SiMが神戸で行われるデカ箱対バンライブのアーティストを発表

もはや日本のフェスの超常連へと成長したレゲエパンクバンドSiM。この夏もあらゆる国内のフェスへの出演が決定している彼らが、「デカ箱でのライブはワンマンかフェスでしか成立しないのか!?　そんなはずはない! 」という想いのもと、「デカ箱でも対バンライブやりたい!!」と、神戸ワールド記念ホールにて『THE EYEWALL NiGHT』を開催すると先日発表した。開催日と、会場、SiMが出演することなどが、先行で発表になっていたこの革新的な一夜に音を鳴らす対バンアーティストが、６月20日（火）に放送されたFM802の『ROCK KIDS 802』内にて解禁された。

自ら対バンアーティストを発表すべく『ROCK KIDS 802』にゲスト出演したのはSiMのMAH。まず１組目の発表……という瞬間に10-FEETの3人がスタジオに乱入！　直前まで同番組にゲスト出演していた10-FEETが1組目の対バンアーティストとして発表された。DJの落合健太郎から、10-FEETを指名した理由について聞かれたMAHは、「ライブハウスにこだわっているバンドだし、東日本大作戦でも見て、アリーナで見たいなと。フェスじゃなく凝縮されたステージを見たいんですよね」と語った。それに対して10-FEETのNAOKIの「SiMが言うことは絶対やからな〜」という言葉が、２バンドの絆の強さを感じさせてくれた。

そして2組目の発表！とスタジオと電話で繋がったのは04 Limited SazabysのGEN。対バンアーティストとして彼らを指名した理由についてMAHは「そろそろ若い芽を摘んでおかないと……（笑）」と言いつつ、「フェスを主催しているのはもちろん、自分たちの界隈で武道館をやっているのはやっぱりすごいと思うので」とリスペクトの言葉を。それに対してGENも「対バンでアリーナをやることなんてないので、こうやって先陣を切ってくれるのは嬉しいし、僕らを必要としてれるのも嬉しい」と語った。

この3組での対バンを決めた理由についてMAHは「アリーナを使った新しいイベントの形が生まれたかなと。出演者が少ない分控え室とかでもコミュニケーションが取れるので、その雰囲気はお客さんにも伝わると思うんですよね」と新しい試みに対する思いも話し、生放送でのアーティスト発表を終えた。

SiMの呼びかけによって実現した、ありそうでなかった「野外FES主催バンド」3組が集結するという、神戸ワールド記念ホールでの対バンライブ。EYEWALL＝台風の目という言葉が意味する通り、シーンとデカ箱の概念を引っ掻き回してくれるような対バンライブになること間違いなし。革命的で伝説になりそうな一夜を目撃しよう。

取材・文＝桃井麻依子　カメラマン＝河上良