クミコ 最新シングル曲の作詞作曲を担当した松本 隆、秦 基博がコンサートに参加
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クミコが、9月24日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて『クミコスペシャルコンサート2016』を開催した。コンサートには、クミコ with 風街レビュー名義で9月7日にリリースした両A面シングル「さみしいときは恋歌を歌って/恋に落ちる」より、「さみしいときは恋歌を歌って」の作詞・松本 隆、作曲・秦 基博が駆けつけた。
クミコ with 風街レビューは、16年ぶりに作詞家の松本 隆とクミコがタッグを組み、新進気鋭のシンガーソングライターが楽曲を提供するプロジェクト。その第一弾となる「さみしいときは恋歌を歌って」の作曲とコーラスを秦 基博が、「恋に落ちる」の作曲とコーラスを永積 崇が担当し、世代を越えたコラボレーションが話題となっている。この日のコンサートは、松本 隆による作詞楽曲をテーマとした第1部と、クミコ楽曲を中心とした第2部の2部制にて行われ、1,000名の観客を楽しませた。
拍手に包まれ白い衣装で登場したクミコのステージは、1996年に発表したアルバム『世紀末の円舞曲』より、松本 隆との出会いの曲となった「最后のダンス・ステップ」で幕を開ける。クミコは「ようこそ皆様、雨の中お越しくださいまして、本当にありがとうございます。」と感謝の言葉を添えて、「今日は1部に松本 隆さんの作品を集めました。松本 隆さんといえば皆さんの中では何を思われますでしょうか?」と問いかけると、「私も16年前に『AURA』というアルバムを作りまして、(松本とのタッグは)それ以来でございます。今年新たな曲を2曲書いていただきましたが、それを記念する意味でも1部は松本さんの作品を集めました。」と語った。
そして松本作詞による“愛人”の歌として「接吻」「心の指紋」を2曲歌い上げると、明かりのついた家をイメージさせる「お帰りなさい」、二人の別れを描いた「チューリップ」を切なく届け、大きな拍手を浴びた。そして「歌っていうのは人の涙とか、躊躇しているものをこじ開けて、すっきりと流してくれる役割もあるのでしょう。もちろん元気にしてくれる歌もありますけれど、弱っている心に手を差し伸べてくれる、また明日も頑張ろうってそんな風にさせてくれる役割も、きっとあるのだろうと思いますね。」としみじみ語ると、松本に初めて生歌を聞いてもらった曲として「情熱」を披露した。
ここでクミコの呼びかけからステージに上がった松本は、16年ぶりのタッグで挑んだ恋歌について「いつも(クミコが)生きるとか死ぬとか、切羽つまった歌ばかりこんなに続けなくていいんじゃないかなと。一度ニュートラルに戻しました。」と明かす。そして「やっぱり歌っていうのはみんなに夢を与えたり、恋する喜びとか悲しみを与えたりしてあげないと。いくら自分が遠ざかっても(笑)」と笑ってみせ、クミコも「やはり希望というのは恋ですかね。それが成就するとかはさておいても、何か気持ちを思い立たせる火種にはなると思います。」と返した。また、来年には『AURA』以来となる16年ぶりのアルバムを制作する計画についても明かし、集まったファンの期待を膨らませると、永積 崇の作曲による「恋に落ちる」を披露した。
続いてステージには秦 基博が招かれる。クミコは「秦さんのコンサートは、若い女の子が99%!今日は見回してどうですか?」と問いかけると、秦は「今日も“女の子”が99%じゃないですか?」と返し、会場を笑いと拍手で包み込んだ。また、クミコは「レコーディングの時にお会いしたら、秦さんをかわいいと思って、本当にかわいくてね。キューピーさんみたいにかわいい。」と絶賛。そして「松本さんの歌詞でクミコが歌う曲を書くことになって、どう思いました?」と投げかけると、秦は「お会いする前から緊張してました。でもいい曲を書きたいなと思いました。」と当時の心境を語った。ステージではその後、「さみしいときは恋歌を歌って」を秦の生コーラスとともに披露。クミコは時に秦と向き合って微笑みかけ、温かなライブで観客を魅了した。
松本と秦を見送ると、第1部は「鳥の歌」で終幕。2部、アンコールと合わせて全20曲を熱唱し、鳴り止まない拍手の中コンサートは幕を下ろした。
<第1部>
発売日:2016年9月7日(水)
品番:COCA-17221
価格:1,204円(税抜)