グッドモーニングアメリカが初の主催フェス成功祈願で高尾山をガチ登り! 密着動画と写真、インタビューで完全レポ

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インタビュー
音楽
2016.10.15
グッドモーニングアメリカ 撮影=風間大洋

グッドモーニングアメリカ 撮影=風間大洋

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9月後半の某日、初の主催フェス『八王子天狗祭』開催をおよそ1ヶ月後に控えたグッドモーニングアメリカの面々が集合したのは、高尾山口駅前。そう、フェスの成功を祈願し、タイトルにもなっている天狗が住むといわれる八王子市のシンボル・高尾山に登ろうというワケである。しかも今回はガチ登山。通常であればケーブルカーでショートカットして登るのが主流のこの山を、彼らは一から全て徒歩で登ろうという気合の入りっぷりなのだ(この申し出は本人たちから)。
SPICEではこの登山に密着。写真と動画で彼らの姿を追った。また、登頂成功ののち、下山直後に麓のそば屋さんで舌鼓をうちながら行ったインタビューでは、登山の感想から八王子の街への愛着、本番に向けての心境まで語られている。動画を観れば、記事を読めば、ありのままの4人の姿に触れられて、きっと『八王子天狗祭』がより楽しみになる……そんな記事になっているのではないだろうか。

出発前に駅前での1枚。この時点では元気も、アイスを食べる余裕もたっぷりありました

出発前に駅前での1枚。この時点では元気も、アイスを食べる余裕もたっぷりありました

――山に登ったのなんて、かなり久しぶりなんじゃないですか?

ペギ(Dr):俺はこうやってしっかり登ったのは初めてかもしれない。高尾山も途中までロープウェイで登ったりしたことはあったんですけど。

渡邊幸一(G):俺も初めてかもしれないです。

金廣真悟(Vo/G):高校ぶりとかじゃない? 高校1年生のときどこか登らなかったっけ。

渡邊:ウソ、俺全然覚えてない。

金廣:授業であったような気がするんだよなぁ。

――記憶が曖昧なくらい久々ということですけど、どうでしたか? 体力的な部分とか。

金廣:いやぁ……最初ヤバかったね?

渡邊:最初ナメてたね(笑)。

ペギ:完全にナメてましたよね。

渡邊:みんな最初は1時間くらいで登れるんじゃないの?くらいのイメージでいたので。前半の、斜度、角度のある坂をジグザグはちょっと……心が折れましたね(笑)。

金廣:序盤にて、ね(笑)。

飲食店や土産物点が立ち並ぶエリアを抜けて登山道を目指す一行。なかなか風情があります

飲食店や土産物点が立ち並ぶエリアを抜けて登山道を目指す一行。なかなか風情があります

予想に反して、序盤から急斜度&九十九折りの連続が心を折りにくる

予想に反して、序盤から急斜度&九十九折りの連続が心を折りにくる

――普段、山は歩かないにしてもトレーニングとかしてたりします?

金廣:筋トレ的な? 僕はほとんどしないんですけど、この2人は……

たなしん(B):はい。

渡邊:僕とたなしんは走ったりはしてます。でも山登りとランニングは全然違うなっていう感じはしました。……やっぱりあの角度がすごかったですね(苦笑)。

――という高尾登山。高尾山といえば天狗が住むという言い伝えがある山で、八王子のシンボルでもありますので、みなさんの主催するフェス『八王子天狗祭』にもかなり関わりが深いわけなんですが、その前に。そもそも八王子との最初の関わりはどこからなんでしょう。

渡邊:僕はほぼ地元といっていい感じで、八王子に住んでたんですけど。バンドとしては結成の地というか、スタートしたのが八王子だったので、そこからずっとお世話になっている街です。

途中の至る所にあったルーレット状の何か。懺悔しながら回すのだそうです

途中の至る所にあったルーレット状の何か。懺悔しながら回すのだそうです

中腹からでもこの眺め。快晴時には東京湾まで一望にできるそう

中腹からでもこの眺め。快晴時には東京湾まで一望にできるそう

――そのホームともいえる街への思いが、今回フェスをやろうという決断の根っこにもあると思うんですが、改めてみなさんの八王子に対して抱く気持ちを聞かせていただけますか。

渡邊:高校生のときにバンドを始めようって思うキッカケも八王子にもらったし、そこからも八王子で活動してきたし、そこからバンドが進んでいって……僕らは一回活動を休止して、バンド名も変えてリスタートしてるバンドなんですけど、グッドモーニングアメリカっていう名前になって最初はあまり上手くいかないことも多かったんです。そのときに八王子はすごく僕らの活動を応援してくれて、背中を押して助けてくれたので。絶対に恩返しがしたいなと思っていたから、実際にフェスができることになってすごく嬉しいです。

金廣:ずっと貰い続けてきた場所なので。音楽もそうだし、先輩や後輩との関係とかも。自分が今ここで音楽活動をしているのは、八王子から貰ったものを基盤に積み上げてきたものだと思うんですね。それが八王子でフェスができるようなバンドの状態になって、やっと恩返しができるというか。八王子にいろんな人を呼べるし、いろんなバンドも出てくれるし、お世話になった人たちに恩返しができる状態に、ようやく今なったなって。

ケーブルカーの駅前には名物・天狗焼のお店が。かなり美味ですのでオススメ

ケーブルカーの駅前には名物・天狗焼のお店が。かなり美味ですのでオススメ

全員もれなく「アッツ!!」となる

全員もれなく「アッツ!!」となる

――ちなみに八王子の良いところ、好きなところって、みなさんはどこなんですか?

金廣:俺はもう、住みたいなって思います(笑)。この高尾のあたりも……すごく良い場所な気がして。環境的になのか、霊的になのか分からないんですけど、住みたいな、住んだ方がいいなって思える場所ですね。

たなしん:僕は、さっきの話と重複しちゃうんですけど、高校の時にバンドを組んで八王子のライブハウスに通ってた印象が今も強くて。だからいつまでも八王子に来るたびにそのライブハウスの思い出が甦ってくるし。

――青春みたいな。

たなしん:そうっすね! 青春ですよねぇ。

――ペギさんは?

ペギ:失礼にあたらなかったら良いんですけど、(八王子は)良い感じに田舎だと思うんですよ。ちょうど良いというか、都心にもすぐ行けるし、こんなに自然がいっぱいあるし。人もすごくあたたかい気がするんですよね。商店街なんかでも人と人とのつながりが見える瞬間があったりして、それは当たり前だったんですけど、都心部ではなかなか見ない光景なようにも思えてきて。僕は地方出身なので、その頃のような景色を東京にいながら感じられるのが良いところなのかなと思います。

大自然の中でふと遠い目をする金廣

大自然の中でふと遠い目をする金廣

――東京都下でありながら、ある種の地方都市の佇まいも持っている街ですよね。そんな八王子でフェスを開催するに至るまでには、紆余曲折もあったとか。

金廣:うーん、やっぱり場所が。

渡邊:会場が最初はなかなか決まらなかったんです。そこが一番のネックでしたね。前々からやりたいやりたいとは思っていて、何度か視察もしたんですけど、なかなか自分たちの思い描く「ここでやりたいな」っていう場所が無くて。

――例えば野外とかも選択肢にはあったり。

渡邊:ありました。でも例えば駅から遠かったりでアクセスがどうだとか、騒音の問題がどうだとかっていう部分で理想に近づけなかったんですよね。でも今回、市の協力もあってエスフォルタアリーナっていう最っ高の場所が。なんせ駅から徒歩0分なんで! 雨が降ろうが何が降ろうが、全く問題ありません!(力説) それに施設もキレイだし、お客さんもすごく来やすいと思うし、本当に良い環境が見つかって。

――都心からも最短45分くらいで、1時間かからないですからね。場所によっては幕張メッセに行くよりも近いという。

金廣:そうですよね。

渡邊:確かに。そこ、売りにしましょう(笑)。「メッセより近い」。

金廣:みんな遠いと思ってるフシがあるからね。でも、八王子の中でこういう好条件な場所が見つかって、ホント良かったです。

たなしん:本当、徒歩1分だからね。いや、1分かからないか。

渡邊:0分! 0分でいきましょう(笑)。

たなしんのケチャップ&マスタードのかけ方があまりにも酷いと話題に

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『ハチテン』にも出店される天狗ドッグ 想像の倍長いです。必食!

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天狗ドッグの「キッチンむささび」さんではグドモファンに遭遇。記念に一枚!

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――実際、道を渡るだけですからね。まだ途中かとは思いますが、フェスを形にしていく作業はどうでしたか? 例えば出演者選びとか。

金廣:そこはもう、第1回目なので、頭の中で思い浮かぶアーティストを順にバーッと声をかけさせていただいたというか。それは仲の良いバンドだったりとか、応援してくれるバンドだったりとか、昔からリスペクトしてて繋がりのあるバンドだったりとか。あとは八王子にゆかりのあるバンドであったり。そういうバンドを呼ばせていただきました。

渡邊:みんな快く出てくれたんですよね。いま金ちゃんが言ったような基準を優先に声をかけさせてもらったんですけど、早いバンドだと即答で「出るよ」って言ってくれたりとか。それって誘う側としてもすごい嬉しかったです。

金廣:そうやって自分たちが誘う側、主催する側になるのは初めてのことなので、分からないことだらけではありますけど、しっかりしなきゃっていう思いはありますよね。誠意をもって接するというか。いつもは「仲間!」っていう感じですけど、今回はゲストとして呼ばせてもらうし、出てくれるアーティストにも来てくれるお客さんにも「来年もまた来たいな」って思ってもらえるように、おもてなしみたいなことも出来たら良いなって思います。

直前に記念写真を撮っていたキッズのテンションに引っ張られ気味の4人

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頂上の手前、薬王院にてお参りすることに

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――来年も、という言葉も出ましたが、基本的にはシリーズ化していきたいという。

金廣:したいですね! 根付かせていきたいですよね。

――第1回目がどんな内容になるかで、来年以降の期待度も変わってくるでしょうし、1回やったことで変わる部分もあるかもしれないし。っていうところで、まず今年どんなフェスになるかは注目ですね。最後に、見どころ、「こんなところを楽しみにしてほしい」なども含め、みなさんの意気込みをお聞かせください。

金廣:今までもいろんな企画とかはやってきましたけど、やっぱりバンド主催のフェスって他のフェスとは違う部分も多くて。一番最初のトップバッターからトリのバンド……って俺らなんですけど、そこまで気持ちが上乗せされていくと思うんですよ。だから、各バンドともなかなか他で観れないようなライブをしてくれて、グッドモーニングアメリカ主催の『八王子天狗祭』でしか観られないミラクルがきっと起こる、是非それを体感しに来てほしいと思います。

ここへきて108段もの石段が乳酸のたまった脚に襲いかかる

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たなしん:さっきお話ししたように青春の地・八王子であるということ、それにみんなと同じくお世話になったという気持ちがとても強いので。初めて八王子に来られる方もいると思うし、出演バンドも八王子で初めてやるっていう人もいると思うんですよ。そういう人たちに少しでも僕らの気持ちが伝わるように心がけれたら。そういう気持ちを持って取り組みたいです。で、それが今年の成功はもちろん、来年以降に向けてどんどん大きくなって、自分自身ももっと八王子のことが好きになれたら嬉しいなとも思うし。少なくとも、今日高尾山に登ったり、こういう風に関われてたことでまた少し八王子のことが知れたし、そうやってどんどん八王子との関係を深めていけたらなっていう思いもありますね。まずは今年、いろんな人に八王子を好きになってもらえたらっていうのが一番です。

4人で成功祈願

4人で成功祈願

渡邊:フェスに対する思いは、たなしんと金ちゃんが言ってくれたので……僕は、今回初めて高尾山に登れて、自分たちが『天狗祭』っていうタイトルでやる前にこうやって登れたことが、すげえ良かったなって思ってて。その気持ちを、高尾山っていう大自然を背負って……って言ったら大げさですけど、そのくらい気持ちがピシッとしたんですね。だから、もちろん一番にはフェスを楽しんでほしいっていうことが大前提としてありますけど、来られる方は是非高尾山とかにも足を伸ばしてもらえたら、より楽しめるんじゃないかな?と思います。

そしてついに頂上へ

そしてついに頂上へ

ペギ:バンドでフェスを企画するなんて、すごいことだと思うんですよ。バンド人生において。それに八王子自体ロックフェスを開催したことが無いと聞いているので、それもすごいことで。だから、孫の代まで語り継がれるようなフェスにしたいですね。

渡邊:その「孫の代まで」ってたまに出てくるけど、気に入ってるの?(笑)

ペギ:(笑)。「うちのおじいちゃん、フェスしたことあるんだぜ?」って、ちょっと良いじゃないですか。


取材・文=風間大洋 動画撮影=大野要介 写真撮影=風間大洋

グッドモーニングアメリカの高尾登山、その道中を追った動画はコチラ

599m、約3時間。グッドモーニングアメリカ、高尾山登頂達成です

599m、約3時間。グッドモーニングアメリカ、高尾山登頂達成です

グッドモーニングアメリカ サイン入り記念写真プレゼント企画(4名様)
グッドモーニングアメリカ サイン入り記念写真

グッドモーニングアメリカ サイン入り記念写真

応募方法は、SPICE【音楽】のアカウントをフォローの上、下記ツイートをRTするだけ!

https://twitter.com/spice_mu/status/787865607160999937​
当選者の発表はご本人へのDMでの連絡とかえさせていただきます。応募期間は2016年11月10日(木)まで!

 

ライブ&ツアー情報
グッドモーニングアメリカ主催フェス
『八王子天狗祭2016(ハチオウジテングサイ 通称「ハチテン」)』

http://hachiten.com
■公演日:2016/11/5(土)
■会場:エスフォルタアリーナ八王子(http://hachioji.esforta.jp/)
■開場開演:10:00/11:00(予定)(終演20:30予 定)
■出演:グッドモーニングアメリカ, アルカラ, THE BACK HORN, THE BAWDIES, フラチナリズム, GOOD ON THE REEL, Halo at 四畳半, ircle, KEYTALK, LEGO BIG MORL, ニューロティカ, Northern19, Rhythmic Toy World, STRAIGHTENER, SWANKY DANK, TOTALFAT, THE WELL WELLS
:前売り 5800円(税込)
■主催:ディスクガレージ
■企画:グッドモーニングアメリカ/FIVE RAT RECORDS
■制作:ライブマスターズ
一般発売:9月10日(土)
■問合せ:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00~19:00)
 
『あなたの街へ猛ダッシュで〜ワンマンツアー2017』
1/07(土)大分club SPOT
1/08(日)熊本Django
1/09(月・祝)福岡CB
1/11(水)長崎Studio DO!
1/14(土)周南LIVE rise SHUNAN
1/15(日)広島CAVE-BE
1/21(土)松本ALECX
1/22(日)神戸太陽と虎
1/25(水)八王子Match Vox
1/28(土)高知X-pt.
1/29(日)高松DIME
2/04(土)米子AZTiC laughs
2/05(日)岡山IMAGE
2/11(土・祝)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2/12(日)金沢vanvanV4
2/18(土)奈良NEVERLAND
2/19(日)京都KYOTO MUSE
2/23(木)千葉LOOK
2/25(土)水戸LIGHT HOUSE
2/26(日)宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-02
3/04(土)松阪M'AXA
3/05(日)浜松FORCE
3/11(土)旭川CASINO DRIVE
3/12(日)札幌DUCE
3/23(木)仙台MACANA
3/25(土)盛岡CLUB CHANGE WAVE
3/26(日)郡山CLUB #9
4/09(日)心斎橋BIGCAT
4/15(土)名古屋BOTTOM LINE
4/22(土)渋谷TSUTAYA O-EAST

 

リリース情報
グッドモーニングアメリカ 「ノーファング」
発売中
品番価格:TYPE-A
TYPE-A

TYPE-A

COCA-17239 ¥1,200+税
(Black Rose Suspects の開発チームによる男性キャラクターのオリジナルステッカー封入)

TYPE-B COCA-17242 ¥1,200+税
TYPE-B

TYPE-B

(Black Rose Suspects の開発チームによる女性キャラクターのオリジナルステッカー封入)

■収録楽曲
01.ノーファング
スマートフォン用本格サスペンスRPG「Black Rose Suspects」メインテーマ
02.クラスター
スマートフォン用本格サスペンスRPG「Black Rose Suspects」オープニングテーマ 
03~06.「グッドモーニングアメリカTOUR 2016」FINAL@新木場STUDIO COAST 2016.4.24 (LIVE音源、TYPEにより収録楽曲が異なります)
<TYPE-A>
3. ディスポップサバイバー 4. キャッチアンドリリース 5. 境界を越えて 6. 言葉にならない 
<TYPE-B>
3. 雨の日 4. 空ばかり見ていた 5. 一陽来復 6. 未来へのスパイラル
 
Black Rose Suspects Official Site
https://blackrosesuspects.jp/
グッドモーニングアメリカ Official Site
https://goodmorningamerica.jp/
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