韓国発のヒットミュージカル『フランケンシュタイン』豪華日本人キャストで来年上演

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2016.3.10
ミュージカル『フランケンシュタイン』

ミュージカル『フランケンシュタイン』

韓国発のヒットミュージカル『フランケンシュタイン』が、最高レヴェルの日本人キャストを集めて、2017年1月に日生劇場で上演されることが明らかとなった。

発表されたキャストは、ビクター・フランケンシュタイン(博士)役に、中川晃教・柿澤勇人(Wキャスト)。その友人アンリ・デュプレ役に、加藤和樹・小西遼生(Wキャスト)。また、ジュリア役に音月桂、ルンゲ役に鈴木壮麻、ステファン役に相島一之、エレン役に濱田めぐみ…とそうそうたる顔ぶれが勢揃いだ。日本版の演出は板垣恭一、音楽監督を島健、振付を黒田育世がそれぞれ務める。製作は東宝/ホリプロだ。発売は2016年秋予定。

ミュージカル『フランケンシュタイン(프랑켄슈타인)』のオリジナルは、英国作家メアリー・シェリーが1818年に発表した小説を原作に、韓国ソウルの忠武アートホールの製作により2014年に初演したもの。脚本・演出をワン・ヨンボムが、作曲・音楽監督をイ・ソンジュンが手掛けた。初演時には「ザ・ミュージカルアワーズ」をはじめ、韓国ミュージカル界の主要な賞を総なめにした。忠武アートホールでは2015年11月より再演を上演中(3月20日まで)で、ユ・ジュンサン、パク・ウンテ、ハン・チサン、ソ・ジヨン、アン・シハ、イ・ヒジョン、パク・コニョン、チョン・ドンソク、チェ・ウヒョク、イ・ヘギョン、イ・ジス、ホン・ギョンスら出演陣の人気とも相まって、驚異的な観客動員数を記録している。日本からも多数のミュージカル・ファンがこの作品の観劇のために渡韓している。

今回、日本側とライセンス契約をしたのは、前述の忠武アートホールと、著作権者であるワン・ヨンボムプロダクション。日本の1000席以上を有する劇場で上演されるライセンス契約は、韓国創作ミュージカル史上初めてのこと。この作品は初演当初から、今回のような海外進出を想定して創り上げたとのことで、今後は中国や欧米への進出も視野に入れているとも伝えられている。

近年『フランケンシュタイン』の舞台といえば、ダニー・ボイル(監督映画「スティーヴ・ジョブズ」が現在上映中)の演出、アンダーワールドの音楽で、ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが博士と怪物を交互に演じた“ストレートプレイ”版(初演2011年)が「ナショナルシアターライヴ」で2015年に日本で上映され、大きな話題となった。この舞台映像は、2016年4月2日(土)~4月15日(金)に東京のシネ・リーブル池袋で再上映されるので、未見の人はこの機会にぜひご覧いただきたい。また、2013年11月に東山紀之&坂本昌行が演じた同“ストレートプレイ”版(演出:鈴木裕美、上演台本:倉持裕)も高い評価を得た。このたび満を持しての韓国“ミュージカル”版の国内上演により、演劇ファンの間で『フランケンシュタイン』ブームが再燃しそうだ。

公演情報
ミュージカル『フランケンシュタイン』

【東京公演】2017年1月8日(日)~1月29日(日) 日生劇場
【大阪公演】2017年2月2日(木)~2月5日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
【福岡公演】2017年2月10日(金)~2月12日(日) キャナルシティ劇場
【愛知公演】2017年2月17日(金)~2月18日(土) 愛知県芸術劇場大ホール

■音楽:イ・ソンジュン
■脚本・歌詞:ワン・ヨンボム
潤色・演出:板垣恭一
■訳詞:森雪之丞
■音楽監督:島 健


■出演:
中川晃教/柿澤勇人(Wキャスト) 
加藤和樹/小西遼生(Wキャスト) 
音月桂 
鈴木壮麻 
相島一之 
濱田めぐみ 
他 


 
 

 

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