「幻の画家」不染鉄の約21年ぶり回顧展、新たに発見された作品含む約120点

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2017.6.19
 不染鉄『山海図絵(伊豆の追憶)』大正14(1925)年 木下美術館蔵

不染鉄『山海図絵(伊豆の追憶)』大正14(1925)年 木下美術館蔵

展覧会『没後40年 幻の画家 不染鉄展 暮らしを愛し、世界(コスモス)を描いた。』が、7月1日から東京・東京ステーションギャラリーで開催される。

不染鉄は1891年に東京・小石川に生まれた日本画家。写生旅行先の伊豆諸島・式根島で3年間の漁師生活を送った後、27歳で京都市立絵画専門学校に入学。卒業後は奈良、横浜、大磯、東京などを転居し、教職に就きながら、鳥瞰図と細密画の要素を併せ持った作画活動を行なった。戦後は画壇を離れて晩年まで奈良で制作を続け、1976年に没した。

『没後40年 幻の画家 不染鉄展』は、1996年に奈良・奈良県立美術館で開催された『没後20年特別記念展 純情の画家 不染鉄展』以来、約21年ぶりとなる美術館での大規模な回顧展。代表作や新たに発見された作品を中心に、絵画、絵葉書、焼き物など、初期から晩年までの作品約120点を展示する。

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