西浦謙助主催の『NISHIURA NIGHT』をフィーチャリングした『Virgin Rocks 2』、濃厚で鮮烈な一夜
mezcolanza Photo by Yoshifumi Shimizu
ユニバーサルミュージック内のレーベル・Virgin Musicが主催するイベント『Virgin Rocks』。Virgin Musicスタッフがおススメのロックをキュレーションするこのイベント、第2回となる『Virgin Rocks 2』が6月30日(木)に開催された。今回は、元・相対性理論のドラマーであり、現在は進行方向別通行区分をはじめ数々のバンド活動(に限らない)をおこなっている西浦謙助が主催する大人気イベント『NISHIURA NIGHT』をフィーチャリングしており、出演者は西浦自身もドラマーとして参加するmezcolanza(メスコランサ)、ベッド・イン、町あかり、トッピングクラブの4組となった。
トッピングクラブ Photo by Yoshifumi Shimizu
まず初めに登場したのは、謎のベールに包まれたトッピングクラブだ。ステージ最前列にズラリとならぶメンバーたち。ギターが3本、ベースが2本、キーボード、そしてボーカルという7人が横一線となり、視覚的にも音的にもすごい圧だ。その背後にはツインドラムという型破りな布陣で、いきなりの爆音に会場を唸らせる。ボーカルを務めたグラビアアイドルの水樹たまの視覚的刺激と、パンク、ハードコア、メタルといった要素をちりばめた楽曲、ステージ滞在時間と比較するとだいぶ長めのMCという強烈なインパクト。ただし、これは濃厚極まるこの日の序章に過ぎなかった。
トッピングクラブ Photo by Yoshifumi Shimizu
町あかり Photo by Yoshifumi Shimizu
続いては、ピコピコハンマーの演出でおなじみの町あかりが登場。透き通った歌声がロックの聖地ともいえる会場・eggmanに潤いを与える。80年代のアイドルを彷彿とさせる雰囲気は懐かしさをも感じさせてくれるが、そのパフォーマンスはやはり一筋縄ではいかず、観客の日頃のストレスを解消させるために「コテンパン」ではパンチを促し、「もぐらたたきのような人」では”観客を幸せにさせるため”、伝家の宝刀・ピコピコハンマーで客の頭をピコピコさせるなど、大いに盛りあげた。
町あかり Photo by Yoshifumi Shimizu
ベッド・イン Photo by Yoshifumi Shimizu
3組目は、先日メジャー・デビューを発表したばかりの地下セクシーアイドル、ベッド・インが登場した。場内は瞬時にバブル時代のジュリアナ東京を彷彿とさせる空間になり、会場のボルテージはさらにヒートアップ。独自のコール&レスポンスや下方向に振り切ったMC、パワフルなギタープレイまでを交えながら、「GOLDの快感」を含む全4曲を披露して、場内の御殿様方をグイグイ惹きこみ魅了する。最後は「また、ベッド・インしようね」と言葉を残しステージを後にしていった。
ベッド・イン Photo by Yoshifumi Shimizu
mezcolanza Photo by Yoshifumi Shimizu
最後に登場したのは、主催の西浦謙助率いるmezcolanza(メスコランサ)。ボーカル・成瀬心美のキュートで爽やかな歌声と西浦らによる盤石のバンド演奏が見事に調和され、超満員となった場内を大いに盛り上げた。無事第2回目のホストとしての大役をつとめあげた西浦謙助は「今日が来るまで色々不安で胃が痛かったですが、こんなに沢山のお客様にご来場いただいて、本当にもう心より感謝感謝でございます」とコメントし、ホットした様子をみせていた。
mezcolanza Photo by Yoshifumi Shimizu
大盛況となった『Virgin Rocks 2』は、各出演アーティストの奏でる演奏や踊り、そして彼らの放つ唯一性の高い空気が、熱いオーディエンスとつながり、エッジの立った素晴らしい才能を共有するライブとなった。さらには「大人の遊び場」ともいうべき楽しさに満ちた空間になった。“新たな息吹が生まれる場所”の意味合いを持つeggmanで、この日またひとつ新種のロックムーブメントが芽生えたといえるだろう。
mezcolanza Photo by Yoshifumi Shimizu