冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』第1部でエイドリアン・シャーウッドが冨田作品を初REMIX

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2016.9.15
エイドリアン・シャーウッド

エイドリアン・シャーウッド

今年11月11日(金)、12日(土)に東京・オーチャードホールで開催予定の、先頃逝去した作曲家・世界的シンセサイザーアーティスト・冨田勲の追悼公演『冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』』の第1部で、追悼特別プログラムとして、英国出身のDub Mixの巨匠エイドリアン・シャーウッドが来日し、冨田勲が1977年に発表し世界的ヒットとなったシンセサイザー作品の代表作「惑星 Planets」のLive Dub Mixを披露する。
 
「惑星 Planets」は、当時シンセサイザーアーティストとして世界的名声を誇っていた冨田が、ホルストのオーケストラ組曲「惑星」をシンセサイザー作品として昇華させ、1977年にリリースした作品。全世界で250万枚を超える大ヒットを記録した、冨田のシンセサイザー作品の代表作であり、宇宙を描いた音楽の代名詞ともいえる不朽の名作だ。

そのすみずみまで精巧に作りこまれた内容ゆえに、これまでREMIX等で手を加えることを決して許可してこなかった本作を、「理想のサウンドを追究するISAO TOMITAの想いを、次世代のアーティスト達に引き継いでもらいたい」という遺族の意向もふまえ、本公演にて史上初のオフィシャルREMIXでのパフォーマンスが実現する。初のREMIXパフォーマーとして白羽の矢がたったのは、英国ロンドン生まれ、現在58歳のDub Mixの巨匠エイドリアン・シャーウッド。リー・ペリー、マーク・スチュワート、プライマル・スクリーム、エイジアン・ダブ・ファウンデイション、ナイン・インチ・ネイルズ、ノイバウテン、ミニストリー、にせんねんもんだいなど、ジャンルを横断しながら世界中のアーティストたちとコラボレーションを繰り広げる巨匠が、電子音楽黎明期に生まれた不滅の金字塔に、リアルタイム・ダブミックスで挑む。

本公演では、はじめに「イーハトーヴ交響曲」、そして最後にスペース・バレエ・シンフォニー「ドクター・コッペリウス」という、冨田勲が晩年に残したバーチャルシンガー・初音ミクとオーケストラのコラボレーション作品2作を上演することがすでに発表されており、その2作に挟まれるかたちで、この「惑星 Live Dub Mix」が上演される。

これまでに例のない、大オーケストラ作品と、Dub Mixパフォーマンスが一夜で上演される試みは、オーケストラ作曲家であり世界的なシンセサイザーアーティストという両面を持ち合わせた冨田勲の追悼特別公演にふさわしい、スペシャルプログラムとなりそうだ。

イベント情報
冨田勲 追悼特別公演
冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』
【日時】
2016年11月11日(金)開場18:00 / 開演19:00
2016年11月12日(土)開場12:30 / 開演13:30
2016年11月12日(土)開場17:00 / 開演18:00
【会場】
Bunkamuraオーチャードホール
【曲目】
第1部:『イーハトーヴ交響曲』 「惑星 Planets Live Dub Mix」
第2部:『ドクター・コッペリウス』
 
【キャスト】
[第一部]
■『イーハトーヴ交響曲』
作曲:冨田勲
リアルタイム3D映像投射技術:クリプトン・フューチャー・メデ ィア
指揮:渡邊一正
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
バーチャル・シンガー:初音ミク
 
■「惑星 Planets Live Dub Mix」
Dub Mix: エイドリアン・シャーウッド
 
[第二部]
■スペース・バレエ・シンフォニー『ドクター・コッペリウス』
制作・ストーリー原案:冨田勲
リアルタイム3D映像投射技術:クリプトン・フューチャー・メディア
エレクトロニクス:ことぶき光
振付:辻本知彦
出演:初音ミク、風間無限
指揮:渡邊一正
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 
【料金】
S席¥10,000 A席¥8,500(全席指定) ※未就学児童入場不可
【一般発売日】
2016年5月28日(土)10:00~
キョードー東京 0570-550-799
オペレータ受付時間 平日11時~18時 土日祝10時~18時
【主催】
キョードー東京、クリプトン・フューチャー・メディア、日本コロムビア
【協賛】
日本カーバイド工業株式会社
【協力】
東京フィルハーモニー交響楽団

 

 

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