BOYS AND MEN、それぞれの視点から新アルバムを紐解く 2016年を振り返ったにぎやかトークも!

インタビュー
音楽
2016.12.7
BOYS AND MEN  撮影=西槇太一

BOYS AND MEN  撮影=西槇太一

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2010年に結成され、東海エリア出身・在住のメンバーで構成されたエンターテインメント集団“BOYS AND MEN”。「ボイメン」の愛称で親しまれている彼らが、12月14日にアルバム『威風堂々~B.M.C.A.~』をリリースする。氣志團が手掛けた「GO!! 世侍塾 GO!!」も収録されているという新作についてはもちろんのこと、今年1年を振り返ったにぎやかトーク、そして取材当日は残念ながら欠席だった小林豊に関する話題も飛び出したインタビューをお届けします。

――アルバム『威風堂々~B.M.C.A.~』は、ボイメンらしいアツくて骨太い男らしさに貫かれながら、いろいろなタイプの楽曲と表現の幅広さも楽しめる作品になりましたね。

辻本達規(以下、辻本):やった!

水野勝(以下、水野):嬉しい言葉です、ありがとうございます!

――中でも、それぞれに思い入れの強い曲を挙げるなら?

平松賢人(以下、平松):僕は氣志團さんに楽曲提供をしていただいた「GO!! 世侍塾 GO!!」ですね。<Let’s go! GOGO!>っていうかけ声以外は四字熟語のみっていう楽曲というのは……

――前代未聞な気がします。

平松:ですよね。最初に歌詞を見たときは「文字化けかな?」って思ったし、斬新すぎるなって思いましたもん(笑)。でも、ただ四字熟語が羅列してあるだけじゃなく、アツくるしくてがむしゃらなボイメンをちゃんと象徴しているっていう。もう、大好きな曲です。

土田拓海(以下、土田):僕は「ヤングマン~B.M.C.A.~」です。大ヒット曲「Y.M.C.A.」をカバーさせていただいたんですけど、“失敗担当”の僕は失敗系の歌詞を歌っていて。あまり暗くなりすぎず、いい味を出せるように頑張りました(笑)。

勇翔:僕は「まえのめりMinority」です。基本、ボイメンは前のめりで、撮影するときも徐々に前のめりになってしまって、「ごめん、一歩下がって」ってよく言われてしまうんですけど(笑)、そういう僕らの行動・習性が詰まっている曲だと思います。

――勇翔さんは、10人中何番目くらいに前のめりになってしまいがちですか?

勇翔:えっと……10人中10番目だと思います(笑)。

辻本:そんなで、よう「まえのめりMinority」挙げたな!(笑)

吉原雅斗(以下、吉原):僕は「Suga Suga Candy」です。ボイメンのこれまでの楽曲の中で、一番ハイトーンボイスが出ている曲なんですよ。いつもは裏声を使うようなところを、今回は地声で歌っていたりとかして。

――その秘策は?

吉原:一生懸命、ノドの筋トレをしました。っていうチャレンジをしたことで、また一段階段を上れたなという手応えがあります。

――田村さんは、やはり初のソロ曲であり、ご自身で作詞をされた「シアワセアンテナ」ですよね。

田村侑久(以下、田村):いや、そこは「Clear Snow」で!

水野:……お前が「シアワセアンテナ」挙げなかったら、誰が挙げるんだ!(笑)

田村:じゃあ「シアワセアンテナ」(笑)。自分で歌詞を書いて想いもたくさん詰まっているし、いい感じに歌えているので。賢ちゃん(平松)、どうだった?

――本当に心が温かくなる曲。

平松:タムタム(田村)って、普段「歌がヘタクソ」って言われがちなんですけど……

田村:ちょっと!(笑)

平松:でも、「シアワセアンテナ」の歌は心にすっと沁みこんでくるなって。浸透圧がすごく人間と合うなって思います。

――ファンの方たちへの感謝を込めた歌詞にも、グっときてしまいますし。

田村:きっと、聴く人の胸に浸透しちゃうと思いますよ、うん。

水野:よし、次!(笑) 僕は「男は歌舞いて花となれ」ですね。

――水野さんの歌い出しからカッコイイし、ボイメンにしか歌えない“いなせ”な曲だなと思います。

水野:まさしくそう思うし、<尾張の神風BOYMENが>っていうワードが、名古屋を背負って全国にぶつかりに行く、っていう僕らのことをすごく表しているなと。これまでとは違った振付で、ステージでは新境地的なパフォーマンスを見せられると思います。

本田:楽しみだよね。僕は「Clear Snow」です。ボイメンらしからぬというか、オシャレで爽やかな曲で。

――R&Bな歌い方も素敵です。

本田:「そっちの引き出しもないことはないのね」っていうことを知ってもらえるんじゃないかなと。

辻本:随分控えめやな(笑)。僕は……「ヤングマン~B.M.C.A.~」ですね。

田村:ここまでせっかくみんなバラけて曲を挙げてきたのに、土田と一緒やん!(笑)

辻本:だって、「ヤングマン~B.M.C.A.~」好きだから(笑)。メロディはそのままに、ボイメンと大ヒット曲の「Y.M.C.A.」がうまいこと融合したなと。<俺たちはBOYS AND MEN~♪>(その場で歌う)ですからね。僕らのことを知らない人にも一発でわかってもらえるような、説明書代わりにもなる1曲だと思います。

田中:うん。僕もやっぱり、「ヤングマン~B.M.C.A.~」を挙げたい。もともと元気が出るナンバー「Y.M.C.A.」にボイメンらしさが加わって、歌い方にも10人それぞれの個性が出ていて。そのことで、10倍楽しい曲になったんじゃないかなと。

――なにしろ、年の最後に最強アルバムができてしまった2016年ですが……1年を振り返ってみて、それぞれに一番印象深かった出来事を教えてください。

平松:これまで名古屋を拠点に活動してきて、地元での認知度っていうのは少しずつ上がってきたわけですけど、シングル「YAMATO☆Dancing」発売のタイミング(8月)で、渋谷のスクランブル交差点の大型ビジョンを3つジャックして、ラッピングトラックも走って……あれはすごく嬉しかった!

土田:その「YAMATO☆Dancing」は、ユニバーサルミュージックとのメジャー専属契約後、初のMV撮影をした曲でもあったんですけど、大掛かりなセットを組んで、火を使って。メンバーみんなで、その感動を分かち合えたことがすごくよかったなと。

勇翔:メジャー専属契約後、これまでに行ったことのない地域でライブをすることが多くなったしね。ボイメンの出演する番組が放送されていない地域でもボイメンを知ってくれていて、応援してくれる人がたくさんいてくれるっていうことも、すごく嬉しかったです。

吉原:ボイメンは“名古屋から全国へ、世界へ”っていう目標を掲げているわけですけど、今年はその大きな一歩目を踏み出せた年でもあって。上海でライブをしたり、韓国のアーティストと一緒にライブをしたり、単独公演をタイで開催したり……アジアで活動してみて、外国にもボイメンを応援してくれる人たちがいるんだということを肌で感じられたっていうのは、また新たな喜びでした。

田村:僕的には、今年はキー局の番組に出演させていただく機会が増えたことで、周りの反応も変わってきたなと思うんですよ。

――街で声をかけられることが増えたりも?

田村:そうそう。撮影で富士急ハイランドに行ったとき、「スポダン(『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦2016』)に出てた人ですよね? 観ました!」って言ってもらえて。すごく嬉しかったし、これからどんどんみなさんに顔を知っていただけるようになりたいなと。

水野:僕は「YAMATO☆Dancing」が日本レコード協会の9月度『プラチナディスク』に認定していただけたことが、すごく嬉しくて。この6年間、みんなで力を合わせてきて大きな成果を手にできたことで、“ここからまた頑張ろう”って決意を新たにしました。

本田:僕は「GO!! 世侍塾GO!!」を氣志團さんに書き下ろしていただいたことです。他のアーティストさんから楽曲提供をしていただくっていうことがまず初めてで、本当に光栄で、嬉しくて。学ランを着ている僕らとしては、「パクってんじゃねぇよ」って思われていないか気がかりだったんですけど(笑)、「この曲を歌っていいのは、氣志團かボイメンだけ」とも言ってくださったんですよ。

――なんて胸アツな!

本田:本当に。しかも、実際にお会いしたらめちゃくちゃ素敵な方々で。立派なリーゼントにも、シビれました(笑)。

辻本:僕は「BOYMEN NINJA」(1月リリース)で初めてオリコン1位を獲れたことですね。それまで、いろんな人に“雑草グループ”と呼ばれ、グループでなにかしらの1位を獲れた記憶っていうのもあまりなくて。事務所の社長からもお叱りを受けることのほうが多かったわけですけど、その社長に初めて、手放しで喜んで、褒めてもらえたんですよ。あの瞬間は、今年の中で一番嬉しかったです。

田中俊介(以下、田中):僕はですね、この1年で家のHDDレコーダーの容量がいっぱいになっていることですね。“ボイメン”っていうキーワードで録画をしているんですけど、自分が知らないところで他のメンバーがソロや少人数で活躍することが増えて、気づいたらめっちゃ溜まっているっていう。すごい1年になっているなと、嬉しさを噛みしめています。
 

次ページでは、メンバーが明かす小林のプライベート&来年の武道館ライブについて

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