<ワーグナー『ニーベルングの指環』4部作 要約コンクール>の募集期間が9月19日まで延長に
ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』第1日『ワルキューレ』が2016年10月2日より新国立劇場にて上演されることを記念し、イープラスが<『ニーベルングの指環』4部作 要約コンクール>を実施することは当サイトでもすでに報じたが、その募集期間を9月19日(月)まで延長することが新たに発表された。
同コンクールは、壮大な『指環』4部作全体を、(1)テキストなら1200字以内に(2)動画ファイルなら3分以内に、を条件にフリースタイルでユニークかつ気の利いた要約を競い合うコンクール。優秀作品には、2017年に新国立劇場で開催予定『ジークフリート』のS席ペア(54.000円相当)が賞品として授与される。当初は募集期間を9月11日(日)までとしていたが、応募希望者から延長を求める声が多かったので、事務局サイドが運営的諸課題を調整して、同月19日(月)まで延長することを決めたという。
9月8日現在、十数件ほどの応募があり、その一部は同コンクールのHP内で閲覧することが可能だ。同コンクール事務局スタッフによると「現時点で、きちんとした要約が何件も寄せられ、とても嬉しく思っております。一方でバカバカしいものもあり、それはそれで楽しませていただいてます。ただ、世の中には色んな文章スタイルというものがありますので、攻める手法はまだまだ沢山あります。そしてテキストだけでなく動画を使えば、もっと色々な表現の可能性も出てきます。絵でも音でもパフォーマンスでもディジタルを駆使したものでも、何でもアリです。総合芸術の最高峰たるオペラ作品を扱うのですから、要約だって総合芸術的な観点でおこなわれれば、よりいっそう面白くできるかもしれません。ワーグナー的な特質を活かした工夫も考えられると思いますが……まあ、これ以上ヒントを出し過ぎることは控えましょう」とのこと。
また、或るワーグナー好きのクラシック音楽関係者は「『指環』要約コンクールはネットの一部でも話題になっていましたが、募集期間の短さゆえ創作時間が確保できないという声が確かに多かった。でも約一週間延長になったとすれば話は別。これはむしろ日頃ワーグナー好きを公言しているような人々に対する挑戦状と考えることもできるでしょう。逃げ隠れなどしたらワグネリアンとしての名折れですよね(笑)。私も自分なりの研究成果を駆使して、こじゃれた要約を考えようと思います」と参加に前向きの意向を示した。
なお、19日(月)締め切り後、数日かけて審査が行われ、同週末までには最終結果が発表される見通しだ。
詳しくは、『ニーベルングの指環』4部作 要約コンクールHP を参照のこと。
リヒャルト・ワーグナー 楽劇『ニーベルングの指環』第1日<新制作>『ワルキューレ』
(全3幕/ドイツ語上演/字幕付)
2016年10月02日(日)14:00
2016年10月05日(水)17:00
2016年10月08日(土)14:00
2016年10月12日(水)14:00
2016年10月15日(土)14:00
2016年10月18日(火)17:00
【演出】ゲッツ・フリードリヒ
【美術・衣裳】ゴットフリート・ピルツ
【照明】キンモ・ルスケラ
【フンディング】アルベルト・ペーゼンドルファー
【ヴォータン】グリア・グリムスレイ
【ジークリンデ】ジョゼフィーネ・ウェーバー
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
【ゲルヒルデ】佐藤 路子
【オルトリンデ】増田 のり子
【ヴァルトラウテ】増田 弥生
【シュヴェルトライテ】小野美咲
【ヘルムヴィーゲ】日比野 幸
【ジークルーネ】松浦 麗
【グリムゲルデ】金子 美香
【ロスヴァイセ】田村由貴絵