市村正親、ウエンツ瑛士、柿澤勇人、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみが語った! トニー賞に輝いたミュージカル・コメディー『紳士のための愛と殺人の手引き』

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2014年のトニー賞で作品賞・脚本賞など計4冠を達成した新作ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』が、来年4・5月に日本初演を迎える。舞台はエドワード朝時代のイギリス。伯爵継承順位8番目の青年モンティ・ナヴァーロが、継承順位上位の邪魔者たちをあの手この手で次々と亡き者にしていくという、抱腹絶倒のミュージカル・コメディーだ。今回、殺される8人すべてを演じ分ける市村正親ら主要キャスト6名(ウエンツ瑛士、柿澤勇人、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ)のスチール撮影現場に潜入! 役柄についてや公演への意気込みなど、それぞれに話を聞いた。

●市村正親(第8代ハイハースト伯爵ほか)

市村正親

市村正親

冒頭、コーラス隊のようなものが出てきてプロローグを歌って聴かせると、刑務所にいるモンティが本を書いている場面に。そこから、彼が自身の計画を遂行する上で邪魔な人間をどれだけ殺してきたかっていう物語が、さかのぼるように描かれる。僕はその邪魔者を全部演じます。楽しみですけど、今、引き受けなきゃよかったなって気もしていて(笑)。だって大変だもの! 普通自分の役が死んだら楽屋に戻れるんだけど、この作品では死んだら次の役に移らなきゃいけない。8役もやるんだから、体力勝負ですよね。どの役も自由自在に演じ分けられるように、何回も何回も繰り返し稽古し、身体に入れ込む作業が必要かなと。ミュージカルなので歌に影響しないよう、声に頼った演技もできないし。とにかくすごくハードな役どころだけれど、本番が始まった時には「ああ、やっぱり引き受けてよかったな」というふうになっていられるように頑張りますので、どうぞお楽しみに。

市村正親

市村正親

●ウエンツ瑛士(モンティ Wキャスト)

ウエンツ瑛士

ウエンツ瑛士

本作への出演が決まってから、全米ツアーを行っていた『紳士の~』を観に、テキサスまで行ってきました。演じるモンティ・ナヴァーロの第一印象は、すごい好青年だなと。主人公で、殺人事件の首謀者でもあるのに、“巻き込まれた感”がある役だと思いました。コメディーですから、愉快なストーリーと計算しつくされた演出とで周りのお客さんはみんな爆笑していましたが、僕はモンティのピュアさに涙が出そうになって。笑いと感動のギリギリをいっている作品だなと感じました。なので僕らも、お客さんを笑わせつつ、ハッともさせたい。モンティでいえば、殺人を犯すけれど、どこか応援したくなるような……そんなふうに演じられたらなと。あとは、市村さんとの掛け合いでどうなるか。自然と柿澤さんとの違いも出てくるでしょうし、あまり考えずに、稽古に入りたいですね。とにかく、8役演じられる市村さんの早替えの時間をしっかりつなげるように頑張ります(笑)!

ウエンツ瑛士

ウエンツ瑛士

●柿澤勇人(モンティ Wキャスト)

柿澤勇人

柿澤勇人

モンティには結婚したい恋人がいる。でも彼は、貴族ではないし、裕福でもないから彼女を幸せにできない。でもある日、「あなたは伯爵の血縁関係にありますよ」と言われ、伯爵の座に上り詰めるために殺人を犯していく。日本版の演出がどうなるか分かりませんが、きっと単純で滑稽な手口になるのでしょう。タイトルに“殺人”と付いていますけど、そんなに重たい話ではありません。二人の女性に翻弄されるというラブストーリーの要素も入っていますし、もちろん歌もあるので。気軽に劇場に来ていただきたいですね。僕自身、最近は悲劇だったり、社会派だったり、ちょっと考えさせられるような作品に出演することが多かったので、久々のコメディーを楽しんでやりたいなと思っています。しかし来年は、日生劇場で『フランケンシュタイン』『紳士の~』『デスノート THE MUSICAL』と出演させていただきますが、どれも殺しの要素が……そういう系の年なんですかね(苦笑)。

柿澤勇人

柿澤勇人

●シルビア・グラブ(シベラ)

シルビア・グラブ

シルビア・グラブ

私が演じる役はシベラと申しまして、モンティと恋仲です。が、お金がないとイヤだと別の男性と結婚し、モンティがお金持ちになったらヨリを戻したいという……よく言えば「向上心と好奇心があって、新しいもの大好きな若者」、悪く言えば「わがまま放題の娘」ですね(笑)。N.Y.で拝見しましたが、ロックやヒップホップを用いたミュージカルが目立つ最近のブロードウェイで、クラシカルな風味の『紳士の~』は、すごく新鮮に映りました。内容もウィットに富んでいて面白かったですし。その“ザッツ・ミュージカル・コメディー”の明るい役をやらせていただくので、とてもワクワクしています。あと、エマとウエンツ君と私って、とてもインターナショナルな感じじゃないですか? 私がミュージカル界に入ったころって、そんなにハーフの役者がいなかったので、時代が変わったなと。あ、市村さんも負けず劣らず、濃いので(笑)。いろんな意味で、この作品を逃がしたら損ですよ! ぜひ観にいらしてくださいね!

シルビア・グラブ

シルビア・グラブ

●宮澤エマ(フィービー)

宮澤エマ

宮澤エマ

ニューヨークで本作を観た時、すごく豪華で緻密に作られていて。何度もトライアウトを行い、洗練された作品に仕上げたんだろうなって感じました。イギリスの貴族の話ではありますが、日本にも江戸時代の士農工商のような階級がありましたし、きっと共感できる部分があるはず。私が演じるフィービーは、田舎に住んでいる貴族の娘で、世間知らずなところがありますが、頭がよく、好奇心旺盛。そんな彼女がモンティという魅力的な男性に出会い、恋に落ちて……という役どころです。市村さんの八変化も見どころですが、モンティと愛人(シベラ)の関係だったり、彼のお母さんの隠された過去だったり、愛とは“こうあるべき”というものの間で揺れ動く貴族たちの群像劇が、面白いんですよね。さらに、モンティをめぐるフィービーとシベラという対照的な女性二人もとても魅力的に描かれています。タイトルの長さにめげないで(笑)、ぜひ観に来ていただきたいです。

宮澤エマ

宮澤エマ

●春風ひとみ(ミス・シングル)

春風ひとみ

春風ひとみ

ミス・シングルという謎の老女役をさせていただきます。『紳士の~』ではいろいろな殺人事件が起こるのですが、早々に舞台に登場し、この物語がなんのためにあって、どう動き出すのかというのをお知らせする役どころです。主人公のモンティと歌う、非常にリズム乗りのいい、楽しいナンバーもありますし、観客の皆さんに「なんだか楽しそうだぞ」と感じてもらえるような、ショーの切り口を作れたらいいなと思っています。コメディーってすごく難しくて、一つ間違えるとコントになってしまう。そうならないように、ドタバタで笑わせる、セリフのやり取りで笑わせる、役と役の関係性で笑わせるなど、一つひとつ丁寧に積み上げ、上質なコメディーに仕上げたいですね。今日はスチール撮りということで、だんだんと自分の中に役がしみ込み始める、スタート地点。トニー賞を獲った話題作を、日本のお客様にもかわいがっていただけるものにしたいという意気込みでおります。

春風ひとみ

春風ひとみ

公演情報
ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』
 
<東京>
■会場:日生劇場 (東京都)
■日程:2017年4月8日(土)~4月30日(日)

<大阪>
■会場:梅田芸術劇場 メインホール (大阪府)
■日程:2017年5月4日(木・祝)~5月7日(日)

 
<福岡>
■会場:キャナルシティ劇場(福岡県)
■日程:2017年5月12日(金)~5月14日(日)

 
<愛知>
■会場:愛知県芸術劇場(名古屋市)
■日程:2017年5月19日(金)~5月21日(日)

 
■脚本・歌詞:ロバート・L・フリードマン 
■作曲:スティーブン・ルトバク 
■演出:寺﨑秀臣
■出演:市村正親、ウエンツ瑛士/柿澤勇人(Wキャスト)、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ
阿部裕、小原和彦、香取新一、神田恭兵、照井裕隆、安福毅、彩橋みゆ、折井理子、可知寛子、伽藍琳、高谷あゆみ、RiRiKA(五十音順)
■公式サイト:http://www.tohostage.com/gentleman/

 
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