THE BEAT GARDEN 音よし、言葉よし、ルックスよし、新しいジェネレーションの感性を象徴する4人組
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THE BEAT GARDEN
時代の音、EDM。熱い気持ちを奮い立たせる、ロック。世代を超えて届く、ポップス。すべての要素を併せ持つ、新しいジェネレーションの感性を象徴するユニット。それがTHE BEAT GARDENだ。ここ1~2年、インディーズ作のヒット、ワンマンライブの成功と、加速度を増して成長してきた彼らが、満を持してシングル「Never End」で7月27日にメジャーデビューする。音よし、言葉よし、ルックスよし、おまけに性格も素直で前向きでよし。果てしなく大きな夢に挑む、これが最初の一歩。THE BEAT GARDENに注目せよ。
――THE BEAT GARDENといえば、やっぱり去年、ファンキー加藤さんのツアーに参加したことは、すごく大きな経験だったと思うんですけども。
MASATO:間違いないですね。
――加藤さん、MCでも言ってましたよね。THE BEAT GARDENは、ライブのサポートをやって、物販をやって、そのまま深夜のイベントにも出たりして、本当に頑張っていると。
MASATO:ありがたいです。
――辛くはなかったですか、ぶっちゃけた話。
MASATO:いやいや! 楽しくやらせてもらいました。でもホテルに戻ってから、ドッと疲れが来る日もありましたけど(笑)。
U:ステージに立ってたからね、MASATOは。僕ら3人は裏側を見させていただいていたので、スタッフさんとのやりとりとか、お客さんの様子とか、とにかく初めて見る景色ばかりで。加藤さんと一緒じゃないと行けない地方も行けましたし、とにかく経験が凝縮された半年だったので。辛いというよりは、毎日驚きで“すごいな!”と思うことがあって。幸せでした。
――そんな4人の過去を、少し振り返りましょう。出会いは、大阪の専門学校。
U:そうです。そこでたまたま友達になったのが、始まりでした。この二人(MASATOとREI)が先に入ってて、僕が出会った時は、もう二人は仲良くなってたんですよ。
MASATO:僕はほかの生徒さんと、あまりつるまなかったんですけど、その中で唯一、彼(REI)に興味を持ったというか。ちょっと話してみたいと思って、話しかけて。授業が一緒になるようになって、そこからですね。
REI:僕は人見知りなんですけど、そのフィルターを取っ払う感じで、MASATOさんが話しかけてきてくれて。すごい親近感が湧いたというのが始まりです。
――そのあと、Uさんが入ってくる。
THE BEAT GARDEN/U
U:僕は誰にでも話しかけたいタイプで、すぐに友達がたくさんできたんですけど、二人は断トツの人見知りで(笑)。たぶん最初にMASATOに声をかけたんですけど、話し始めたら、すぐ仲良くなりました。REIは、僕が書いていた歌詞のノートみたいなものがあって、ある時学校の中のベンチにそれを置いて、飲み物を買いに行って戻ってきたら、彼が勝手にそれを読んでいて。というのが、出会いだったんですけど。
――面白い。ドラマのような。
U:「こんな歌詞を書く人がいるんですね」って、声をかけてきて、「それ、俺のだけど」って(笑)。僕は埼玉が実家で、大阪で一人暮らしをしてたんですけど、そこと彼の実家が同じ駅だったんですよ。そういうこともあって仲良くなって、彼の家にしょっちゅう泊まりに行ったりして。そのあと、学校で二人が話しているのを見て、「あれ、友達なの?」って。そこから、3人でいることが多くなりましたね。という流れです。
――そこから、正式にグループを組もうというのは、どういう経緯で?
U:仲良くなってからは、本当に毎日一緒にいたんですけど、好きなジャンルがまったく違ったんです。唯一共通して好きだったのが、EDMで。REIがトラックを作って、二人をフィーチャリングして作った曲が、3人の中ですごくピンときて、一緒にやったほうがいい、やるんだったら東京でやろうよと言って、すぐに上京しました。
――プロフィールに、“結成の一週間後には上京”と書いてあるけれども。本当だったんだ(笑)。
U:曲ができて一週間後に「行くぞ!」って。行ったらイケるでしょ、みたいな気持ちが3人の中に同じ温度であったので。
MASATO:誰も止める人がいなかった(笑)。
U:六本木のMorph-Tokyoというライブハウスに電話して、「音源ないんですけど、行っていいですか?」って行ったら、「面白いから、出てみろ」と言われて、その日にブッキングしてもらえて、ライブを始めたんです。1曲しかないのに(笑)。
MASATO:今考えたら、すごいですよね。
――出てみろと言ってくれた人も、えらいですね。
U:「こんな奴ら、久しぶりだ」って、面白がってくれて。そうこうしてライブをし始めてから“曲が必要だね”って気づいて、曲作りを始めることになりました。
――すごいなあ。走りながら考える。
U:それで、たぶん1年半ぐらいで今のスタイルの輪郭になる音楽が見え始めて。事務所に入って、それがさらに明確になっていくんですけど。そのタイミングで、当時はPEEK-A-BOOと名乗っていたんですけど、THE BEAT GARDENに名前を変えて。そこが本当の意味で、自分たちの音楽の始まりだったかもしれないです。
――ちなみにDJ SATORUさんは、その頃何をしていたんですか?
DJ SATORU:その頃は、何もしてなかったです(笑)。最初は音楽のことも何もしてなくて、一般の人でした。
U:そうだよね(笑)。
DJ SATORU:もともとUさんと仲良くしてもらっていて……。
U:僕の地元の後輩なんですよ。二人よりも付き合いが長い、ただの親友です。僕が大阪に行く時も、一人で見送りに来てくれるぐらい仲がよくて。REIとMASATOと組んだ時も、電話して「3人でやることになったよ」「頑張ってね」という話をしたし。で、ライブをするようになった時に、手伝ってくれないかと誘ったら「全然いいですよ」って二つ返事で、ボランティアで朝から晩までやってくれて。そこから4人で仲良くなりました。
――なるほど。グループのプロフィール的には去年加入した新メンバーだけど、実はそういう経緯があったんですね。
U:だからTHE BEAT GARDENを全部知ってるんですよ、彼は。
THE BEAT GARDEN/REI
――ちょっと話を戻します。今、トラックメイクは基本的にREIさんがやっていますけど、それは最初から?
REI:いや、THE BEAT GARDENを組む前はやってなかったです。中学1年生の時にcubaseというソフトを買ったんですけど、難しくて挫折したんですよ。そこから全然触ってなくて。でも3人が出会ってからトラックが必要になったので、やってみようかと思ったのがきっかけです。エレクトリックなダンスミュージックがみんな好きだったので、そのへんを勉強しつつ。
――その頃は、EDMのムーブメントは……。
REI:まだ、今ほどは来てなかったと思います。
――誰が好きだったんですか?
REI:スクリレックスです。今でももちろん好きですし、ほかのEDMアーティストの中でも、群を抜いてすごいなと思いますね。常に一歩早いことをやっていて、いつも新曲が出るたびに、気持ちいいな、すごいなと思います。ほかにも、海外アーティストの作品を聴くことが多かったんですけど、自分たちは歌ものの楽曲をメインとして、歌詞や歌の世界観を壊さないようにトラックを作ることを心掛けているので。そこから日本人の作るサウンドも聴くようになって、勉強するようになりました。
――そこ、大きなポイントかもしれない。最先端のEDMを、いかにJ-POPにするか。
REI:そうですね。EDMだと、サビのメロディがなかったりしますけど、歌ものだと、A→B→サビとか、ちゃんと展開を作らないといけない。そこがTHE BEAT GARDENの良さかなと思います。
THE BEAT GARDEN/MASATO
――MASATOさんも、歌ものという意識は強くある?
MASATO:歌ものという一つの軸はありますね。でもイントロや間奏はかなりEDM色が強いので、歌をちゃんと聴いてもらって。たとえば今度のシングルに入っている「Dreams come true」のようなEDM色の強いものに関しては、音としても楽しんでもらえるような、そういうイメージがあります。ちゃんと言葉を届けながら、自分でも音楽を楽しんでいる感覚が一番強いかもしれないです。
――そして、去年のファンキー加藤さんのツアーに抜擢されて、知名度がぐっと上がって、いよいよ、満を持してのメジャーデビュー。この「Never End」という曲は、どんなイメージで作ったのでしょうか?
U:2月にインディーで出した『Air』というアルバムに、「Sky Drive」という曲があって。あれが僕らの中で、エレクトリック・ダンス・ロックとして表現できた、一番ストレートな曲だったので、デビュー曲はああいう楽曲がいいんじゃないかなと思ったんですよ。でもいろんなライブを経験することで、僕らの入り口にふさわしい曲として、僕がメロディと歌詞と書いたのが「Never End」です。
――歌詞はどんなメッセージを?
U:音楽性で言うと、英語で書いたほうがフィットする楽曲なので、そこに苦しみました。ここまで日本語を多く使った曲も今までなかったですし、日本語にこだわりたかったので。今までで一番書き直した歌詞です。
MASATO:単純にスタートというだけの曲じゃないなと思うんですよ。今までの過程に対する感謝の気持ちとか、未来への希望とか。過去にも未来にも歌っている曲だと思います。
――トラックメイカーとしては。
REI:日本語でメッセージ性の高い歌詞というテーマがあったので、そこを壊さないように。歌を一番のメインにしたトラックにしたかったので、メロディラインを邪魔しないように心がけて作りました。
DJ SATORU:僕は、一番最初にこの曲を聴いた時から、すっと耳に入ってきたというか。Uさんの言葉は一つ一つに意味があるので、トラックだけじゃなく、歌詞も全部入ってきて、聴きやすい曲だなと思いました。初めて聴いてくれる方も、すごく聴きやすい曲に仕上がっているという印象があります。
――内容として、ラブソングにも聴こえるけれど、応援歌みたいな感じもあるし。
U:恋愛のつもりでは書いてなかったんですけど、自然とそうなったというか。たぶんメンバーに対しても、今まで出会った人に対しても、“君がいるから僕が僕でいられる”という感覚は、恋愛じゃなくても、友達にも持てると思うんですよ。そういう感じで書いたので、恋愛ととらえる人もいると思いますし、友達として、僕らとファンとの関係として、いろいろとらえる人がいてもいいなと思います。
――カップリングの「君がいるから」は、完全にラブソングですね。
U:そうですね。作った順番で言うと「Never End」のほうが先だったので、こっちは“君”にターゲットを絞って。恋愛の歌で、自分の実体験を入れて書いたからリアルな“君”を出せたと思います。
――もう1曲の「Dreams come true」は、応援歌というか、気持ちを奮い立たせるメッセージソング。
U:3曲出来上がった時に、結果的に全部“夢”を歌ってるなと思いました。
――そうなんですよね。全曲に“夢”が出てくる。
U:出来上がってからそれに気付いたんですよね。「Dreams come true」はすごく速いスピードで書けた曲で、これも実体験というか、3人が出会ってからも、その前にSATORUに出会ってからも、いろんな人に“夢はかなわない”と言われ続けてきて。どんなに熱いことを言っても、すり抜ける感覚というか、聴いてくれてないんだろうなと思うことがすごくあって。それは今も自分の心の中にあって、今も、その気持ちはまったくぬぐえてなくて。そういう思いが、この曲にぴったり合うんじゃないかなと思ったので、この歌詞が出てきました。
REI:「Never End」は前向きな明るい曲で、「君がいるから」はバラードで、「Dreams come true」は一番EDM色の強い曲で。感極まるシーンとか、楽しいシーンとか、THE BEAT GARDENの楽曲にはいろんな顔があるので、それをうまく出せたかなと思います。
――ここから始まる新しい未来。グループとしての夢、希望、野望は?
U:このジャンルを歌えていることはすごく楽しいですし、単純に大好きなので。エレクトリック・ダンス・ロックというものを掲げているのは、僕らだけなので、このジャンルをひたすら開拓していきたいなという思いが一番あります。YouTubeから入る人もいれば、ライブで知る人もいて、入り方はそれぞれだと思うんですけど、EDMとロックを融合しているので。EDMフェスもロックフェスもそうですし、ポップスという意味では、どんなアンテナでもいいから引っかかって心に触れたいと思ってやっているので。やりたいスタイルを貫いて、この4人でしかできない音楽をこれから開拓していきたいと思います。
――でっかい会場も目指して。
U:3月に行なった赤坂BLITZのライブで「東京ドームを目指します!」って言っちゃったので。そのためにやらなきゃいけないことはたくさんあるし、ひたすら音楽をやって、いつか立てるように頑張りたいと思います。
THE BEAT GARDEN/SATORU
――ありがとうございました。最後に一つ、ちょっと気になることを。メンバー内で、さん付け、くん付けで、ていねいに話してるのが珍しい気がして。普段からそうなんですか?
U:そうなんですよ。僕は3人に「タメ口でいいよ」って、それぞれのタイミングで言ってるんですけど、全員に断られました(笑)。
――あはは。もうちょっと時間が経てばそうなる?
MASATO:いや、ないですね(笑)。
U:みんな、そういうタイプなんですよ。律儀な男なんで。MASATOに「マジでタメ口でいいよ」って言った時に、「いや、Uさん、敬語でいきます」って。
MASATO:怖いから(笑)。何されるかわからない。
U:違うだろ(笑)。何か、ちゃんとした理由を言ってたよね。なあなあになりたくないとか。
MASATO:そうですね。一緒にやっていく上で、なあなあになっちゃいそうなんですよ。もちろん、何でも言い合える仲が一番いいんですけど、一つの組織として、ちゃんとタテ関係でいたいなと。リスペクトを込めて。
U:そんなタテじゃないよ(笑)。でも、体育会系だよね。
MASATO:みんな、すごい体育会系なんですよ。先輩は先輩なので、そうじゃないとしっかりしていけないんじゃないかな?って、僕自身はそこでブレーキかけてます。ブレーキっておかしいな(笑)。でもそこでちゃんと、自分自身を立たせているところはあります。だから、Uさんって呼びます。
DJ SATORU:その通りですね。だから僕も、みんなにさん付けで。
U:でも、よく言われるよね。なんでさん付けなの?って。
MASATO:でもそこに、敬語感は感じないんですよ。名前の一つみたいな。“Uさん”という人。
――ていねいに言う時は、Uさんさん(笑)。
MASATO:それが一番の敬語です(笑)。
インタビュー・文=宮本英夫
2016年7月27日発売
【初回盤A】CD+DVD
THE BEAT GARDEN「Never End」初回盤A
<収録曲>
M1. Never End
M2. 君がいるから
M3. Dreams come true
M4. Never End (Instrumental)
M5. 君がいるから (Instrumental)
M6. Dreams come true (Instrumental)
―Live Air 2016― at AKASAKA BLITZ
(Live + Documentary) Vol.1
【初回盤B】CD+DVD+Tattooシール
THE BEAT GARDEN「Never End」初回盤B
*初回盤Bのみ特製Tattooシール付き
<収録曲>
M1. Never End
M2. 君がいるから
M3. Dreams come true
M4. Never End (Instrumental)
M5. 君がいるから (Instrumental)
M6. Dreams come true (Instrumental)
Never End MUSIC VIDEO
Documentary of "Never End" Vol.1 (Music Video)
Documentary of "Never End" Vol.2 (Recording & Photo Shoot)
【通常盤】CD
THE BEAT GARDEN「Never End」通常盤
<収録曲>
M1. Never End
M2. 君がいるから
M3. Dreams come true
M4. Never End (Instrumental)
M5. 君がいるから (Instrumental)
M6. Dreams come true (Instrumental)
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