MACOがシンガー、そして一人の女の子として全てをさらけ出した2ndアルバム『love letter』を語る

インタビュー
音楽
2016.8.19
MACO

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10代~20代の男女に絶大な人気を誇るシンガーソングライター・MACOが、2ndアルバム『love letter』を9月21日に発売する。そして、本日8月19日に配信限定でアルバムリード曲「love letter」をシングルとしてリリース。今回SPICEでは同曲を中心に、シンガー、そして一人の女の子としてMACOを紐解いたインタビューをお届けします。
「“MACOが何故歌っているのか”を、何度でも思いださせてくれる作品になっていくと思います」――そう語った理由とは?

――昨今はメジャーデビューの夢をかなえたアーティストとして、YouTubeのCMに出演されているMACOさんですが、そもそも歌や音楽に没頭するようになった原点は、どこにあったのですか?

ちっちゃい頃から歌は好きだったし、家でも音楽に囲まれながら育ってきたんですけど、はっきり「歌が凄く好きだな」と自覚したのは中学生の時でしたね。学祭で、AIさんの「STORY」をひとりで歌ったんですけど、人前で歌うってこんなに楽しいことなんだ!って、強く実感したんです。

――いきなりひとりでステージに立った、というのはすごいですね。

ほかはバンドとかグループで出ている人ばっかりでした……。その中で、MACOひとりで歌うというのは、最初めっちゃ緊張したんですよ。でも、「MACOの歌いいね」って言ってくれる人たちが周りに少なからずいたし、実際にステージでも拍手や声援をもらうことができたので、それがとにかく嬉しくて。だから、そのあと高校でもまた懲りずにひとりで学祭に出ちゃうんです(笑)。

――その際は、どんな曲を歌われたのです?

その時もAIさんの曲でした。AIさん、すごく好きなんです。

――AIさんのほかだと、どんな音楽がお好きでした?

aikoさんも好きでしたし、ブリちゃん(ブリトニー・スピアーズ)とか、アヴリル・ラヴィーンさん、そしてマライア・キャリーさんは今もずっと好きですね。

――ちなみに、MACOさんというとテイラー・スウィフトの「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~ We Are Never Ever Getting BackTogether」などがありますが、以前から洋楽のカバーはよくされたりしていたのですか?

洋楽のカバーに関しては、上京してからやりだしたんですよ。

――なるほど。その上京については、何がキッカケになったのでしょうか。

高校卒業を経て、しばらくは地元の函館でライブハウスに出たりしながら、ひとりで歌うということはずっと趣味として続けてはいたんです。そうしていく中で、現所属事務所の方の目に留まって、上京することになりました。

――東京へ来てどのくらいになるんですか?

3年くらいですね。東京で初めてのひとり暮らしをすることになったのもあって、最初は不安だらけだったし、かなり寂しかったし、ホームシックでした(苦笑)。

――その当時、MACOさんにとっての癒しや励みになっていたものは何でした?

音楽もそうだし、仕事関係のスタッフさんたちの存在が大きかったですね。それこそ、わたしの場合はYouTubeにあげたテイラー・スウィフトさんのカバーがキッカケで、その後メジャーデビューをすることが出来たんですけど、そこに至るまでの間も家族みたいな感覚でわたしのことをずっとを支えてくれていたのは、周りにいるスタッフさんたちだったんです。

――ではここで、今もお話に出て来たYouTubeとMACOさんの関係についても、あらためて伺いたいと思います。そもそも、MACOさんがweb上に動画投稿をするようになった理由とは何だったのでしょう。

上京してから、あらためていろいろと考えたんですよね。もっと広く、そしてもっと早くたくさんの人たちに自分の歌声を届けるにはどうしたら良いんだろう?って。そこからはあのCMでも話している通りで、世界に向けて自分の歌を発信していくのであれば、まずは日本でも愛されている洋楽のカバーをするのが良いだろうし、それをアップする際には世界中の人に見てもらえるYouTubeを選択して投稿しました。MACOにとっては大きな挑戦でしたね。

――テイラー・スウィフト公認の日本語カバーとなった「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~ We Are Never Ever Getting BackTogether」を投稿する際に、当時のMACOさんが最もこだわったのはどんなことでしたか。

まず日本語訳の詞をつけるのにあたっては、もともとの詞の意味を踏まえながら、自分の実体験と照らし合わせていくということをしていきました。そして、その中で分かったのは、テイラーさんも恋愛に関してわたしと同じようなことを感じているんだな、ということだったんですよ。そういう解釈が出来るようになって以降、ただ単にカバーをしますという感じではなくて、MACOなりのカバーをしていこう、というスタンスを明確に持てるようになった気がします!

MACO

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――なお、動画撮影の際にMACOさんがいつも留意されていることがあれば、それも教えていただきたいです。

あまり作り込み過ぎない、というのは大事にしているポイントかもしれないです。観ている人たちには、MACOのレコーディング風景を覗いているような気持ちで観てもらたいたいなぁ……という思いがあるので、MVとは全く違う撮り方をしているんですよ。それと、動画だとファッションとかも映るので、自分の好きな服を着まくってます(笑)。

――そうした動画に対しては、実に大きな反響が寄せられたはずです。MACOさんご自身は、それをどう受け止められました?

凄くビックリしました! 「いいね」っていう声がある一方で、中には批判の声もあったりしたんですけど、きっとそれだけたくさんの人たちに知れ渡ったっていうことなんだろうぁ、と思ったりもしたし。全ての意見をポジティヴ受け止めることが出来ました。

――“愛情の対局にあるのは憎しみではなく、無関心である。”というような言葉もあるくらいですしね。批判も関心のひとつのかたち、なのかもしれませんよ。

そうなんです。観た上で意見を言ってくれているというのは本当に嬉しいことですから。無関心の方が、よっぽど悲しい……。SNS世代ならではの活動をここまでしてきて、TwitterやYouTubeを駆使しながらやってきた経験があるからこそ、今のお仕事にもそれを活かせているところは多々あると思います。

――MACOさんが体現してきているのは、まるで現代のシンデレラストーリーのようですね。メジャーデビューが決まった時は、どんなお気持ちだったんですか?

そんなことがあるの?って、ちょっと信じられないような気持ちでした(笑)。動画をアップしたあと、いきなりユニバーサルミュージックさんからお声がかかったときには、嬉しかったという以上に、凄く驚いたというのが正直なところだったんですよ。

――2014年の夏にデビューされて以降も、MACOさんは快進撃を続けてこられています。そうした中で、音楽や歌に対する考えに変化が生じてきたところは何かありますか。

もともとわたしは作詞も作曲もしてきているので、デビューして以降は皆さんにオリジナル曲をもっと聴いてもらいたいな、という気持ちがより強くなってきていますね。

――まさに、今度9月21日にリリースされるセカンド・フルアルバム『love letter』にも、MACOさんの手掛けられたオリジナル曲たちが詰まっているそうではないですか。

はい。全12曲が収録されるアルバムなんですけど、自分自身でも本当に今回は大きな手応えを感じているところなんです。

――アルバムのタイトルチューンの「love letter」は既に先行配信も開始されています。この曲については、MACOさんの書かれている歌詞が実に興味深いですね。

この詞も、ベースになっているは実体験なんです。最初に<臆病な love letter>という言葉が浮かんできたところから、どんどん拡げていきました。

――この詞も、ということは……MACOさんはいつも実体験からの作詞をされていると。

はい。今回のアルバム『love letter』に入っている曲も全て、日々MACOが思っていることを詞に込めたものばかりです。

――ご自身の恋愛観や、実体験が反映された歌詞を書く際に、照れや恥ずかしさのようなものがジャマをすることはありません?

それが、全く無いんですよ! 逆に、MACOから恋愛を取っちゃったら多分なんにも無くなっちゃいます(笑)。

――あはは(笑)。そのくらい、MACOさんはリアルな表現というものを大事にしていらっしゃるのでしょうね。

きっと、自分が恋愛をしている中で感じるようなことは、皆もどこかで感じることがあるんじゃないかな?という風に思っているところがあったりするからなんですよね。中には、好きな男の人にこういうことをされたらキュンとくるよねっていうような想像とか願望の部分を入れている歌詞もあるんですけど、そこも「あ、わかる!」って思ってくれる人がどこかにいるって、いつもそれを信じながら詞を書いているんです。

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