Q'ulle 怒涛の一年半を経てついた自信、信頼、そして成長――自身最大キャパのZeppDivercity公演へ向けて語る

インタビュー
音楽
2016.6.3
Q'ulle

Q'ulle

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いとくとら・ゆずき・まぁむ・まなこ・やっこの5人よる、歌って踊るガールズロックグループ・Q'ulle。1stシングルをリリースして約一年が経過し、早5枚目となるシングル「ALIVE/再生論」を先日リリース。当時から現在までを振り返り、今作を改めて紐解いてもらった。
さらに現在敢行中にアジアツアー、そしてファイナルに控えているZeppDivercity公演に向けて――話していく中で彼女たちが見つけたQ'ulleとしての課題・強みを赤裸々に語ってくれた。

――Q'ulleにとって5枚目となるニューシングル「ALIVE/再生論」は、それぞれの楽曲が際立った両A面的な意味合いを持った作品ですね。皆さんは、この2曲に対してどんな印象や見解をお持ちですか?

ゆずき:まず、「再生論」の方に関しては今回新たに鬱Pさんが作曲の面で参加をしてくださっているんですよ。全体的に凄く激しくてロックな音になっているので、きっとこれまでとは違うQ'ulleの一面を感じてもらえるような曲に仕上がっていると思いますね。そして、「ALIVE」の方もこれまでずっとお世話になってきているDECO*27さんに加えて、初めて板井直樹さん(西野カナの「トリセツ」にも携わった敏腕クリエイター)にも加わっていただいていて、すっごいパリピな感じに仕上がっているんですよ(笑)。そういう意味で、今回のシングルはカッコイイ感じのQ'ulleが好きな方はもちろん、楽しく盛り上がる感じのQ'ulleが好きな方にも、ともに気に入っていただける1枚になっているんじゃないかな?と思っています!

まなこ:「ALIVE」は、これまでいろいろなタイプの曲をやってきたQ'ulleにとっても、本当に新しい要素が詰まっている曲ですね。ここに来て、お客さんたちと一体になって思いっきり楽しめる曲が出来たことが、私はとても嬉しいです。そして、「再生論」の方についてはロックなイメージをちゃんと残しつつも、Q'ulleのまた新しい一面まで見える感じになっているような気がしますね。

Q'ulle・いとくとら

Q'ulle・いとくとら

まぁむ:最初、「再生論」は凄く激しい曲だなって思ったんですよ。だから正直、「これヤバイ! どんなフリがついて、どうやって踊るんだろう!?」ってかなり不安だったんです。結果、完成したダンスは予想通りの激しい感じになってしまったので(笑)、MVでも踊るのが大変でした。でもそうやって頑張った分、凄くカッコ良い仕上がりになったと思うので、あの映像は皆さんにぜひ観てもらいたいですね。それから「ALIVE」は、最初に聴いた時から「これは絶対、ライヴでやったら最高に楽しいだろうな」という直感があった曲ですし、実際に初披露した時にもお客さんたちが初めて聴いたはずなのに、いきなりこの曲では皆でめちゃくちゃ盛り上がれたんですよ。これからのライヴでも、必ず皆で楽しめる曲になっていきそうです。

やっこ:今回の「再生論」の中には、歌詞がラップになっているところがあって、私が「あっ!流れ星!!」っていう風に、流れ星の数を数える場面があるんですよ。そういうセリフチックなものをレコーディングで入れるのは初めてだったので、少しドキドキしながら録りました(笑)。ただ、ライヴの時はお客さんたちが一緒に数えてくれるので、最近のライヴではそこもひとつのみどころになっています。そして、今回は「ALIVE」の方でも初めてのことがあって、ファンの方たちに参加していただいてのMV撮影をしたんですよ。皆との時間をこういう映像というかたちでひとつ残すことが出来たのも、とても良かったなと思っています。

いとくとら:この「ALIVE/再生論」というシングルは、両方とも今までのQ'ulleになかったタイプの曲たちになりましたね。しかも、この2曲って実は両方とも歌詞が凄くポジティヴな内容なんです。「ALIVE」は聴いた通りに明るくて、“人生、楽しんだもん勝ちだぜ”っていう感じの思いっきり前向きな曲だし。「再生論」の方もあの激しい曲の雰囲気からすると意外に感じるかもしれないですけど、“夢を夢のままで終わらせるんじゃねーぞ!”っていうメッセージが詰まっていて、やっぱりちゃんと前向きなんですよ。だから、今回の2曲はそれぞれに違うアプローチで、何かに悩んでいる人たちの背中を後押し出来るような作品に仕上がったんじゃないかな、と自信を持っているんですよ。皆さんにとって、この曲たちが応援歌みたいになっていってくれたらいいな、と思っています。

Q'ulle・まなこ

Q'ulle・まなこ

――Q'ulleは今回のシングルをもって、また飛躍的な成長を遂げたといえるのでしょうね。そんな皆さんからすると、“Q'ulleのここは他の誰にも絶対負けていない”と特に強く自負しているのは、どんな部分ですか?

いとくとら:負けん気の強さ(笑)。

一同:あはは(笑)。

ゆずき:確かにね。私たちの場合、ダンスはもともとそれぞれでやっていたりしたけど、きちんと習っている子は少なかったりしたんですよ。ましてや、歌なんかはメンバー全員がQ'ulleで初めてやることになったわけですし。だから、ほんとにファーストシングルの時は“ど素人”状態で歌っていたので、かなり悲惨なことになってしまっていたんです(苦笑)。でも、そこから「這い上がってやるぞ!」っていう強い気持ちで、私たちはここまで来ているんですよね。年齢的にもいろいろギリギリなところからのスタートでしたけど(笑)、とにかく頑張ってます!

やっこ:そのせいか、我ながらですけどQ'ulleの成長のスピードはけっこう速い方だと思います。もちろん、周りの環境やファンの皆さんに支えられているからっていうのも大きいんですけどね。

Q'ulle・まぁむ

Q'ulle・まぁむ

まなこ:一生懸命にやっている私たちのことを見て、ファンの方たちが「自分も頑張ろう」とか「何かにチャレンジしよう」っていう気持ちになったり、何かを感じてくれたら嬉しいですね。

ゆずき:結局、何かを本気で始めるのに遅いとか早いなんて全然関係ないよ、っていうことですよね(笑)。

――では逆に、Q'ulleにあとひとつプラスしてみたい要素があるとしたら、それはどんなものでしょうか。「これがあったら、より最強になれるはずだ」という要素とか。

いとくとら:アドリブ力!

ゆずき:それだ(笑)。

まぁむ:ほんとだね~(笑)。

やっこ:Q'ulleはフリーで踊る部分も多いんですけど、そこがね(苦笑)。フリが決まっているものはいいとしても、「自由に自分を表現してください」ってなると、そこではまだ自分を完全に活かし切ることは出来ていないかな、って感じています。

ゆずき:歌に関してもそうだよね。上手い人って、ライヴのその場でアレンジをしたり、フェイクを入れたりするじゃないですか。わたしたちにはまだそういうことは出来ないし、今の段階では音源通りに歌うのが精一杯なので、歌の面でのアドリブ力もこれからどんどんついていきたいです。ライヴでしか聴かせられない歌、というものを皆さんに届けられるようになりたいですね。

Q'ulle・ゆずき

Q'ulle・ゆずき

――ライヴといえば、Q'ulleはまさに現在進行形で『アジアツアー2016 ~the other side of HOPE~』に臨んでいるところですね。ちなみに、海外公演でのMCでは現地の言葉を使われたりするんですか?

いとくとら:まなこが、中国語と韓国語が少し出来るんだよね。

まなこ:そんなに上手くしゃべれはしないんですけど(笑)、中国語と韓国語は勉強していた時期があったので、MCで少し使えたら良いなと思っています。

――なお、このツアーのファイナルとなるのは10月15日にZeppDivercityにて行われる、Q'ulleにとって史上最大キャパの公演です。それが視野に入ってきた今、皆さんはどのような心境でいらっしゃいますか。

いとくとら:今回は初の海外公演も含んだツアーということで、期待と不安が入り交じった気持ちなんですけど、とにかく楽しみは楽しみですね(※本インタビューが行なわれたのはツアー前)。ファイナルのZeppDivercityも、Q'ulleとしては最大の会場でのワンマンになるので、そこはなんとか埋めた上で内容も成功させたいと思います。Q'ulleにとっての未来に繋がる、大きな一歩にしたいです。

やっこ:アジアツアーをやることになった時、私は「もうやるの?」って驚いたところがあったんですよ。だって、Q'ulleはまだ結成してから2年経っていないですからね。でも、ネットに動画をあげていると海外の方たちからも反応をいただくことがあるので、今回はその方たちに直接会えることになるのが楽しみです。いろんな国とか、場所によってライヴの雰囲気もきっと違ったりすると思うので、そこも一公演、一公演を大切にしながらやっていって、どのライヴでもQ'ulleならではのスタイルをしっかり表現していきたいと思います。

Q'ulle・やっこ

Q'ulle・やっこ

まぁむ:これまでネットでの活動をしてきたことによって、海外の方たちからも応援していただけているというこの状況は、本当にありがたいなと思っています。今回のツアーが決まった時も、「やった!待ってたよ!!」という声が多かったので、その方たちの気持ちに応えられるようなツアーにしていきたいですね。もちろん、国内のツアーでも一本ごとにちゃんとステップアップしていって、最後のZeppDivercityではドーン!とわたしたちの力を発揮しますので、たくさんの方たちにそれを観に来ていただきたいです。

ゆずき:Q'ulleのライヴって、ある意味かなりギャップがあるんです。曲の時はロック!っていう感じなんだけど、MCの時は逆に凄くゆるくなったり(笑)。でも、そういうところも皆さんには楽しんで欲しいです。そして、各地でのライヴを観た人が「ファイナルも観たい!」って思ってくれるようなツアーにしたいし、ファイナル自体もその次に繋げられるようなものにしたいですね。さらに、その場でまた良いお知らせを出来るようにここから頑張っていきます。

まなこ:ここまでのワンマンはwwwやO-EASTでやってきているんですけど、これまでは何故か当日まで不安を感じることが凄く多かったんですよ。なんか、失敗を恐れてばかりいたんだと思います。だけど、次のZeppDivercityに向けてはそれが無いんです。メンバーのこともお互いに信頼しあっているし、スタッフも一丸となっているし、お客さんたちのことも信じているというか、実感として「皆で一緒にここまで上を目指して登ってきた」っていう感覚がほんとにあるんですね。だから、成功すると思ってます。もう前しか見てません!
 

撮影=菊池貴裕 インタビュー・文=杉江由紀

Q'ulleライヴレポートはコチラ⇒http://spice.eplus.jp/articles/57417

Q'ulle

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リリース情報
5th single「ALIVE/再生論」
2016/5/18 release

通常版(CD)
本体価格 ¥1,000(税抜)/ QULE-006
01. ALIVE
02. 再生論
03. ALIVE(inst ver.)
04. 再生論(inst ver.)

初回限定盤(CD+DVD)
本体価格 ¥1,800(税抜)/ QULE-006D
CD
01. ALIVE
02. 再生論
03. GO!!!(c) 2004 by TV TOKYO Music, Inc.
04. ALIVE(inst ver.)
05. 再生論(inst ver.)
DVD
01.ALIVE(MV)
02.再生論(踊ってみた)

タイトル「未定」
2016年10月19日発売

■収録予定曲数 12曲
■購入・封入特典 後日詳細発表
■予約開始日
6/26 Q'ulle Asia Tour 2016『other side of ~HOPE~』Extra Tour in Naganoより予約開始!

 

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