黒澤世莉が率いる時間堂の最終公演「ローザ」12月21日から赤羽・十色庵で上演
時間堂「ローザ」フライヤー
2016年末で解散することが決まっている劇団時間堂の最終公演「ローザ」が12月21日から赤羽・十色庵で上演される。
時間堂は1997年演出家・黒澤世莉のユニットとして設立、2009年に劇団化した。マイズナー・テクニックを基礎とし、国内外の古典から書き下ろしまで幅広い演目を「俳優の声と身体と関係性だけでシンプルに立ち上げる」上演スタイルが特長。
2014年、東京・赤羽にスタジオ「十色庵」を開設し、2016年1月より毎月「時間堂レパートリーシアター」を上演。同年7月に「ゾーヤ・ペーリツのアパート」で東京芸術劇場へ初めて進出したが、2016年内をもって解散することを発表した。
最終公演となる今回の「ローザ」は黒澤世莉による台本。2012年に時間堂が初めて全国ツアーをしたときの作品だ。
STORY
ドイツの革命家ローザ・ルクセンブルク。彼女の死後、墓前に訪れた因縁の4人が繰り広げる、ローザと過ごした記憶の再現劇。「想像しろ。ローザの顔、ローザの声、ローザの身体。想像しろ、死の瞬間を。」
俳優の身体と観客の想像力だけで世界を立ち上げる、「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」最終章。
黒澤世莉(台本・演出)
2009年に時間堂が劇団化した最初の公演『花のゆりかご、星の雨』と、最終公演『ローザ』との共通点は、花にまつわるシーンがあることです。『ローザ』初演時は「世界と戦う物語」だと思ってましたが、今は「世界と遊ぶ物語」かなと思います。両端の燃える蝋燭のような人生を駆け抜けたローザの人生を祝福する物語であり、ある人物の安らかな眠りを願う物語です。花束で抱きしめるような体験を、あなたのために。おやすみ。
は現在発売中。
詳細は公式サイトで。
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
■台本・演出:黒澤世莉
■出演:菅野貴夫・直江里美・ヒザイミズキ・尾崎冴子・國松卓 (菅野貴夫と國松卓はWキャスト)
■日程:2016年12月21日(水)~30日(金
■会場東京 赤羽・十色庵
■時間堂公式サイト:http://jikando.com/