円山応挙が「写生」を超えて目指したものとは、国宝の屏風絵など展示
2016.11.3
ニュース
アート
-
ポスト -
シェア - 送る
重要文化財『藤花図屏風(左隻)』円山応挙筆 日本・江戸時代 安永5年(1776) 根津美術館蔵
『開館75周年記念特別展「円山応挙―「写生」を超えて―」』が、本日11月3日から東京・表参道の根津美術館で開催されている。
高度で多彩なテクニックによる写生に基づく新しい画風で、数々の作品を残した円山応挙。近年は、文人画風への深い理解や中国の着色画、日本のやまと絵、琳派などに影響を受けた装飾性など、写生画という枠組みでは捉えきれない応挙の多面性や作品世界の背景が指摘されることも多い。
「写生」を超えて応挙が目指したものを探る同展。国宝に指定されている『雪松図屏風』や重要文化財に指定されている『藤花図屏風』といった代表作に加え、初期の作品、絵画学習の痕跡を残した作品、写生図などを紹介する。会期中にはスライドレクチャー『円山応挙―「写生」を超えて―』を開催。