「少年社中」の本公演に中村優一の出演決定!「僕の“少年社中愛”をすべてお見せしたい!」熱烈意気込みインタビュー!

インタビュー
舞台
2017.1.28
中村優一

中村優一


『仮面ライダー電王』の桜井侑斗役で人気を博して以来、舞台や映画で注目度を上げている中村優一が、劇団「少年社中」の第33回本公演『アマテラス』に出演。実は中村、「少年社中」の熱烈ファンである。「少年社中」の主宰、作家・演出家の毛利亘宏とは、毛利がdビデオスペシャル『仮面ライダー4号』の脚本を担当してからつながった縁。足しげく舞台を観に行くようになり、あっという間に虜になったという。本サイトで毛利と対談した高崎翔太もしかりだが、旬のイケメン俳優たちをこぞって虜にしてしまう「少年社中」の魅力とは一体!? 同劇団を心から愛する中村に、捧げる愛と本公演への意気込みを語ってもらった。


――大好きな「少年社中」の出演決定には自己アピールもあったのですか?

それが理由の一つならうれしいですけど、どうだろう(苦笑)。このお話をいただき、いま本当に幸せです。と、同時に、劇団の皆さんの技術を、舞台を見るたび目の当たりにしているので、そこに入るのかと思うと緊張で。この取材の前に、毛利さんと井俣(太良)さんと一緒の取材を受けましたが、それだけで緊張しました。だって、僕は、ただただ少年社中さんのファンなので!単純にファン目線でドキドキなんです。

――毛利さんとの出会いと、印象とは?

『仮面ライダー4号』の撮影現場に一度来られた際にご挨拶して、その後に、少年社中の『リチャード三世』を観に行ってお話しました。『パラノイア★サーカス』『三人どころじゃない吉三』も観ています。毛利さんは普段は笑顔がホンワカしているけれど、演出家として厳しい部分も絶対にある。そこが素敵だと思います。とにかく、毛利さんの書かれる脚本が、演出が、毎回毎回すごくて、観るたびに驚いてばかりなんですよ。少年社中さんの舞台を見て驚くのが本当に気持ちよくて……、驚くのを楽しみに観に行っています。

――そこまで心を奪われる一番の魅力はなんでしょう?

まったく予想だにしないことが起きるところ、かな。毛利さんの頭の中はどうなっているんだろう!あれだけお忙しい中で、これほどのものを思いついて作られるなんて、毛利さんじゃないとできないと思うんです。あの素晴らしい本と演出は毛利さんだからのもの。そして、予想外の展開をする本に、着いていける劇団の皆さんの力量がまた素晴らしいんです!

――相当な熱量ですね。憧れ尊敬する人々の中に飛び込む意気込みとは?

とにかく余計なことを考えず、その場で感じるものを大事に、劇団の方々から受ける刺激の中で生きていきたいと思います。自分の役についてはたくさん考えていくけれど、稽古場ではいろんな人の影響を受けたから、逆に頭を空っぽにして行こうと。入れるところを増やしておかないとすぐにハードディスクがオーバーしちゃうんで。

――ちなみに、中村さんのリセット方法とは?

ごはんをいっぱい食べることかな(笑)。

――役どころを教えてください。

僕の役は“因幡の白ウサギ”。そもそもの神話のイメージから、テキパキしたちょっと嫌なヤツだと勝手に想像していました。でも、それこそ、毛利さんと一緒に取材を受けた時、僕の話し方を見てホンワカしてるんだねって、それで、いろんな情報を知っているくせにリアクションが大きいとぼけた役にしようか、とチラッとおっしゃっていました。仲間の狸役が井俣さんだから、井俣さんにツッコまれるのも面白いよねって。いまのところのイメージですけど、僕の中の白ウサギ像がずいぶん湧いてきています。12月末に稽古が始まるまでにいろいろ想像しておこうと思います。

――共演経験がある井俣さんがお相手となると心強いのでは?

そうですね。僕は人見知りですが(笑)、井俣さんはすごく話しやすい方なんですよ。今回の共演を井俣さんも楽しみにしてくださって、とてもうれしい。この舞台を通し、先輩の井俣さんからたくさん学ばせていただけたらと思います。

――生で演じる舞台の魅力をどんな風に感じていますか?

その日だけ観に来られるお客さんがほとんどですよね。何回もじゃない。だから、この日だけの人たちに向けて100%のモチベーションで挑み届ける気持ちを大事にしています。お客さんのリアクションを見て初めて、え、こんな場面で反応するの!?という、稽古場ではわからなかったことを発見するのも、本番に入ってからの楽しみ。もちろん、稽古場で演出家さんの元、必ず完成形を作って本番にのせるわけですが、お客さんにどう感じてもらえたか、どんな風に響いているかを目の当たりにするのは本番ですから。リアクションによっては部分部分でちょっと自分のニュアンスを変えて出したてみたり、日々の思わぬ進化が楽しみです。

――今回の舞台でお客さんに届けたいものは?

とにかく、いま言えることは、僕の“少年社中愛”をすべて届けます!出し尽くします、本当に大好きな劇団だから!僕のこの幸せを、愛を、稽古から本番まですべて届けたいです!

取材・文:丸古玲子  写真撮影:中原義史

公演情報
少年社中第33回本公演『アマテラス』
 
■脚本・演出:毛利亘宏
■出演:井俣太良、大竹えり、岩田有民、堀池直毅、加藤良子、廿浦裕介、長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ、内山智絵、竹内尚文、川本裕之/中村優一、三上俊、高崎翔太、田上真里奈、橋本祥平、ザンヨウコ、高木俊、ラブオ
■時期・会場:201723日(金)~213日(月)
■会場:紀伊國屋ホール
■公式サイト:
http://www.shachu.com/amt/

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