中村蒼が三島由紀夫の怪作『命売ります』で“命を売る”ビジネスマンに 連続ドラマで究極の死生観を描く
26万部という異例の大ヒットを記録しベストセラーとなった三島由紀夫の怪作「命売ります」の連続ドラマ化が決定し、中村蒼が主演を務めることが分かった。
同作は、自分の人生の行く先を悟ってしまった男が、“命を売る”ビジネスをスタートさせるという他の純文学とは一線を画した三島由紀夫の怪作。“命を売る男”と“企みをもつ依頼人たち”との駆け引きは、毎回思わぬ展開へ進んでいく。
主人公・山田羽仁男を演じるのは中村蒼。中村は、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』で絶対悪役を演じその怪演ぶりが話題となる一方、不朽の名作「赤ひげ診療譚」を連続ドラマ化したBS時代劇『赤ひげ』(BSプレミアムにて放送中)では青年医師として人間の成長を繊細に演じるなど、その演技の幅の広さと実力が注目を集め、舞台『悪人』でふたり芝居に初挑戦することが先日発表されたばかり。
広告代理店に勤め、経歴、収入など何不自由ない生活を送っていた山田羽人男(中村蒼)が自分の人生の行く先を悟り、突然自殺を決行。しかし失敗し、「命を売る」ビジネスをスタートさせることに。次々と舞い込んでくる奇々怪々な依頼に応じる中で、“死にたい”と思っていた男は、死の淵に立たされた瞬間、 “生きたい”という人間の持つ本能的欲求に皮肉にも目覚めていく、先の読めない究極の人間ドラマである。
(C)「命売ります」制作委員会
中村は「多くの人から愛されている三島由紀夫作品で、主人公を演じられて光栄です。独特な三島ワールドが映像化されることでどうなるのか楽しみです。命を売る、命を捨てる覚悟が出来ている男はどんな人生を送るのか。“死ぬこと”に対して前向きで、それが周りの幸せに繋がるというのは不思議な感覚ですが、どうやってストーリーが進んでいくのか楽しみですし、この作品が僕にとって転機になる予感がします。色々な人を魅了する羽仁男の様に、この作品に多くの人が引き込まれる様に皆で頑張っていきます。」と、作品に対する意気込みを語った。
2017年10月から、大人が楽しめるエンターテインメントとして毎週土曜夜9時に新設されたBSジャパンの「連続ドラマJ」にて、浅田次郎『プリズンホテル』に続く第二弾ドラマ『命売ります』は、来年1月より放送スタート。