「ほころびオーケストラ」では脚本も担当し、野外劇や親子で楽しめる劇を創作している埜本幸良。KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 音楽劇『愛と正義』(益山益山貴司演出)、オペラ『愛の妙薬』(杉原邦生演出)など、劇団外でも様々な世界観の中で新境地を開拓し続けている福原冠。

埜本幸良

福原冠

端栞里

劇団員4名に加えて、次世代劇団「南極」のメンバーであり、若手演劇シーンを縦横無尽に駆け抜ける端栞里をゲストに迎える。また、劇団のアートディレクター・たかくらかずきの、AIを駆使したデジタル要素もみどころのひとつとなっている。

2015年に横浜とインドを旅した意欲作を、新キャスト新演出でリクリエーションする本作に期待しよう。

【あらすじ】
ネット上に不可解な投稿を残して消えた母。海の彼方に消えてしまったらしい彼女はある日、家電製品の人工知能"ザマ"として現れる。娘の痕跡を見守りながらも時は流れ、住む人間が次々と入れ替わっても、"ザマ"は人間の歴史を積み上げながらバグとともに存在し続けている。


山本卓卓 コメント

この作品の初演は2015年でした。当時、私としては納得のいく仕上がりになったものの、トラウマになるほど観客の一部からは「よくわからない」と言われた作品でした。あれから10年以上が経過し、AIがいよいよ生活に侵食してきた現代において、この作品が描いていた本質がより鮮明に実感を伴って伝わるはずです。その本質とはつまり、人間は、非生命への慈悲と思いやりを新たな感情から築くことができるか、という問いです。今作では、視覚的にアプローチしていた初演の手法に加え、聴覚的な感度の高さと古今東西を軽やかなセンスでリミックスするヌトミックの額田大志さんに演出をお願いいたしました(もちろん、読売演劇大賞中間発表の前からのオファーです!)。範宙遊泳の新たな挑戦にぜひご期待ください。

額田大志 コメント

10年前の横浜で『われらの血がしょうたい』の初演を見ました。劇場を出て、今の作品はなんだったんだろうと、冬の桜木町を歩いたことを、よく思い出します。今でも時折、あるシーンが浮かんだりもします。それだけ、当時の私にとって確かな衝撃で、得体の知れない何かを体験したような、そんな上演だったと思います。だからなのか、新キャスト・新演出版の演出家として声をかけてくれたとき、率直に、やってみたい、と思いました。断片的な情報が散りばめられた戯曲の中から、まさにインターネットの海を彷徨うように、人間の真に迫る言葉を拾い集めていく、そんな稽古になるような気がします。また新しい範宙遊泳であり、懐かしくも新鮮な上演になるよう、チームのクリエイティビティを存分に享受しながら、10年という時の流れも味方につけて、精一杯やり切りたいと思います。

公演情報

インターネットは血をみるか? 
範宙遊泳『われらの血がしょうたい』
 
日程:2026年2月21日(土)〜3月1日(日)
会場:シアタートラム
 
作・映像:山本卓卓
演出・音楽:額田大志(ヌトミック)
アートディレクション:たかくらかずき
出演:井神沙恵、植田崇幸、埜本幸良、福原冠(以上範宙遊泳)、端栞里(南極)
 
2月21日(土)18:30★|2月22日(日)14:00★|2月23日(月・祝)14:00★2月24日(火)休演日|2月25日(水)19:002月26日(木)14:00★|2月27日(金)19:00|2月28日(土)14:00/18:30|3月1日(日)14:00
受付:開演45分前 開場:開演30分前
上演時間:約90分〜120分程度
★アフターイベント:詳細は決まり次第ご案内いたします。
 
料金:
一般:4,800円
U29*:3,800円
当日券:各500円増し
* 受付にて要証明書提示。
** 障がい者割引は介護者1名様も同一料金で承ります。フォームより2枚でお申し込みください。
*** 遠方割引は一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)以外よりお越しの方が対象です。
**** 一般料金との差額分は本作品の範宙遊泳の活動資金にさせていただきます。
 
高校生以下・障がい者割引・遠方割引・応援|当日精算
高校生以下
障がい者割引
遠方割引
応援
 
※入場整理番号付き自由席。
※整理番号はご予約順に割り振られます。
※開場時、に記載されている整理番号順にご入場いただきます。
 各プレイガイド1番から発行しているため、同じ番号の方が複数いらっしゃいますが、同時にお入りいただきます。
※前売りは、クレジット決済またはコンビニ入金、事前発券が必要です。
※ご予約の変更、の再発行はできません。
※開演時間を過ぎますとお席にご案内できない場合がございます。
※未就学児入場不可。
◯鑑賞サポート
 
<車椅子スペースのご案内>(定員有・要予約)
車椅子のままご観劇いただける車椅子スペース(最後列舞台向かって左ブロック)がございます。
ご利用の方は、劇団 hanchu.ticket@gmail.com までご連絡ください。
 
<託児サービスのご案内>(定員有・要予約)
料金:2,600円
対象:生後6ヶ月以上9歳未満(障害のあるお子様についてはご相談ください)
申込:ご利用希望日の1週間前までに劇場HP「託児サービスお申込みフォーム」からお申込みください。
 
美術:中村友美 衣裳:臼井梨恵 音響:池田野歩 照明:富山貴之 舞台監督:中西隆雄 演出助手:中野真由子
宣伝ビジュアル:たかくらかずき デザイン:工藤北斗 制作助手:川口聡 制作:藤井ちより プロデューサー:坂本もも
協力:ヌトミック モメラス ユーステール 南極 ディケイド 合同会社Conel モモンガ・コンプレックス Quno ロロ 急な坂スタジオ 
 
提携:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区
主催:合同会社範宙遊泳
 
 
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