長塚圭史(演出)×前川知大(作)の初タッグが実現、藤原竜也主演『プレイヤー』

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2017.3.10


ともに劇作家・演出家として活躍する長塚圭史前川知大の初タッグが今年2017年8月に実現する。作・前川知大、演出・長塚圭史『プレイヤー』がBunkamuraシアターコクーンで上演されることが決まった(大阪、静岡でも巡演)。出演は、藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 木場勝己 真飛聖ら。

2006年、前川知大が全作品の作・演出を手掛ける劇団「イキウメ」で初演された作品が『PLAYER』。謎の死を遂げた女性が生者を通じ、死後の世界から語りかける――。死者の声が、選ばれし者(Player)の身体を利用し再生(Play)されるというサイコホラーは、小劇場ファンの間で話題を呼び、約100人キャパの劇場は連日満員となり、チケット入手困難の公演となった。そして今回の公演のために当初、前川が提案した戯曲がその『PLAYER』だった。

演出家、長塚圭史は、この戯曲に触発されつつ、<生きる者が死者の再生装置となっていく劇『PLAYER』>と、<俳優たちが劇作家の言葉を再生する『Play』>を重ね、より大きな物語として構成できないかと前川に逆提案。それを受けた前川が、自作『PLAYER』を劇中劇として取り込んだ新しい戯曲を書き上げた。それが『プレイヤー』だ。

物語は現実なのか虚構なのか、境界線が徐々に曖昧になっていく。同時に、戯曲の持つ不穏な世界が、演じる俳優たちをも浸食していく。観客の目の前にいる俳優たちに「俳優役を演じる」というレイヤーが加わることで、入れ子構造として幾重にも<演じること>が重なってゆく。『プレイヤー』は、そんなシアターコクーン版のオリジナル作品として出現することとなる。

「Player」として、狂気を帯びてゆく俳優たちには、魅力的なキャストを召喚。主演は、蜷川幸雄に見出されて以降、舞台、映画、TVドラマ、CMなど幅広く活躍し、押しも押されもせぬ存在となった藤原竜也。共演は、前川とは5度目のタッグとなる仲村トオル。前川をして『演じる役の論理や感情を照れなく伝えられる』と言わしめるまっすぐさが本作にどういかされるか。そして、わずか12歳で初主演したドラマ「瑠璃の島」では高い演技力で注目を浴び、以降映像作品を中心に活躍、今作が3作目の舞台出演となる成海璃子、変幻自在の演技力と際立つ存在感の木場勝己。さらに、作品のキーパーソンとなる女性演出家役に元宝塚トップスターの真飛聖。透明感がありどこかミステリアスな雰囲気が本作にどう影響をもたらすのか、期待が高まる。

あらすじ

舞台はある地方都市の公共劇場、そのリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優たちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。演目は新作『PLAYER』。幽霊の物語だ。死者の言葉が、生きている人間を通して「再生」されるという、死が生を侵食してくる物語。

<行方不明の女性、天野真(あまのまこと)が遺体で見つかった。死後も意識として存在し続けることに成功した彼女は、友人達の記憶をアクセスポイントとして、友人達の口を借りて発言するようになっていく。事件を追っていた刑事、桜井を前に、天野真を死に導いた環境保護団体代表であり瞑想ワークショップの指導者、時枝は、これは世界を変える第一歩だと臆面もなく語る。死者との共存が、この物質文明を打開するだろうと。カルトとしか思えない時枝の主張に、桜井は次第に飲み込まれてゆく。>

物語は劇中劇と稽古場という二つの人間関係を行き来しながら進んでいく。死者の言葉を「再生」することと、戯曲に書かれた言葉を「再生」することが重なる。単なる過去の再生ではなく、今を生き始める死者と、戯曲の言葉に引き寄せられ、アドリブで新たな言葉を紡ぎ出す俳優が重なる。演じることで死者と繋がった俳優達は、戯曲の中の倒錯した死生観に、どこか感覚を狂わされていく。生と死、虚構と現実の境界が曖昧になっていく。時枝の狂った主張は、桜井の選んだ行動は、リハーサル室でどう響くのか。

長塚圭史(演出) コメント
演出家脳/作家脳を持つ二人が、お互いの領域を邪魔しないようにしつつもさまざまな意見を交換し合い、複眼的に作品に向かう豊かな打ち合わせを経ました。すでに刺激的な創作プロセスが始まっており、大きな手応えを感じています。

前川知大(作) コメント
約10年前に上演し、いつかもう一度やりたいと思っていた戯曲「PLAYER」。ここに描いたある種の気持ち悪さや不気味さを長塚さんが面白がってくださり、新たな構造を加えてまたお客様に観ていただけることになりました。前とはまた別の角度で立ち上がる舞台を、僕自身、楽しみにしています。

藤原竜也 コメント
出演が決まった際は、1人の観客としてずっと観劇をさせていただいてきた長塚さんの演目に自分が俳優として参加できることを、素直に嬉しく思いました。長塚さんや前川さんという、初めて組ませていただく才能のある方々から刺激を受けられることが、今から非常に楽しみです。新たな自分を発見するため、そして次なるステップに進んでいくためにも、お二人の力をお借りして、この作品を良いモノにしていけたらと思います。木場さん、仲村さん、成海さんを始め、共演者の方々にもしっかりとした俳優さんが揃っているので、信頼を寄せております。良いお芝居になるように一生懸命頑張って参りますので、今年の夏、是非期待して観に来ていただけたらと思います。

仲村トオル コメント
出演のお話を頂いて、凄くいい匂いがしたので跳びついたのですが、凄いことが起きそうな予感がします。演出の長塚さんは舞台の演出家の方としては、2012年の「エッグ」の野田秀樹さん以来の「はじめまして」ですが、僕の中の「はじめて押されるスイッチ」を見つけてくれる方のような気がしています。前川さんの戯曲はSFやあの世のようなお話でありながら、この世で地に足をつけて生きている人に染み入るものがあるところが魅力ですね。未踏の世界に行って、自分的世界新記録を出したいです!

成海璃子 コメント
長塚さん、前川さんはじめ、キャストの方々とも舞台で共演は初めてなので、とても楽しみです。良い作品になるように頑張りたいと思います。

木場勝己 コメント
出演のお話を頂き、作・演出・共演者、そのどれも「相手にとって不足無し」、気持ちが高ぶりました。演出の長塚さんは、役者としての共演はありましたが、演出される今回をとても期待しています。拝見した中でも特に三好十郎の演出は素晴らしかった。戯曲の前川さんには、私と世代の違う方の世界観に、期待しています。歳を取るということは、可能性の灯火が小さくなっていくことですが、何とか逆転したい。そんな無謀な気持に、手を貸してくれるでしょうか。私には絶対書けない前川戯曲に興味津々です。

真飛聖 コメント
出演のお話を頂き、とても嬉しかったです。ストレートプレイは初めてなので、わからないことも沢山あると思いますが…素晴らしいメンバーの中に参加出来る喜びと、緊張で、今から気持ちが忙しいです。長塚さんとは以前ドラマでご一緒させていただいているのですが、その時は演者同士の関係性でしたが、今回は演出していただくということで、長塚さんが創り出す独特で素敵な世界観の中に、どのように自分が存在出来るかが課題になると思いますが、、とても楽しみにしています。戯曲の前川さんにしか生み出せないストーリーの中に自分が役を通して存在させてもらえることがとても嬉しいですし、自分自身まだ気が付いていない何かに出逢える気がしています。こんなにも実力ある方々が集まった舞台に参加させていただけて幸せですので、沢山のことを吸収したいですし、沢山のことを感じたいです。素直に気持ちでこの夏、ぶつかっていきたいと思います!!

公演情報
シアターコクーン・オンレパートリー2017『プレイヤー』

■作:前川知大
■演出:長塚圭史
■出演:
藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 シルビア・グラブ 峯村リエ 高橋努 安井順平 長井短 本折最強さとし 木場勝己 真飛聖 ほか
■美術:乘峯雅寛
■照明:齋藤茂男
■音響:加藤温
■衣裳:十川ヒロコ
■ヘアメイク:鎌田直樹
■演出助手:須藤黄英
■舞台監督:足立充章
■企画・製作:Bunkamura

 
【東京公演】
■日程:2017年8月4日(金)~27日(日)
■会場:Bunkamuraシアターコクーン
■チケット一般発売:6月3日(土)10:00AM~
■料金:S席10,500円 A席8,500円 コクーンシート5,500円 (全席指定・税込)
■主催・問合せ:Bunkamura 03-3477-3244(10:00~19:00)
■公演サイト:http://www.bunkamura.co.jp/topics/cocoon/

 
【大阪公演】
■日程:2017年8月31日(木)~9月5日(火)予定
■会場:森ノ宮ピロティホール
■問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00~18:00)
■公演サイト:http://www.kyodo-osaka.co.jp/

 
【静岡公演】
■日程:2017年9月9日(土)~9月10日(日)予定
■会場:静岡市民文化会館・中ホール
■問合せ:静岡朝日テレビ 事業部 054-251-3302(平日10:00~18:00)
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