TECHNO特集① テクノの歴史を築いたレジェンド10選
1980年代頃から現在まで熱狂的なファンを生み出し続けている、ダンスミュージックの基本ジャンル=テクノの歴史を築いた伝説のアーティストたちを一挙紹介。
テクノはダンスミュージックの基礎となる重要な音楽ジャンル。
本当のダンスミュージック好きならば、あらゆるジャンルに詳しくなりたいですよね!
というわけで、EDM MAXX改めTECHNO MAXX編集部というのは、エイプリルフール企画ですが、本特集ではジョークではなく、テクノの魅力に本気で迫りたいと思います。
ホアン・アトキンス、デリック・メイ、ケビン・サンダーソンのデトロイトテクノ3人衆をはじめ、数多くのアーティストが作り上げてきたテクノの歴史。
今なお世界中でダンスミュージック好きを虜にしていますが、そんなテクノ史に名を残す偉大なDJやプロデューサーたちを一挙に振り返ります!
KRAFTWERK(クラフトワーク)
1970年代より活躍するドイツの電子音楽ユニット。ドラムマシンとシンセサイザーを駆使した未来的なサウンドで、デトロイト三人衆やYMOをはじめとする日本のテクノ・ポップムーブメントにも影響を与えた電子音楽界の父。
本人の代わりにメンバーを模したマネキンがステージに立ったり、シンセサイザーやPC、タブレット、3D映像といったテクノロジーを駆使したパフォーマンスで現在も有名です。そして、今なお現役。
DERRICK MAY(デリック・メイ)
ホアン・アトキンスやケビン・サンダーソンと並ぶデトロイト第一世代の1人。リズム・イズ・リズム名義で1987年にリリースしたこの曲でデトロイト・テクノの音楽性を確立するとともに、世界的なヒットとなりました(日本でも大人気!今でもプレイ!)。
デリック・メイは1986年に立ち上げたレーベルTransmatでカール・クレイグやケニー・ラーキンをといった才能を発掘するなど、レーベルオーナーとしても活躍しています。日本で最も愛されているテクノDJのひとりでもありますね。
HARDFLOOR(ハードフロア)
80年代後半にシカゴやUKで流行したアシッドハウスを独自に進化させたドイツ人テクノデュオ。
ローランドのベースシンセサイザーTB-303を駆使して誰にも真似できないサウンドを生み出し、ベルリンの壁崩壊後急速に発展を遂げたドイツの90年代初頭のテクノシーンを代表するアーティストとして君臨。
今なお現役で、最近では2017年公開予定の映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の劇中歌を書き下ろしたことでも話題となっています。
ORBITAL(オービタル)
UK出身の兄弟ユニット、オービタルは1989年に結成。“Chime”や“Omen”など数々のアンセムを生み出し、マドンナやクラフトワーク、YMO等のリミックスを手がけるなど、ポップシーンでも活躍。
当時のテクノ系アーティストとしては珍しく、90年代からシーケンサーに打ち込んだパターンを即興で組み合わせて曲を構成するパフォーマンスでライヴアクトとしても人気に。
幾度かの解散と再結成を経て、今年は「ソニックマニア」への出演が決定しています。
JEFF MILLS(ジェフ・ミルズ)
1980年代よりDJとして活躍し3台のターンテーブルを駆使したスキルフルなプレイでオーディエンスを魅了してきた“The Wizard”(=魔術師)ことジェフ・ミルズ。
マッド・マイクとのレーベル/ユニット、アンダーグラウンド・レジスタンス(UR)でハードコアテクノ路線を推し進めるとともに、ソロ名義では既存のテクノよりも少ない音数でBPMの速いダークなサウンド=ハードミニマルを確立しました。
近年ではテクノとクラシックを融合し新たなサウンドを作りだしています。
APHEX TWIN(エイフェックス・ツイン)
ロンドンの老舗レーベルWarpを中心に活躍する奇才エイフェックス・ツイン。
ブライアン・イーノの系譜に連なるアンビエントテクノ、ドラムンベースを発展させたドリルンベースなど、誰も聴いたことのないサウンドを作り上げ、レイヴサウンドが隆盛を誇っていたシーンに一石を投じるとともに、IDM/エレクトロニカシーンを牽引しました。
今年は「フジロック’17」のヘッドライナーとして来日が決定しています。
JUAN ATKINS(ホアン・アトキンス)
デリック・メイやケビン・サンダーソンの音楽活動に先がけバンド、サイボトロンでの楽曲リリースやレーベルMetroplexを立ち上げるなど、デトロイト三人衆の中心人物としていち早くシーンに登場。
また、彼は評論家アルビン・トフラーの著作『第三の波』に影響されデトロイトのハウスミュージックを“テクノ”と命名。テクノの歴史をスタートさせました。
MAD MIKE(マッド・マイク)
ジェフ・ミルズとともに(のちに脱退)テクノユニット/レーベル、アンダーグラウンド・レジスタンス(UR)を結成したデトロイト第二世代の重要人物。
音波による革命を目指し発信するポリティカルなメッセージとともに、過激なハードテクノや未来/宇宙志向の美しいテクノをリリースしてきました。
ギャラクシー・トゥー・ギャラクシーやX-101、マーシャン、メンバーズオブハウスなど様々な名義で活躍し、テクノとジャズ〜〜ソウルを融合させています。
KEVIN SAUNDERSON(ケビン・サンダーソン)
同時代のデリック・メイやホアン・アトキンスに続き、1987年にパリス・グレイとハウスユニット、インナーシティを始動したケビン・サンダーソン。
翌年リリースされた”Good Life”はイギリスを中心に、デトロイトのシーンから生まれた初の世界的なヒットとなりました。インナーシティはハウス〜テクノ系まで多くのDJたちに愛され、彼はその他にもEダンサーやキーノーツとしても活躍。
彼が主宰するレーベルKMS Recordsもテクノ史を語る上で欠かせません。
808 STATE(808ステイト)
マーティン・プライスとグラハム・マッセイ、ジェラルド・シンプソン(ア・ガイ・コールド・ジェラルド)が結成したテクノユニット。
アシッドハウス路線のファーストアルバム『Newbuild』はUKにおけるアシッド隆盛のきっかけに。
続くアルバム『Quadrastate』からのシングル“Pacific State”もヒットとなり、マッドチェスタームーブメントを牽引するとともに、ロックリスナーをもとりこにしていきました。
Text by TECHNO MAXX編集部
日時:2017年7月28日(金)、29日(土)、30日(日)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
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