最高の夏が来た! イープラス特設会場から見た『第29回なにわ淀川花火大会』をレポート
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『第29回なにわ淀川花火大会』
2017年8月5日(土)に開催された『第29回なにわ淀川花火大会』。JR塚本駅からほど近くに開設されたイープラス特設会場から見た、例年以上に驚きと感動を与えてくれた真夏の一夜をレポート!
昨年に続き販売された『第29回なにわ淀川花火大会』のイープラス特設会場の
最前列に設置されたサマーベッドエリアと約3,000席のイープラスシート
e+VIPペアシートにはお弁当付
さらに今年は、観覧シートのみならず花火前、花火後のお楽しみも充実。
『SUMMER SONIC』や『情熱大陸ライブ』などでオフィシャルフードブースを運営する未知インターナショナルによるから揚げやかき氷などのお祭りフードに加え、『RUSH BALL』や『OTODAMA』にも出店しているアメリカ村のdigmeout ART&DINERのフードやドリンクがスタンバイ。
そのディグミーブースの横にはSPICEとのコラボレーション企画として初となるDJブースが登場し、FM802『LNEM-エルネム-』月曜日担当の板東さえかが会場音楽を担当するなど、夏の一大イベントをより盛り上げるコンテンツが揃った。
開場前にシートを満喫
それまでひたすら暑かった現地ではようやく涼しい風が抜け始めた17時、いよいよイープラス特設会場がオープン。打ち上げまで2時間あるにも関わらず、早い時間からたくさんのお客さんで賑わい始めた。
17時、いよいよ開場
早い時間からたくさんの人で賑わった
開場直前、今日の選曲テーマは? の問いに「夏! 花火! をテーマに、今の時季にラジオでもよくかかってる音楽をお届けしようと思います」と答えてくれたDJの板東さえか。その言葉通り誰もが口ずさめるようなポップソングで観客のみなさんをお出迎えした。
“DJばんちゃん”がみなさんをお出迎え
digmeout ART&DINERブースではベイビーバックリブやナチョスなど外遊び感満載のフードメニューや、ドリンクは生ビールにハイボール、グラスワイン、そしてモエ・エ・シャンドンのミニボトルも販売……と食べて飲んで、花火大会の夜を存分に楽しめる要素が満載のラインアップで花火前のワクワクを盛り上げた。
生ビールにはイープラス特設エリアオリジナルステッカーが
そして打ち上げを前にして、会場のスピーカーを通して発表されたのが『なにわ淀川花火大会』の今年のテーマ。今年は「夏だ! 花火だ! なにわの夢を大空に!」をスローガンに、7つのプログラムで花火大会を構成することを発表。ついに迎えた打ち上げ10秒前、スピーカーを通してカウントダウンがスタート。「3! 2! 1!」とたくさんの観客の掛け声と同時に、“ドーン!”と1発目の花火が打ち上がった。
川の向こうに梅田のビル群を眺めつつ、花火大会がスタート
赤、オレンジ、青……、色とりどりの大きな大きな花火が打ち上がり、少し時間をおいて体に響く「ドドン!」という音の後、「わぁ……」というため息にも似た観客の声がどこからともなくあがる。『第29回なにわ淀川花火大会』が大阪を代表する花火大会であることを示すような、壮大で息をもつかせぬようなオープニングだ。何よりも驚かされたのが、花火との近さ。イープラス特設会場は川岸ギリギリに設営されており、遮るものが何もない状態で夜空を見上げられるため、とにかく花火を近くに感じることができるのだ。
夜空いっぱいに花火が広がる
19時52分、2つめのプログラムはこの花火大会の代名詞でもある水中花火を堪能できる「PREMIUM FIREWORKS」。水都・大阪の真骨頂とも言える水中花火は、空の低い場所で花開くため、高いところで光を放つ打ち上げ花火と同時にあがると視界が光で埋め尽くされるような世界が広がった。
火花が散って暗闇が戻ったところで、場内スピーカーから流れてきたのはPerfumeの「FLASH」。ここからは始まるプログラムはそのタイトルと同じ「FLASH」がテーマだ。無数の黄色い花火が打ち上がり、プログラムはスタート。次から次へと打ち上げられるのは余韻を残すようなものとは対極の、目に一瞬で焼きつくような閃光のような花火。ピカッと光ってはキラキラと散っていく火花は、まさにフラッシュ。クライマックスではひとつひとつ目に焼き付くような花火が連続で上がり夜空に消えたところで、観客席からは大きな拍手が巻き起こったのが印象的だった。
音楽と花火のコラボレーション
そして20時17分、今回初披露となるピアノ曲に合わせた打ち上げ花火「コンチェルト de 花火」がスタート。壮大なピアノ曲に合わせて次々と花火が打ち上げられていく。これまでの華やかさとは一線を画す、繊細で上品な色の花火の数々。これまでなにわ淀川花火大会では見たことのない「艶やかな花火」が空に舞い、音楽の終焉とともにまた漆黒の夜空が戻る。まるでクラシックコンサートを鑑賞したかのような余韻が残った。
その後に続いたプログラムは「見逃すな!! 大阪の夏!!」。音楽に合わせて勢いよく花火が打ち上げられ始めた。ひとつ前のプログラムとは打って変わってダイナミックに動きのある花火。青、赤、オレンジ、黄色、緑……と、色とりどりの花火が次々と打ち上げられていく。空が静かになることがないほどの花火の連発具合は、まさに勢いある大阪の夏を感じることができる数分間だった。
時間は20時32分、いよいよ終盤戦となるプログラム「世界仰天!? 花火」がスタート。まず、ドーンと胸が響くほど大きな花火がひとつ打ち上がる。視界を全て埋めるようなサイズの花火に、目が眩んだ。これこそ世界が仰天する日本の、大阪の花火。そして左右2カ所で水中花火が打ち上げれると、10号玉の10連発が炸裂。これから始まるグランドフィナーレを予感させるような派手な打ち上げに、観客から拍手が起こる。
視界を埋めてしまうような光の洪水
そしていよいよグランドフィナーレへ! 息つく間もなく、次々と打ち上がる花火。打ち上げ数は間違いなく今日一番だ。あまりの連続的な打ち上げに、誰もが空から目が離せない。さっきまでのテーマ性を持った花火とは明らかに違う、圧倒的なボリュームと視界からはみ出ていくほどの光の世界。最後の最後に見上げている空がまるで昼間のように白い光で埋め尽くされる大きな大きな打ち上げ花火で、『第29回なにわ淀川花火大会』は幕を閉じた。
花火はクライマックスへ…
まるで昼間かのように周り一面が明るく!
本編である花火の打ち上げが終わってからも楽しめるのがイープラス特設エリア。会場のDJブースには再びDJ板東さえかが登場。「まだまだ楽しんでいってくださいね!」とお見送りDJをスタート。さまざまな曲が会場を賑わす中、かわいい子供たちがDJブース前でダンスを! その子供たちをとりまくように大人も音楽に耳をかたむけ大きな輪に。
再び会場に音楽が
音楽に合わせて踊る子供ダンサー
花火終了後もゆったりと
そして終了後もディグミーブースでお酒を買って、音楽とともに花火の余韻と音楽を楽しむ人の姿も。そうしているうちに帰り道の混雑も少し緩和され始めた様子。花火が始まる前から花火終了まで夏の夜をしっかり楽しめる仕掛けが満載のイープラス特設会場。是非、来年はこれを読んでいるあなたも、特等席でなにわの夏の夜を味わってみてはいかがだろうか。来年は30回という記念イヤー。すでに今から『なにわ淀川花火大会』の開催を心待ちにしたい。
取材・文=桃井麻依子 写真=酒井修平