EXILE TAKAHIRO初舞台「MOJO」リアルモジョな6人を500席で囲む注目の円形舞台!

レポート
舞台
2017.5.17
舞台「MOJO」製作発表記者会見

舞台「MOJO」製作発表記者会見

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EXILE TAKAHIROの初舞台「MOJO」(6月23日~7月14日・東京)の製作発表会見が、5月12日に都内で開催され、初舞台にして主演を務めるTAKAHIROと、脇を固める波岡一喜木村了尾上寛之味方良介横田龍儀らが登壇した。

「MOJO」は、英国演劇界をリードする劇作家ジェズ・バターワースが処女作にしてオリヴィエ賞(Best Comedy)受賞も果たした伝説の戯曲だ。スピーディな会話劇、ダークな笑い、ヒリヒリするようなスリリングな展開は“イギリス演劇界のタランティーノ”とも称される。日本初上演の演出・上演台本を手掛けるのは、青木豪。TAKAHIROをはじめキャストらは、はやくも「MOJO」さながらのやんちゃな振る舞いと掛け合いをみせ、笑いの絶えない会見となった。

物語の舞台はロックンロールカルチャー全盛の1950年代後半のロンドン。アトランティック・クラブでは、17歳のスター歌手シルバー・ジョニーの人気に火がつき、その利権を巡って地元のギャングとクラブオーナーの間でキナ臭い空気が漂っていた。そんな不穏な気配はいざ知らず、クラブの下働きの連中はくだらない世間話に花を咲かせては飲み明かす毎日。そんなある夏の日、事件が起こる。クラブの面々はひどく動揺するが、オーナーの息子ベイビーは奇妙なほど冷静だった。
不信と欺瞞が渦巻く中、運命の夜が訪れる──。

日本初演! 500席で6人を囲む濃密な舞台

左から青木豪、尾上寛之、木村了、TAKAHIRO、波岡一喜、味方良介、横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

左から青木豪、尾上寛之、木村了、TAKAHIRO、波岡一喜、味方良介、横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

演出の青木豪にとって、「MOJO」は2015年「The River」に続く2度目のバターワース作品となる。「一番好きな作家のデビュー作を演出できることになり大変興奮しています。『こんな人たちにお願いできたら』と台本からイメージした最高の適役のメンバーで上演できることになりました。いい芝居になると思います」と自信をのぞかせた。本作の魅力を聞かれると、会場・品川プリンスホテルクラブeXの観客との距離感を挙げた。ステージを中心に据え、ぐるりと200度以上を500席が囲む造りになるのだそう。「お客さんが参加しているように感じられる造りなので、一緒にドキドキしたり、ワクワクしたりして一緒に舞台を作っていただければ」と語る。

TAKAHIROが、2006年にEXILEのボーカルとして初めて立ったステージは武道館だった。それ以降、全国のアリーナやドームをツアーしてきたTAKAHIROにとって、本作のような密な空間でのパフォーマンスは一体どうなるのか。

EXILE TAKAHIRO 舞台「MOJO」製作発表記者会見

EXILE TAKAHIRO 舞台「MOJO」製作発表記者会見

TAKAHIROは、アトランティック・クラブのオーナーの息子・ベイビーを演じる。「初めての舞台で緊張もしています。(相当ぶっ飛んだ、色々な意味で)“切れ者”の役なので、緊張でどんどん狂ってくるのを役作りに活かし、演じていければ。あとは、皆さんと飲みに行かせていただき個人的な思い出も作りたい」と笑顔をみせた。これまでEXILEの他のメンバーが出演する舞台を観てきて、「これを1日2回するのか」と感じていたとも語った。今回のオファーを受けた時をふり返り「舞台を経験したみんなが成長していく姿を隣りでみてきたので、新しい自分を見つけらるのは楽しみ。その一方で、恐怖とか不安とか、色んなものが入り混じった感覚」と語った。

TAKAHIRO 舞台「MOJO」製作発表記者会見

TAKAHIRO 舞台「MOJO」製作発表記者会見

TAKAHIRO、波岡一喜

TAKAHIRO、波岡一喜

波岡一喜は、クラブのオーナーの右腕、従業員のミッキーを演じる。「演出の青木さんにすべてお任せして、青木さんの下僕になるつもりでがんばっていきたい」と、ふくみ笑いを浮かべつつも、演出家・青木への信頼を言葉に込めた。ガンを飛ばすような表情で「僕はそんなに恐い顔をしていないので、役作りで恐さをしっかり出していかないと」とコメントすると、すかさず共演者らから「恐い恐い!」とツッコミが相次いだ。

波岡一喜 舞台「MOJO」製作発表記者会見

波岡一喜 舞台「MOJO」製作発表記者会見

左から木村了、TAKAHIRO、波岡一喜 舞台「MOJO」製作発表記者会見

左から木村了、TAKAHIRO、波岡一喜 舞台「MOJO」製作発表記者会見

スウィーツ役の木村了は「(青木)豪さんの演出を受けるのを楽しみにしています。(世界中で上演される中で)日本版が一番おもしろかったんじゃないか?と言っていただけるくらい、TAKAHIROくんががんばります。よろしくお願いします」と笑いを誘った。作品づくりにあたっては「ロンドンが舞台のこの物語をこのメンバーで、どこまで日本に置き換えてお客さんに伝えていけるのか、どこまでやれるのかワクワクしている」と語った。

木村了 舞台「MOJO」製作発表記者会見

木村了 舞台「MOJO」製作発表記者会見

「6月、7月に上演される演劇の中で一番おもしろかったと言われるよう、全員でがんばっていきます」と意気込みをみせたのは、尾上寛之。スウィーツとつるむドラッグディーラー・ポッツを演じる。作品の冒頭は、木村と尾上の会話のシーンが続くのだそう。観客を飽きさせることなく、2人の会話を通して物語の背景や情報を伝え、物語の世界に引っ張っていく役どころにやりがいを感じているという。浪岡とは2005年公開の映画「パッチギ!」以来の共演となる。

尾上寛之 舞台「MOJO」製作発表記者会見

尾上寛之 舞台「MOJO」製作発表記者会見

味方良介 舞台「MOJO」製作発表記者会見

味方良介 舞台「MOJO」製作発表記者会見

味方良介は、クラブの従業員でいじられ役のスキニーを演じる。「求められていること以上のことをやっていきたい。楽しみながら、熱い夏を過ごしたいです。伝説の舞台と言われている作品に参加できるので、伝説の一員になれるんだなと思っています。ひとつ余談になりますが、今日は衣装の中にピンクを入れるということで、僕は下着の色もピンクです。気合い入ってます!」と熱く語った。味方の一言一言に、他のキャストが反応する掛け合いに思わず笑わされた。

左から味方良介、横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

左から味方良介横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

クラブの若きスター歌手、シルバー・ジョニーを演じるのは壇上で最年少の横田龍儀。「すばらしい先輩方と一緒に演じられることがすごく楽しみ。先輩方に負けないようにがんばります」と意気込みを語った。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけにデビューした自身と、シルバー・ジョニーとの共通点を聞かれると「ジョニーはモテモテの役で、僕はモテたことが一度もないので共通点はない」と即答。「ええ!?」とどよめく先輩キャストらに「ありがとうございます。でも漫画ばかり読んでいたので」と大人の対応をみせる一幕もあった。

もう始まっているMOJOの世界

左から、尾上寛之、木村了、TAKAHIRO、波岡一喜、味方良介、横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

左から、尾上寛之、木村了、TAKAHIRO、波岡一喜、味方良介、横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

会見の冒頭で、エグゼクティブプロデューサー・松田誠氏は「控室ですでに「MOJO」が始まっている」と語った。その意味がひしひしと伝わってくる会見だった。

たとえばこの日、木村は朝5時まで飲み明かし記憶もおぼろげなまま会場入りしたという(会見は午前開催!)。TAKAHIROらは、劇中でいじられ役を演じる味方にすきあらばちょっかいを出し、横田はそれを無邪気な笑顔で見守っている。6人は、フォトセッションの準備で一度壇上を降りても(姿こそ見えないが)ステージ裏でふざけあう声が漏れ聞こえてきた。奔放さもスパイシーな色気もすでにリアルMOJOなこの6人が、どのようなアトランティック・クラブをみせてくれるのか期待は高まるばかりだ。

EXILE TAKAHIROの初舞台「MOJO」は、6月23日から7月14日まで東京・品川プリンスホテル クラブeXで上演される。

左から、尾上寛之、木村了、TAKAHIRO、波岡一喜、味方良介、横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

左から、尾上寛之、木村了、TAKAHIRO、波岡一喜、味方良介、横田龍儀 舞台「MOJO」製作発表記者会見

 
公演情報
舞台「MOJO」

 ■原作:ジェズ・バターワース
 ■演出・上演台本:青木 豪
 ■出演者:TAKAHIRO、波岡一喜、木村 了、尾上寛之、味方良介、横田龍儀
 ■日時:2017年6月23日(金)~7月14日(金)
 ■会場:東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開催


 
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