一味違う「泣ける喜劇」を!東京ヴォードヴィルショー「パパのデモクラシー」
東京ヴォードヴィルショー初の社会派コメディ
2013 年4月に「その場しのぎの男たち」と共にその優れた舞台成果に対し第48回紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞した、劇団東京ヴォードヴィルショーの舞台「パパのデモクラシー」(1995年二兎社初演)が、9月14日から12月20日まで、静岡、山梨、所沢、近畿各所で上演される。
本作は1946年、敗戦直後の東京を舞台に食糧難のもと、価値観の大きな変換までをも求められた市井の人々の切なくも可笑しい激動の日々を描いた作品。社会派コメディの第一人者と呼ばれる二兎社主宰・永井愛の作品を、小劇場から大劇場まで、翻訳劇・ミュージカル・ストレートプレイと幅広く手掛ける鈴木裕美が演出。劇団公演では初めての社会派コメディとなる作品である。
1946年、敗戦直後の東京。神主の木内忠宣(石井愃一)は軍国主義の手先だったと
非難され、デモクラシーの新時代においては、はなはだ分が悪い。
長男はシベリア抑留中で、この食糧難に長男の妻のふゆ(野々村のん)、次男の宣清
(玉垣光彦)と元特高警察官の居候・本橋(佐渡稔)を抱えている。
そこへ、かつては国防婦人会のメンバーだった緑川(あめくみちこ)が民主的活動家に転身し、戦災で住まいを失った七人の人間を押しつけてゆく。
その中には東宝映画で争議中の助監督・横倉(たかはし等)たちもいて、彼らに
感化されたふゆは待遇改善を求めてストライキを始め、宣清は闇市をうろつきだす。
そんななか、養子の千代吉(佐藤B作)が復員してくる。ふゆはオツムの弱い千代吉をオルグしようと民主主義を説くのだが…。
その人気の高さから、CS衛星劇場ではアンコール放送もされた「パパのデモクラシー」。ひと味違った「泣ける喜劇」で、東京ヴォードヴィルショーの新たな一面を各地に届けていってほしい。
「パパのデモクラシー」
作:永井愛
演出:鈴木裕美
出演:佐藤B作・佐渡稔・石井愃一・市川勇・たかはし等・あめくみちこ・山本ふじこ・まいど豊・市瀬理都子・京極圭・玉垣光彦・石川琴絵
客演:井之上隆志・かんのひとみ(劇団道学先生)・野々村のん(青年座)・北澤小枝子
公演日程(詳細はオフィシャルサイトにて)
【静岡県演劇鑑賞団体】2015年9月14日(月)-10月8日(木)
【SACがくやの会(甲府)】2015年10月13日(火)
【所沢市民文化センター MUSE】2015年11月28日(土)
【近畿演劇鑑賞団体】2015年12月4日(金)-12月20日(日)
オフィシャルサイトURL:http://www.vaudeville-show.com/papademo-tour/