『マリメッコ展』が全国で開催に フィンランドを代表するブランドの仕事を総覧する、国内初の大規模展
マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル
『マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル』が、2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)にかけてBunkamuraザ・ミュージアムにて開催される。
マリメッコは、1951年にアルミ・ラティアによってヘルシンキで創業された、フィンランドを代表するデザインハウス。マリメッコが生み出す布地の柄は、多くがフィンランドの伝統的なモチーフや自然に着想を得つつ、大胆でカラフル、抽象的なデザインで人気を博している。
ファブリック ≪ウニッコ≫(ケシの花)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、 1964年 Unikko pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964
ファブリック≪カイヴォ≫(泉)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年 Kaivo pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964
ジャクリーン・ケネディーが購入したドレス≪ヘイルヘルマ≫、1959年 ファブリック≪ナスティ≫(小さな無頭釘)、1957年、 服飾・図案デザイン:ヴオッコ・ヌルメスニエミ Design Museum / Harry Kivilinna
本展は、ヘルシンキのデザイン・ミュージアムの所蔵作品から、ファブリック約50点、貴重なヴィンテージドレス約60点、デザイナー自筆のスケッチ、各時代の資料などを通して、マリメッコの60年にわたる歴史をたどるもの。個性あふれるデザイナーの仕事ぶりと活躍を紹介する、国内初の大規模な展覧会となっている。
ファブリック≪シィールトラプータルハ≫(市民菜園)、図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、 2009年 Siirtolapuutarha pattern designed for Marimekko by Maija Louekari in 2009
ドレス、服飾デザイン:ミカ・ピーライネン、2001年 ファブリック≪マンシッカヴオレト≫(イチゴの山々)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、 1969年 Design Museum / Harry Kivilinna
さらに会場では、時代を創った著名デザイナーのインタビュー映像や、ジョン・F・ケネディの夫人であるジャクリーン・ケネディが実際に所有していたドレスも紹介されている。また、デザイナーが柄の構想を練る際に描いた自筆のスケッチと、実際に製品化された同じ柄を並べて展示。 マリメッコの有名な柄が生まれた原点を知ることができる。
ドレス≪カトリッリ≫ファブリック≪プケッティ≫(ブーケ)、服飾・図案デザイン:アンニカ・リマラ、1964年 Design Museum Archive / Photo: Seppo Saves
ドレス≪キヴィヤルカ≫、1957年 ファブリック≪ピッコロ≫(ピッコロ[擬音])、1953年、 服飾・図案デザイン:ヴオッコ・ヌルメスニエミ Design Museum Archive
本展覧会は、2016年11月27日(日)まで西宮市大谷記念美術館にて開催されたのち、東京のBunkamuraザ・ミュージアム、新潟の新潟県立万代島美術館を巡回する予定だ。その他の巡回先は順次発表されていくとのこと。