『オワリカラ・タカハシヒョウリのサブカル風来坊！！』 ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA配信記念イベントへ潜入

"ウルトラ愛"あふれる『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』配信記念イベントに潜入！　ウルトラマン俳優４名への動画インタビューも

ロックバンド『オワリカラ』のタカハシヒョウリによる連載企画『オワリカラ・タカハシヒョウリのサブカル風来坊！！』。毎回タカハシ氏が風来坊のごとく、サブカルにまつわる様々な場所へ行き、人に会っていきます。第三回となる今回は、『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』配信記念イベントに潜入！　加えて、石黒英雄（クレナイ ガイ役）、青柳尊哉（ジャグラスジャグラー役）、つるの剛士（『ウルトラマンダイナ』アスカ・シン役）、杉浦太陽（『ウルトラマンコスモス』春野ムサシ役）への動画インタビュー取材も敢行している。

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さて、今日もさまよう風来坊。前回は円谷プロにて『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』の小中和哉監督とお会いし、たくさん話を聞かせていただいた。そして時は2016年12月26日、年の瀬の押し寄せる人並みを縫ってさまよい出たのは池袋サンシャインシティ噴水広場！　そう、本日は『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』配信記念イベントにやってきました。しかも本物の「戦士たち」の話も聞けるかもしれないとか……！（その模様は記事の後半にて）

噴水広場を取り囲むたくさんの人々。子供たちとその親御さんはもちろん、特撮愛の強そうな大人の男性、ガイのファン……いや、もしかしてジャグジャグファン？という若い女性も多数。見る限り、あらゆる世代のファンがオリジン・サーガを見守っているようだ。明るく、ストレートなテレビシリーズ『ウルトラマンオーブ』。その人気は今まで以上に幅広いものになっているなー。持参したオーブリング（私物）を握る手にも力が入る……！

さらに、惑星カノンの人々、福田沙紀さん演じる女王アマテと、その両脇を固める近衛隊長シンラ（前川泰之さん）と将軍ライゴウ（榎木孝明さん）は、古代や戦国時代の「日本」をイメージさせる和風の衣装。その後に登場したのは、敵役の科学者サイキを演じる和泉元彌さんと、その相棒ＡＩパーテル。本編を見ていただけばわかるのですが、この和泉元彌さん演じるサイキが実にサイコで最高なのですが、劇中そのまんまの雰囲気を醸し出している。

そして、レジェンド登場。出演することが話題を呼んだ『ウルトラマンダイナ』アスカ・シン役のつるの剛士さん、『ウルトラマンコスモス』春野ムサシ役の杉浦太陽さん。それぞれお馴染みの隊員服衣装で登場！　歓声がひときわ大きくなり、それぞれ20周年、15周年を迎えた先輩ウルトラマンの人気の高さを目の当たりにした。

最後に、平成ウルトラマンの可能性を広げた男・小中和哉監督が登壇。壇上に、8名のキャストと、1名の監督と、1機のＡＩが揃った……と思いきや、さらにもう一人の主役が登場。初めて我々の前に生で姿を現した、ウルトラマンオーブ オリジン・ザ・ファースト！　テレビ本編に登場したオーブオリジンのさらに前の形態として、ガイがはじめて変身したオーブの姿がこの全身を赤で覆われたオリジン・ザ・ファーストだ。めっちゃ月並みなことを言わせていただきたい。かっこいい。

キャストからの挨拶では、クレナイ・ガイ役の石黒英雄さんが「こんにちは！」と呼びかけると子供たちが「こんにちは～！」と応える。すばらしい。正しいウルトラマン！　つづくシャグラー役の青柳尊哉さんはいきなり「こんばんわ！」と挨拶、「すごい緊張してる」と総ツッコミを受ける。それでも気をとりなおして「ジャグジャグだよ～」と手を振る、なんてお茶目なんだジャグジャグ……。「ジャグジャグ～」という歓声も飛んで、やはりいましたジャグジャグ女子。アスカシン役のつるの剛士さんは「カズレーザーくんじゃございません」で笑いを取り、春野ムサシ役の杉浦太陽さんは「コスモース！」変身ポーズで盛り上げる。お二人ともさすがです

小中監督によるオリジンサーガの解説をはさんで、キャストからのコメントのコーナー。石黒さんは、「先輩ウルトラマン”さん”」と劇中さながらに「さん付け」して、「諸先輩方」への敬意を表明。「本当に仲が良いので、その楽しさが映像にも伝わっていると思うので、皆さんにも是非見てほしいです。」とコメント。青柳さんは石黒さんを「ガイと同様に器の暖かい人だなと。そういうものに自分が何をぶつけていけるか、そういうことをすごく楽しませてもらいました」と、信頼関係の強さを覗かせる。このお二人の信頼関係は、後にインタビューにてお会いしたときにも強く感じられました（しつこいようだが、その様子は記事の後半で！）。

紅一点となった福田沙紀さんは、20年前の放送時に熊本のウルトラマンランドでつるの剛士さんと握手したこともある「ウルトラマンダイナ好き」とのこと。20年経ってのウルトラシリーズへの出演＆ダイナとの共演に「光の力を信じてきて良かった」とウルトラファンらしく喜びを表した。サイキ役の和泉元彌さんは、「悪役だと思って演じた場面は一つも無い」と、サイキもまた敵役でありながら自らの正義を信じている点を強調。「通して見てもられば、光の戦士にあって、サイキに無かったものが何なんだろうというのを通して、正義の何たるかが伝わると思う」と作品の芯に迫るコメントを語った。

そして、2017年で20周年を迎えるウルトラマンダイナ・アスカシン役のつるの剛士さん。「20年経っても、こうして隊員服に身を包んで、みんなと一緒に平和を守れるのは本当に光栄」と喜びを語り、オリジン・サーガの小中監督がダイナのメイン監督でもあったことから、「小中監督は、オーディションで自分を選んでくれて、ウルトラマンにしてくれた方なので感慨深いです」と20年つづく縁を感じさせた。

つづいて杉浦太陽さんが春野ムサシを演じた『ウルトラマンコスモス』は2016年で祝15周年！　「先輩（ダイナ）とも『ウルトラマンサーガ』以来の共演ですし、後輩ウルトラマン、新しいウルトラマンファミリーが出来たのがすごく嬉しい」と挨拶。「コスモスといえば慈愛の心、勇気なので、それを子供たちに伝えたい」と語ると、つるのさんが「ここで（合わせて）8人の子供がいますからね」とファーザートークへ突入してゆく。それぞれベストファーザー賞受賞歴のある杉浦さんとつるのさん。「円谷の社長さんも選ばれてるから、ここ3人獲ってますからね」とつるのさんが言うと、「ガイも良いお父さんになるんだよ」と杉浦さんから後輩ウルトラマンに意外な角度からエール。ガイを演じる石黒さんも「ウルトラマンになると子供と接する機会が増えるので、本当に欲しくなりますね」と未来のベストファーザーに意欲を見せた。ちなみにつるのさんは「ずいぶん見た目も変わってしまったので、アスカだってわからない人もいるかも」とおっしゃってましたが、いや、それぞれ20年と15年経ってこれだけ隊員服がビシッとキマるのはすごい！

そして、オリジン・サーガのオープニング映像が上映。この主題歌の作曲は、浅倉大介さん。そして歌うのは、つるの剛士さん。
出演する先輩ウルトラマン自身が歌うという独特の試みとなっている。水木一郎さんが歌い、昭和ウルトラマン寄りだったテレビシリーズの主題歌から一転、透明感あるメロディーの未来派な楽曲になっており、壮大なスペースオペラを想起させる主題歌だ。

Amazon プライム・ビデオの解説では「皆さんプライムビデオ会員になってますか？」の質問に、最年長の榎木孝明さんだけが手を挙げず「さっき入ったので……」と答えたのがツボだった。とても真面目な方なんだなー、と。

そしてクライマックス。改めてのウルトラマンオーブ オリジン・ザ・ファーストの登場。小中監督からもコメントがあったように、50周年を迎えた初代ウルトラマンをイメージさせる赤いボディ。戦闘スタイルも、初代ウルトラマンを演じた古谷敏さんを彷彿とさせる、まだ洗練されていないストリートファイトスタイル！　去り際に見せた光線技は、思いっきり前傾姿勢！　すばらしい。

対談でも語っていたように、小中監督は大の「初代ウルトラマン好き」なので、そういったこだわりも入っているのでしょうか。『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』でのAmazon プライム・ビデオという「新しい試み」、そして50周年という記念すべき年の「原点回帰」、その両方が結実した姿がオリジン・ザ・ファースト。ある意味、その勇姿は2017年のウルトラシリーズを象徴する姿かもしれない。

最後は、石黒さんの「本当に見て欲しいです！」×5で、大盛況のうちに幕を閉じた『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』配信記念イベント。キャスト陣の親しさや作品に対する充実感と、「ウルトラマン」に関われた喜びが伝わってくる1時間であった。

そして、風来坊は本物の戦士たちに会いに行った……！

 

■石黒英雄＆青柳尊哉インタビュー

■つるの剛士＆杉浦太陽インタビュー