The LEGENDARY SIX NINE × BiSH 対バンツアー、追加公演の地獄絵図

レポート
2016.8.7
[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

画像を全て表示(17件)

IDOL VS VISUAL vol.2 追加公演「怪物達と、星が瞬く夜に」
2016.7.29 (FRI) 渋谷CHELSEA HOTEL

この夏、NIGHTMAREのドラムのRUKAが再び開催した、自身のソロプロジェクト・The LEGENDARY SIX NINE(以下、LSN)とBiSHとのツーマンイベント『IDOL VS VISUAL vol.2[CHAOS PARTY]』。その追加公演として『IDOL VS VISUAL vol.2 追加公演「怪物達と、星が瞬く夜に」』が7月29日(金)渋谷CHELSEA HOTELにて行なわれた。出演者を、LSN、BiSHではなく、あえてRUKA/アイナ・ジ・エンド/YUSA/セント・チヒロ・チッチ/Shinobu/ハシヤスメ・アツコ/齋藤紳一郎/モモコグミカンパニー/Sugiya/リンリン、というメンバーの個人名で表記した本公演。本当の意味での『CHAOS PARTY』、地獄はここにあった。

開演前からフロアは300人の観客で溢れかえり、むわっとした蒸せ返るような空気が充満。立っているだけで汗だく状態だ。前日に高田馬場AREAで行なわれたツアーファイナルとは明らかに場内の雰囲気が違い、前日より多めの男子清掃員(※清掃員=BiSHファンの呼称)たちの目はすでにギラついている。

渡辺淳之介×RUKA

渡辺淳之介×RUKA

開演時間を過ぎ、RUKAとBiSHのマネージャー、サイコパス渡辺(←今ツアーでRUKAが命名)がユルっと登場。そこで、本日はLSNとBiSHは出演しないため、BiSHのライブの禁止事項(リフトやダイブなど)を守る必要性はないことを告げると、清掃員は当然のように狂喜乱舞。RUKAのとっておきの“秘策”に沸くフロアに向けて、渡辺が「よく考えましたよね?」というと、RUKAは「脱法です」といってニヤリ。

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

2人が去った後、ステージに[BELIAL](LSN)、続いて[怪物達](BiSH)のメンバーが登場。お互い「BiSH×LSN CHAOS PARTY CD」のジャケットのようなモンスターメイク&カラコンをフル装着。ロックでカオティックなビジュアルが暗闇に浮かび上がる中、本編のライブは「BiSH-星が瞬く夜に-」と「怪」をセットで4回リピート。フロアで「星~」をリードするのは清掃員たち。リフト解禁の清掃員たちは、この日を待っていたかのように恐ろしい熱量を発しながら前へ突進。お互いを振り落とすような勢いで激しく体をぶつけ合いながら、推しメンがリードを歌い終えるとすぐさまリフトダウンというのを何度も何度も繰り返しながら、怒号のようなミックス、コールを入れていく。そのどこまでも統率がとれた一体感あるパフォーマンスは、本当に気持ちよくて、場内はどんどん熱を帯びていった。

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

それに対し「怪」を引っ張るのはバンギャたちだった。バンギャたちが首を左右に振ってロングヘアを揺らすヘドバンも本当に美しくて(しかも、いい匂いがしてくる!)、そのあとに指で形作ったハートマークを飛ばし、両手を広げて咲く女性ならではのパフォーマンスで清掃員を圧倒。その間に清掃員たちがコールを入れ、BiSHのふりまねも取り込み、このツアーを通して生まれたBiSH×LSNスタイルの「怪」のノリを見事に体現。

それにしても、とにかく場内が暑い。激しいノリで壊れてしまったファンのメガネを掲げながら、ハシヤスメが「暑い……暑い。こんな暑いの経験したことない」と嘆くと、揺紗が「アツいアツいアツいアツい夜にしましょう」といろんな意味で、地獄の幕開けを宣言した。

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

出演者全員によるセッションで本編が終了すると、次はアンコールとして[怪物達]のメンバー5人が登場。すでに汗でずぶ濡れ状態の清掃員たちも、水分補給を終えるとすぐさまフロア前方へとカムバック。そして[怪物達]は「怪」「monster」「星~」を2回リピートでパフォーマンス。「怪」はリンリンの超音波のような凄まじい超絶デスボシャウトで、毎回フロアが異様に沸騰。暴れチューンながらも、間奏で5人が揃ってエアギターを弾いた後、二手に分かれて下手ではアイナとチッチがコンビダンス(これがカッコイイ)を踊るところにハシヤスメが加わり、下手では手を合わせてリンリンとチッチが回転。その後、全員が一斉にセンターに集まってウェイブをキメるという、アイナが振り付けたダンスでもオーディエンスの目を奪っていく。

[怪物達](BiSH)

[怪物達](BiSH)

“怪物達”のテーマ曲でもある「MONSTERS」は、まさに怪物を呼び覚ますのにふさわしいナンバーで、跳ね上がる観客たちは、フロアにモッシュの渦を起こす。「清掃員、こんなもんか?」「お前らのもっと熱い思い、伝えてくれー!」「もっと前来いよー」とチッチが熱のこもった煽りでとことん清掃員を攻めまくる。そうして迎えた最後の「星~」。そのラストで“ウォーオーオーオー”をみんなで大合唱すると、爽快きわまりない達成感が場内を包み込み、メンバーもオーディエンスも汗でずぶ濡れになりながら、自然と笑顔が溢れるのだ。この達成感こそ、[怪物達]のライブの真骨頂だ。

[怪物達](BiSH)

[怪物達](BiSH)

そして、このあとはアンコールとして[BELIAL]が登場。フロアには「RUKAぁ↑(語尾を上げる)」「(デスボで)揺紗かかってこいや!」という女性ファンの声が響き渡る。「Cruel」で幕を開けたステージ。上手ギターの齋藤がフライングVを揺らしながらハンドマイクでラップしたところから、曲はRUKAらしい叙情的なサビメロへと急変。バンギャたちの手がたちまちひらひらと頭上を舞う。そして揺紗が拡声器を片手に持ち始まったのは「MONSTERS inc.」。嵐のようなスピードに合わせて、バンギャたちが頭を左右に振るヘドバンがフロアいっぱいに広がった。そこからダウンテンポさせたサビでメロディックな歌を届け、再びサウンドは加速。下手ギターのShinobuがテクニカルな速弾きソロを見せ、清掃員のハートまでロックオンした後は、3連メロまで飛び出す。1曲の中で尋常じゃなく変わり続けるテンポを、RUKAのドラムに合わせ切り替えていくアンサンブルは実にスリリング。

[BELIAL](LSN)

[BELIAL](LSN)

こうして、[BELIAL]はロックバンドならではのサウンドでフロアを圧倒。そのテンポの変化に合わせ、動きを変えていくバンギャの一体感もまた、清掃員がミックスやコールで見せる一体感と同じもの。それが分かったのか、「PARTY」が始まると、清掃員がバンギャに声をかけ、彼女たちを次々とリフトオン。リフトでヘドバンを繰り返す姿にスイッチが入った清掃員たちが、どんどんフロントへと駆け寄る。そこにタイミング良過ぎの「ウォント」投入で、場内には清掃員たちが大声で叫ぶミックスが響き渡る。清掃員のパワフルな一体感あるミックスとコールに包まれ、次の「怪」ではさらにテンションが上がったバンギャたちがリフトされながら激しく首を振ってヘドバンしながら場内を盛り上げる。それぞれのファンの相乗効果で、間違いなくフロアは地獄へとさらに近づいていった。

[BELIAL](LSN)

[BELIAL](LSN)

[BELIAL](LSN)

[BELIAL](LSN)

そうして迎えたトリプルアンコール。再びRUKAと渡辺氏が舞台に2人で現れた。お客さん同様、RUKAも汗でメイクが落ちまくっている。尋常じゃない暑さと酸素の薄さでRUKAの表情もさすがにキツそうだ。渡辺氏が「今日来て後悔した人?」と質問すると、清掃員2人が挙手。RUKAが「この後が本当の地獄だから。渡辺氏が猛威をふるうよ。彼からOKが出るまで終われないから」と告げ、RUKA自身はこのターンで「3kg痩せるつもり」だと観客に話した。

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

そのあとは、他のメンバーもステージに集結。渡辺氏がカンペを使って、ハシヤスメに面白いことをいえとムチャぶり。すると、ハシヤスメが「昨日、下着がベージュだって話をしてすべったんですけど(清掃員「おぉお!」)、今日は下がホワイト、上がベージュです!」と得意げにいい、昨日以上にダダ滑り(苦笑)。横にいたメンバーたちから「それ、一番(メンズが)萎える組み合わせじゃん」とサラリとツッコまれ、ハシヤスメは真顔で驚いていた。

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

そんなグダグダなトークを振り切るように、99秒間、言葉でオーディエンスを撃ち抜いていく反骨&激情のパンクチューン「DEADMAN」がスタート。終わったと思ったら、また再び「DEADMAN」が始まる。そう! 待ち構えていたのは、エンドレスで繰り返される「DEADMAN」地獄だったのだ。清掃員とバンギャは、激しくジャンプしながらオイコールを放出。そうして、フロアのノリがトーンダウンし始まると、チッチが「もっとキモくなれー!」と激しく煽る。それでも、オーディエンスがどんどんパワー切れしてきたとわかると、今度は[怪物達]メンバーが体を張ってフロアを盛り上げていく。

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

チッチが背中からフロアにダイブし、クラウドサーフであちこちに運ばれると、お立ち台で髪の毛をものすごい勢いでグルグル回していたアイナが次はダイブ。ステージに戻ったアイナはフロアから清掃員を舞台に引っ張り上げ、マイクを差し出して無理やり歌わせる。その横で今度はモモコがダイブ。しかし、そうやってどんなにダイブしようが歌うことを絶対に放り出さない彼女たちを少しでも休ませようと、今度は[BELIAL]の弦楽器隊がフロントに出てきて、汗だくの姿でフロアを懸命に煽る。ツアーを通して、[怪物達]と[BELIAL]はこんな絆でいつの間にか結ばれていたのだ。それは、フロアの清掃員とバンギャたちも同じだった。曲に合わせてお互いのパフォーマンスを立てて、支え合い、フロアに一体感を作り上げてきた。そんなことをそれぞれが感じあい、胸アツになりながら、15回目の「DEADMAN」でついに迎えたクライマックス。セットリストを見たら、狂ってるとしか思えないかもしれない。だが、その狂った先にこそある本物のライブの高揚感、心と体の一体感を身をもってみんなで体感した。そんな圧巻のフィナーレだった。

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)

汗だくで息ができなくて、潰されそうになったり死にそうになった先には、大感動と大きな達成感が待ち構えていた。そして、ライブ終了後、渡辺氏とRUKAが「2度あることは3度ある?」と意味深なことをつぶやいていたのが気になる。え、まさか!?

取材・文=東條祥恵

セットリスト
IDOL VS VISUAL vol.2 追加公演「怪物達と、星が瞬く夜に」
2016.7.29 (FRI) 渋谷CHELSEA HOTEL

◆[BELIAL](LSN)×[怪物達](BiSH)
01. BiSH-星が瞬く夜に-
02. 怪
03. BiSH-星が瞬く夜に-
04. 怪
05. BiSH-星が瞬く夜に-
06. 怪
07. BiSH-星が瞬く夜に-
08. 怪

◆[怪物達]
09. 怪
10. MONSTERS
11. BiSH-星が瞬く夜に-
12. 怪
13. MONSTERS
14. BiSH-星が瞬く夜に-

◆[BELIAL]
15. Cruel
16. MONSTERS inc.
17. PARTY
18. ウォント
19. 怪

◆[BELIAL]×[怪物達]
20. DEADMAN
21. DEADMAN
22. DEADMAN
23. DEADMAN
24. DEADMAN
25. DEADMAN
26. DEADMAN
27. DEADMAN
28. DEADMAN
29. DEADMAN
30. DEADMAN
31. DEADMAN
32. DEADMAN
33. DEADMAN

 

BiSH情報
BiSH Less than SEX TOUR
2016.08.11 (木)[福岡]DRUM Be-1
2016.08.13 (土)[大阪]AKASO
2016.08.14 (日)[京都]KYOTO MUSE
2016.08.19 (金)[埼玉]HEAVEN'S ROCK SHINTOSHIN VJ-3
2016.08.20 (土)[鹿児島]SRホール
2016.08.21 (日)[熊本]BE.9 V-2
2016.08.27 (土)[福島]CLUB #9
2016.08.28 (日)[岩手]CLUB CHANGE WAVE
2016.08.29 (月)[岩手]KLUB COUNTER ACTION宮古【番外編】
2016.09.01 (木)[愛知]ボトムライン
2016.09.03 (土)[長野]松本ALECX
2016.09.04 (日)[静岡]浜松窓枠
2016.09.10 (土)[香川]DIME
2016.09.16 (金)[千葉]柏PALOOZA
2016.09.18 (日)[広島]SECOND CRUTCH
2016.09.19 (月)[山口]RISING HALL
2016.09.22 (木)[岡山]エビスヤプロ
2016.09.30 (金)[宮城]Rensa
2016.10.02 (日)[北海道]BESSIE HALL

2016.10.08 (土)[東京]日比谷野外音楽堂
開場17:00/開演18:00
S席 ¥30,000(税込) ※当日限定SPECIAL LIVE鑑賞権+お土産
A席 ¥10,000(税込) ※お土産付き
B席 ¥5,000(税込)

 

 

NIGHTMARE情報
NIGHTMARE活動休止前ラストライブ「NOT THE END」
2016.11.23(祝・水)東京体育館
OPEN 15:00 / START 16:00
info.ディスクガレージ 050-5533-0888
 
【チケット料金】
[前売]全席指定¥8,800(tax in)
[当日]全席指定¥9,800(tax in)
 
【チケット一般発売日】2016年10月2日(日)
 
 
シェア / 保存先を選択