大阪フィル次期音楽監督に尾高忠明

2016.12.26
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クラシック

尾高忠明 (C)Martin Richardson


 大阪フィルハーモニー交響楽団が、尾高忠明を2017年4月よりミュージック・アドヴァイザー、18年4月より音楽監督として迎えると発表した。尾高は就任について「責任を痛感すると同時に、期待に胸がいっぱいに膨らんでいる。アドヴァイザー期間中も18年からのスタートを見据え、懸命に頑張ります」とコメントした。

 創立70周年を迎える来年度の定期演奏会は、桂冠指揮者・大植英次の指揮による「カルミナ・ブラーナ」で幕を開ける(4/25,26)。次期音楽監督の尾高は、モーツァルト後期三大交響曲に取り組み(11/22,23)、年末の第九公演にも登場する。ウラディーミル・フェドセーエフはウェーバーとチャイコフスキーのカップリング(5/12,13)、エリアフ・インバルはマーラー交響曲第6番「悲劇的」(7/27,28)など世界的巨匠がそれぞれ得意とする名曲を聴かせる。準・メルクルのファリャやストラヴィンスキー(6/23,24)、ユベール・スダーンのシューベルト・プロ(9/26,27)、ラドミル・エリシュカのドヴォルザーク・プロ(10/19,20)も注目だ。新進の指揮者からは、アンドレア・バッティストーニがレスピーギのローマ三部作を披露(18.2/16,17)。角田鋼亮はマーラーの交響曲第1番「巨人」を指揮(18.1/18,19)。17年3月で首席指揮者の任期を終える井上道義は、18年の3月に登場。十八番であるショスタコーヴィチの交響曲を披露する(18.3/9,10)。また、創立70周年特別企画として、総監督、指揮、演出を井上が務めてバーンスタインの「ミサ」を上演(7/14,7/15)。「歌手、演奏家、そしてダンサーのための劇場用作品」という副題のつくこの大曲には、大山大輔らソリスト16人をキャストに迎える。

(ぶらあぼ2017年1月号より)


大阪フィルハーモニー交響楽団
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