X4 ダンスボーカルグループとしてのプライド
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X4 撮影=スズキ シンノスケ
X4 LIVE TOUR 2016 -Funk,Dunk,Punk-
2016.8.26(FRI)ZeppTokyo
8月26日(金)Zepp Tokyo。X4は、5月25日にリリースしたメジャー1stアルバム『Funk,Dunk,Punk』を引っさげ、全国15ヶ所20公演(1ヵ所会場の都合により中止)に及ぶツアーのファイナル公演を行なった。
このツアーは、今年(2016年)の2月に加入したSHOTAとJUKIYAとまわった2度目のツアーであったのだが、4月から新体制で初めて全国23ヶ所をまわるツアーを行ない、そこから間を置くことなく今回のツアーをスタートさせていることから、その成長ぶりには目を見張るものがあった。新体制になってわずか半年。とても半年とは思えないシンクロ率を見せつけたZepp Tokyoでのファイナルは、最高に熱い一夜となった。
X4 撮影=スズキ シンノスケ
「Funk,Dunk,Punk」を1曲目に置いたステージは、ノッケから“5人”を意識させた抜群のフォーメーションでオーディエンスを魅了した。YUYA、KODAI、T-MAX、SHOTA、JUKIYA、それぞれの個性はもちろんのこと、5人はX4としての“5人での形”を常に頭に置いたダイナミックなスタイルで楽曲と歌を魅せていった。アルバムの1曲目を飾っていた「Funk,Dunk,Punk」で、実にライブのオープニングらしい始まりで幕を開けると、華やかな同期に客席からクラップが沸き上がった「Dive into your love」へと繋げた。オーディエンスはすっかり5人体制に馴染んだX4のステージを手放しで楽しめている様子だった。
彼らはここで、さらにこの5人で戦っていくことになる決意とも感じ取れる5人体制初のシングル「Party Up!!」を最高のパフォーマンスで魅せてくれた。YUYAを先頭に美しいVの字を象ったフォーメーションで魅せたこの曲のサビでは、5人が右手を掲げて煽ると、その決意表明をしっかりと受け取るかのように、オーディエンスも力強く右手を掲げ、その歌に応えた。
X4 撮影=スズキ シンノスケ
ここで挨拶を兼ねたMCを挟むと、アルバム『Funk,Dunk,Punk』の収録曲を中心とした選曲で楽しませていく。
スタンドマイクを使い、しっとりと声を重ねた「YOU」、クラシカルなイントロから、KODAIのアカペラでドラマティックで切ない世界に誘った「DISTANCE」へと繋げ、リズミカルなピアノ伴奏が曲をリードする艶やかな「Heaven」、感情的なボーカルで高度なハモリを聴かせた「obsession」、フォーキーなサウンドに乗せて叶わぬ恋が歌われた「薬指」、独特なリズムで魅せるミディアムチューンの「欲望」と、様々なジャンルの音を、彼ららしく魅せていった。このブロックでは、彼らの表現力の幅広さを改めて感じさせられることとなった瞬間でもあった。
X4 撮影=スズキ シンノスケ
そして。「YOU」はT-MAX、「欲望」はKODAIが振り付けしたことをオーディエンスに伝えたのだが、両者は、ライブでオーディエンスと一緒に躍れる“難しすぎず簡単すぎないちょうどいいところを狙った”と、振り付けを考えていく中でのこだわりを語り、オーディエンスを喜ばせた。さらに、ファンたちから歌って欲しいという要望が多かったというウエディングソング「Pride」を披露。10月5日にリリースが決定しているというミニアルバム『4MY BABY』に収録されるというこの曲は、今回のツアーから歌ってきたとあって、ファイナルであるこの日には、より深くメッセージが伝わる歌に成長し、オーディエンスの胸に響きわたっていたのである。そんな光景をこの目で観ることが出来たのは、とても貴重な経験だったと思う。
後のMCで、真っ白なタキシードを着てハワイで撮影してきたというミュージックビデオの裏話に花を咲かせていた5人。すっかり打ち解け、オフの様子を楽しそうに語っていた無邪気な5人の姿を、ファンたちは微笑ましく見守っていたのだった。
X4 撮影=スズキ シンノスケ
力強い“FIRE”の掛け声から始まっていった後半ブロックでは、前半戦、中盤戦以上にアグレッシブでダイナミックなパフォーマンスとノリでオーディエンスを引っ張っていった。そんな中、一際印象深く記憶に残ったのは「Bang A Gone」。曲中にそれぞれの個性を活かしたソロのダンスパフォーマンスを盛り込んで魅せたこの曲を歌う彼らに、ダンスボーカルグループとしてのプライドを見せつけられた気がした。
X4 撮影=スズキ シンノスケ
7色のライトで彩られたステージの上で、鮮やかな世界を歌って躍って魅せた「Rainbow Road」。この曲で本編を締めくくった彼らに、オーディエンスは大声でアンコールを渇望した。その声に応えて再びステージへと戻った5人は、「Little Longer」を届け、少し長めのMCで近況を語った。ここでも、すっかり打ち解けている様子が伺えたトークにファンたちは大爆笑。そして、彼らはこの流れで、10月3日の名古屋を皮切りに、柏と仙台と神戸で『HEAVY RHYTHM 2016』と題した追加公演を発表し、ファンたちを喜ばせたのだった。
X4 撮影=スズキ シンノスケ
“10本のリハーサルよりも1本の本番”という言葉は、本番こそが1番の成長の場所であることを意味するもの。YUYA、KODAI、T-MAX、SHOTA、JUKIYAは、長い2本のツアーを終えた今、きっとそんな言葉を実感しているに違いない。
この先もミニアルバムのリリースや追加公演、そして個々の活動と止まることなく進み続ける彼らは、ますます絆を深め、大きく成長していくことだろう。大きな可能性を秘めた彼らの未来に、期待という言葉を贈りたい。
取材・文=武市尚子撮影=スズキ シンノスケ
X4 撮影=スズキ シンノスケ
2016.8.26(FRI)ZeppTokyo
02.Dive into your love
03.Party Up!!
04.声にしたなら
05.YOU
06.DISTANCE
07.Heaven
v8.obsession
09.薬指
10.欲望
11.Pride
12.FIRE
13.Killing Me
14.Bang A Gone
15.♯musicoverdose -X4 ver.-
16.Rainbow Road
17.Little Longer
18.LOVE COST
19.Future,Super Duper,Nova
2016年10月5日(水)発売
【初回限定盤】(CD+DVD)
TECX-1004 ¥2,963+税
X4『4 MY BABY』初回限定盤
【通常盤】(CDのみ)
TECX-1005 ¥1,667+税
X4『4 MY BABY』通常盤
M1 :Higher than your cloud
M2 :Pride
M3 :Future, Super Duper, Nova
M4 :Little Longer
M5 :そばにいてよ
M6 :Will You Marry Me
<DVD>
「Pride」Music Video
「Future,Super Duper,Nova」Music Video
「Little Longer」Music Video
「Will You Marry Me」Music Video
ハワイ撮影メイキング映像
2016年9月2日(金)心斎橋 FANJ twice
2016年9月5日(月)代官山 UNIT
2016年9月29日(木)福岡 INSA
2016年10月3日(月)名古屋 ell.FITSALL
2016年10月4日(火)柏 PALOOZA
2016年10月5日(水)仙台 MACANA
2016年10月6日(木)神戸 SLOPE
『HEAVY RHYTHM 2016 -KODAI(X4)Solo Live-』
2016年9月21日(水)梅田 AKASO(大阪)
2016年9月23日(金)渋谷 duo MUSIC EXCHANGE(東京)
ドラマ NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』出演
2016年10月スタート
◆KODAI
舞台『クロノステージVol.3 鏡の中のAuftakt』出演
2016年11月30日~12月4日 全7公演