日本フィル&サントリーホール とっておきアフタヌーン Vol.2 『歌舞伎 × オーケストラ』

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2015.8.9
尾上右近

尾上右近

「春の祭典」と歌舞伎との出会い

 様々なコラボレーションによって、平日の午後にクラシック・コンサートの新たな楽しみを提供する「日本フィル&サントリーホール とっておきアフタヌーン」シリーズ。今年5月の第1回は、竹本泰蔵の指揮で、ミュージカルで活躍する田代万里生、春野寿美礼、濱田めぐみが歌ったが、第2回の今回は、ストラヴィンスキー「春の祭典」を、日本フィル正指揮者・山田和樹のタクトのもと、歌舞伎俳優・尾上右近が舞う。右近にとってオーケストラと踊るのは初めての経験だ。

 この選曲は、山田によるもの。“歌舞伎俳優が一人でオーケストラと舞う”という企画を提案された時、直感的に「春の祭典」が浮かんだという。拍子といいリズムといい、日本舞踊で通常用いられる音楽とは異なる難曲だが、幼い頃から気合に満ちた踊りで客席を沸かせ、近年は端正な踊りを披露している右近だけに、渾身の舞で観客を魅了することだろう。右近23歳、山田36歳と、若さ溢れる二人の化学反応にも期待したい。ほかにチャイコフスキー「くるみ割り人形」より「花のワルツ」と幻想序曲「ロメオとジュリエット」を演奏。

文:高橋彩子
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年8月号から) 

【関連動画】
●日本フィル&サントリーホール とっておきアフタヌーンVol.2 歌舞伎×オーケストラ
(山田和樹×尾上右近インタビュー)

 

公演情報
「日本フィル&サントリーホール とっておき アフタヌーンVol.2 歌舞伎×オーケストラ」

◆日時:2015年9月8日(火)13:00開演
会場:サントリーホール
出演:
尾上右近
山田和樹(日本フィル正指揮者)
日本フィルハーモニー交響楽団 
曲目:
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」から 花のワルツ
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ストラヴィンスキー:「春の祭典」(出演:尾上右近、振付:尾上菊之丞)
お問合せ:
サントリーホールセンター TEL:0570-55-0017
日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911
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