『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』=ポッキー型? エンドロールの様々な形を考える

コラム
2017.9.11
「ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ」&ポッキー

「ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ」&ポッキー

7月15日に公開をスタートしたアニメ映画『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』の勢いが止まりません。公開から2ヵ月を経る今でも、公開館数を増やしており、さらには4DX・MX4Dでの上映まで行われるなど、まだまだ興行を拡大中です。

元のTVアニメシリーズ『ノーゲーム・ノーライフ』すら見ておらず、この劇場版からこのシリーズに触れた私ですら、すっかりこの映画でシリーズの虜になってしまいました。ファンタジー世界を舞台に、展開されるリクとシュビィの恋愛劇には今思い返しても心が躍ります。

さてそんな『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』について、作品の面白さもさることながら、普通の映画ではあまり見ない“ある演出”についても驚きを感じたのでそれを紹介します。

他の映画では見ない『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』にはある演出。

それは、エンドロールの構成です。

私、映画のエンドロールも大好きで、映画館でもしっかりエンドロールが終わって場内が明るくなるまで席を立たない性質でして、これまでも数多くの映画のエンドロールを始まりから終わりまで見届けてきました。そんな、これまで観てきた多くのエンドロールの中でも『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』は非常に珍しい構成のエンドロールだったのです。

エンドロールのさまざまな型

映画のエンドロールといえば基本は黒背景に白文字で、制作陣の名前が流れるものがほとんどです。背景の色が白地だったり、文字の書体が変わったものであったりと工夫がされている映画もありますが、これをエンドロールの最もプレーンな基本の構成として、私は“プリッツ型エンドロール”と呼んでいます。チョコもなにもかかっていないスティック菓子のようなエンドロールということで、プリッツに例えています。

一方で最近の洋画作品、例えばマーベルヒーロー映画などでは、エンドロールが始まる前に、派手な映像演出が用意されて、主要制作陣の名前がアピールされている場合などがあります。最近の作品でいえば『ドクター・ストレンジ』では万華鏡のような映像演出、『スパイダーマン:ホームカミング』ではスパイダーマンの活躍がアニメーションで表現されていたりしました。これらをプレーンな構成のプリッツ型に対して“ポッキー型エンドロール”と私は読んでいます。スナックのみの部分とチョコがかかった部分の構成割合が、演出付きの部分と演出のつかない通常のエンドロール部分の構成割合と似ているからこう呼んでいます。

大抵、エンドロールはこのプリッツ型とポッキー型の2種類なのですが、『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』はこのどれでもない特殊な型のエンドロールだったのです。その名も“逆ポッキー型”エンドロールです。

異例の逆ポッキー型エンドロールとは!?

通常、ポッキー型エンドロールは映画本編終了後のエンドロールが流れ始めた部分に演出が流されます。派手な本編映像から徐々にトーンを落としていくように映画が終わっていきます。

ですが『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』は違います。本編終了後、通常の黒背景に白文字のプレーンなエンドロールが流れ出すのですが、その途中、で映画本編を彷彿させる映像演出が流れます。エンドロールの終わりにかけて盛り上がるタイプのエンドロールだったのです。なかなかこのような構成のエンドロールは観たことがありません。まさにポッキー型エンドロールとは真逆の構成、“逆ポッキー型”なのです。

エンドロールだけを切り取っても見どころとなっている『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』。劇場鑑賞にまだまだ全然間に合いますので、まだ見ていない人や気になっていた人は、映画館に足を運んでみて、珍しいこの逆ポッキー型エンドロールを体験してみてください。はじめから最後まで見どころだらけの映画ですよ。

ちなみに、『始めから最後まで』で思い出しましたが、時折エンドロール全編に演出が入っているエンドロールも存在するのですが、察しの良い方はこのタイプのエンドロールを私がどう呼んでいるか想像がつくのではないでしょうか。最後までチョコたっぷり―“トッポ型エンドロール”です。

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