世紀の大発明!"ゲーマーじゃんけん"とは? ~ボードゲームに恋して~ROUND:16~

コラム
アニメ/ゲーム
2017.9.17
世紀の大発明!"ゲーマーじゃんけん"とは? (c)DEAR SPIELE

世紀の大発明!"ゲーマーじゃんけん"とは? (c)DEAR SPIELE

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「じゃんけんって”あいこ”ばっかりで終わらなくないですか?」

お久しぶりとなってしまい、もう記事を書いていることすら忘れられていそうなボードゲームのコラムですが、細々と再会していこうかなと思います。どうぞ、よしなに!

さて、本題ですが、みなさんは何か物事の順番や優劣を決める際に「とりあえず”じゃんけん”」って感じで、居酒屋における1杯目のビール的なお約束を続けていないでしょうか?

もちろん、じゃんけんOK!何も悪くもなければ間違ってもいないとは思いますが、参加人数が多くなるとどうしても「あいこ」が多くなって決着がつかなくなりませんか?

なりますよね?

・・・そうでなければ、今回の記事はここまでになってしまうので、決着つかないことにしておいてください(笑)

うーん・・・少ない回数で決着がつくじゃんけんないかなー? (c)DEAR SPIELE

うーん・・・少ない回数で決着がつくじゃんけんないかなー? (c)DEAR SPIELE

私たちが大好きな「ボードゲーム」は2時間、3時間かかるものもあって、なんというか、じゃんけんを延々としている時間がもったいなくなるんですよね「はやくゲーム始めたい!」「1秒でも早く初めて何回も遊びたい!」って(笑)

そんな不満というかストレスを回避すべく、誰が考えたかは分かりませんが、ボードゲーマーの間では「ゲーマーじゃんけん」と呼ばれる独特なじゃんけんがよく使われます。今回はこの「ゲーマーじゃんけん」について説明したいと思います。

 

「ゲーマーじゃんけん」のルールとは?

普通のじゃんけんのルールはみなさんご存知だとは思いますが、ゲーマーじゃんけんも「じゃんけん」と謳っているだけあって、動作と使う手の形「グー」「チョキ」「パー」は一緒です。

全員が「じゃんけんポン!」の掛け声とともに手で3つのうちいずれかの形を作り一斉に出します。ここまでは本当に一緒。しかし、この後の勝敗のつけ方が普通のじゃんけんとは異なり早期決着がされるように工夫されています。

端的に言うと、勝敗は「少数決」で決まります。つまり、「グー」「チョキ」「パー」の3つの中で一番少ない手の形を出した人の勝ちです。とりあえず「グーはチョキより強い」とかそういうのは無しですが、同数だった場合は考慮されます。処理順をまとめると次のようになります。

  • 「グー」「チョキ」「パー」最も少ないものを出した人の勝ち
     
  • もし同数で複数のものが最小数になった場合は、普通にじゃんけんの強弱で判定

 

どうですか?4~5人程度ならすぐ決着ついちゃいます。

上記ルールを踏まえつつ、ゲーマーじゃんけんの例をいくつか画像を使いながら紹介します。

 

グーが少ないからグーの勝ち (c)DEAR SPIELE

グーが少ないからグーの勝ち (c)DEAR SPIELE

上の画像は「チョキ/チョキ/パー/パー/グー」普通のじゃんけんなら「あいこ」ですが、ゲーマーじゃんけんなら「グー」が一人しか居ないので、グーを出した方の一人勝ちになります。

 

最小数が複数あったら普通にじゃんけんて強い方が勝ち (c)DEAR SPIELE

最小数が複数あったら普通にじゃんけんて強い方が勝ち (c)DEAR SPIELE

こちらは「グー/グー/グー/パー/チョキ」となっているので、「チョキ」と「パー」が最小数になりますが、ここは最小数同士で普通のじゃんけんと同じ判定をして「チョキ」の勝ちとなります。

 

グーが少ないのでグーの勝ちですが・・・ (c)DEAR SPIELE

グーが少ないのでグーの勝ちですが・・・ (c)DEAR SPIELE

「グー/グー/パー/パー/パー」普通のじゃんけんなら「パー」の勝ちですが、ゲーマーじゃんけんなら「グー」の勝ちです。少数決になると、たとえ2回戦、3回戦と回数を重ねることになっても、通常のじゃんけんより参加者が多く減るので決着がつきやすくなります。

また、ローカルルールではありますが、勝者が2人以上居た場合は、その中で最も右側に座っている人を勝者とすることで更に決着までの時間を短縮する方法もあります。というのも、ボードゲームを遊ぶ際、各プレイヤーの手番が時計回り(左回り)の順番になることが多いため、再度じゃんけんをして左側のプレイヤーが勝ってしまうと、負けた方はかなり手番が遅くなってしまいます。このため、右側のプレイヤーの勝ちにすることで左側のプレイヤーは最大限のデメリット(最後手番)を回避できる仕組みです。

もちろん、後手番が強いゲームもあるので、これはローカルルールとして使われないことも多いですが、本当に決着が早いので個人的にはおススメです。

 

これは普通にパーの勝ち! (c)DEAR SPIELE

これは普通にパーの勝ち! (c)DEAR SPIELE

ゲーマーじゃんけん関係なく、偶数人で丁度半々になってしまえば、普通にじゃんけんの勝敗になります。この場合は、対面で同じ手の形を出しているので、「右側勝ち」も出来ないので、もう一回戦必須です。

 

もちろん全員同じならあいこです (c)DEAR SPIELE

もちろん全員同じならあいこです (c)DEAR SPIELE

あ、はい、そりゃあですね。全員同じなら間違いなく「あいこ」です(笑)

 

是非、今日から使ってみてください!

「ゲーマーじゃんけん」って言うネーミングはちょっとマニアックな印象を受けますが、個人的にはこのシステムは「発明」と言っても過言ではないと思っています!

「あいこでしょ!」「あいこでしょ!」なんて何回も何回もゲシュタルト崩壊しそうになるまで繰り返すなら、是非、一度でいいので試してみてください。

もう、元の「じゃんけん」には戻れない生活が待っています(大げさ)

 

See You :-)

 

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