“演劇とか音楽とかジャンルなんて関係ねえバージョン”鳥取で開催

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2015.7.22

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くだらないことは、ここにある。

 『みたこともないかもしれない演劇や、聞いたことないのに心地のいい音楽や、鳥取のおいしい食べ物や、いろんな、いろんな楽しいこと、もの、ひと。鳥取でそういうのやりたい。鳥取のひとに見てほしい、感じてほしい、知ってほしい。 鳥取の人が、たくさんの面白くだらないことに出会えますように! 鳥取で、出会えますように! ただそれだけの思いからはじめます。 私のひとりの思いが実って、今、何十人という面白いこと大好きなあらゆる「ひと」が結集し、鳥 ROCK を生み出そうとしてくれています。大好きで素敵最高な作り手たちを、鳥取に呼ばせてください。そして一緒に面白くだらない時間を過ごしましょう。夏によくある音楽フェスの、“演劇とか音楽とかジャンルなんて関係ねえバージョン”をやります』と語るのは、鳥ROCKFES’15実行委員長にして、下北沢あたりでミュージカルではないけど歌ったり踊ったりする芝居を上演するHula-Hooperの団長、菊川朝子。

 2010年に地元・鳥取に生活拠点を戻しながらも、鳥取と東京を股にかけて演劇活動を精力に行っている彼女。そんな経験から、おそらく郷心、地元愛を獲得し「鳥取を知って欲しい、来て欲しい」という思いから、さまざまな方面への呼びかけを機に企画が動き出した、演劇・音楽・コント・トークなどの複合フェスティバル。かつての演劇まっしぐらの菊川からは想像できない意外な企画と言えるかもしれない。田舎とか振り返らない感じだったから。でもきっと、そんな菊川の変化にほだされ、面白がり、彼女のネットワークにいた鳥取出身者や関わりのあるアーティストたち、仲間の才能たちが賛同し、鳥取に集結するのだろう。

Hula-Hooper

Hula-Hooper

 会場は、山の中にある陶芸家・山本教行氏の工房。工房、展示室、お食事処、縁側、庭などあらゆる空間を駆使し、鳥取の自然と、器が生み出す日常をとなりに感じつつ、非日常的なライブを行うという違和感も菊川のアイデア。展示されている器もまた出演者なのかもしれない。

 『テレビでは見られない文化がある。 画面では伝わらない熱量がある。 見れないのはもったいない。 好きか嫌いかは、知ってから選べばいい。大っ嫌いでもいい。「わたしは、こうゆう演劇は嫌い。」そう知れる時間があるってすごく楽しいことだと思う。その中に、奇跡みたいな時間がもしかしたらあって、言葉にできない形にならない感情が生まれて、それは誰にも分けられない大切なものになるかもしれない。知らない、触れられない、だから見ないってとってもさびしい。演劇とか音楽とか芸術とか、知らない、と思う人からしたら難しいとかめんどくさいと思われそうないろいろんなものの、くだらなさや、もっと、いろんな側面があるんだよってことを一緒に考えられる機会を少しでも作れたら、なんてえらそうなことは言えませんが。とにかく面白いものを鳥取でやりたい! とにかく、私のめちゃくちゃ大好きな素敵な仲間たちを鳥取に連れて来たい! そんで見せびらかしたい! すげー仲間たちに囲まれて私めっちゃ面白いことやれてるよ!って、鳥取に、鳥取のひとに見て欲しい」(菊川)

 
イベント情報
鳥 ROCK FESTIVAL 2015

 日時:2015 年 8 月 22 日(土)〜23 日(日) 
 会場:クラフト館 岩井窯

 問合せ:鳥ROCK FESTIVAL http://torirockfestival.daa.jp/
 
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