今シーズンの広島カープを救う“助っ人外国人”をカープ大好き芸人・尾関（ザ・ギース）が考察

いよいよカープの3連覇をかけたシーズンが始まる。一昨年、昨年とまさに「黄金期」とも言える強さを見せたカープ（昨年に関してはCSの途中から中村奨成選手をドラフトで獲得した間の記憶が無いカープファンが多いかもしれないが……）。とにかく、今までの暗黒期が全て夢だったかのような勢いを感じている。

しかし、昨年以上に各球団からマークされる状況で3連覇はさらに険しい道のりだ。今年については、戦力の大幅なダウンはないものの、どんなアクシデントがあるかもわからない。その中でチームに勢いをもたらす「助っ人外国人」は連覇の鍵を握る大きな存在となる。12球団の中でも屈指の優良助っ人を擁するカープ。今回は、今年の助っ人の顔ぶれと期待度を、プチ情報も交えながらザ・ギースの尾関高文がお届けする。

 

ブラッド・エルドレッド

カープファンのみならず、プロ野球ファンであれば知らない人はいないはずのエルドレッド。カープ助っ人外国人最長記録となる7年目のシーズンを迎える。昨年は116試合に出場し、2割6分5厘ホームラン27本と「ここぞ」という時に一発を放つイメージがある選手。好不調の波は激しいもののエルドレッドが6番打者にいる打線は脅威。さらに、現在新しい助っ人外国人が来た際は、日本語や日本のやり方を率先して教える「先生」でもあるとか。来日して7年目で現在は50音を順番に言うと「こ」まで言えるエルドレッド（この少なさが良い）。先日第4子も生まれ勢いづく彼が、今年は後輩たちにアドバイスしながら今まで以上に結果を出してくれる事だろう。

サビエル・バティスタ

昨年、衝撃的なデビューを果たしたバティスタ。シーズン終盤は相手ピッチャーに研究された感も多少あったが、経験さえ積めばカープ史に残るホームランバッターになる可能性を秘めている。廣瀬純コーチに実際に聞いたところ、昨年一軍に上がった際、あまりにもご飯が美味しくて、食べ過ぎで太ってしまい調子を落としてしまったのだとか。食事も含めて一軍での生活に慣れることも、プロとして大事なことなのだろう。先日結婚したということで、今年は食事の面も改善され、昨年以上の活躍が期待できる。「もし、ちょっとでも太っていると感じたら“ムーチョゴールド！”（とても太っているな！）と声をかけてあげてください」とは廣瀬コーチ。廣瀬コーチの手腕にも期待したい。

アレハンドロ・メヒア

昨年一軍での出場を果たしたものの、一軍のピッチャーに対応できなかった印象があったメヒア。しかし、二軍では首位打者を獲得。一軍でも初タイムリーを放つなど、チャンスさえあれば花開く可能性を十分に秘めている。オフ中も母国でウインターリーグに参加するなど努力を怠らない一方で、同僚でありライバルでもあるバティスタの活躍についてSNSで心から喜ぶ投稿をアップする心優しい一面も。頼もしい助っ人だ。

クリス・ジョンソン

カープの頼れる助っ人左腕ジョンソン。昨年は体調を崩し、6勝3敗で防御率4・01と満足な活躍はできなかったが、カープのエース左腕であることに間違いはない。体調も良くなってきているとの事で、今年は一年間ローテーションをしっかり守ってくれるはずだ。願わくば、おそらく今年一軍で投げる高橋昂也選手の左腕先生としても期待したい。見事勝利投手となった夜は、大好きな「焼肉のタレで汚したご飯」でお腹いっぱいになって頂きたいものである。

ジェイ・ジャクソン

「カープに優勝を届けたい」ということで、メジャーからの誘いを断り、残留を決めたジャクソン。昨年終盤打ち込まれるシーンもあったが、前半までの防御率0点はカープファンを興奮させた。菊池選手から帽子のプレゼントがあったりと、チームメイトとも仲良くやっているジャクソン。今年入団したケムナ・ブラッド投手からは弟子入りを志願されるなど、精神的にもカープを支えている助っ人だ。大好きなキリンのぬいぐるみとともに、今年も活躍してくれることは間違いない。

レオネル・カンポス

中継ぎとして活躍が期待されるカンポス投手。150キロの速球と鋭く曲がる変化球が武器で奪三振率も高く、ヘーゲンズ・ブレイシア無き今、カープにとって非常に貴重な助っ人右腕だ。彼のSNSで頻繁に登場する奥様の美しさに注目してみて欲しい。巨人で言うところのマイコラス的に注目される可能性があるだろう（私の中では歴代カープ美しい奥様ナンバーワン）。ジャクソンの調子次第では、中継ぎとしてフル回転して欲しい存在だ。

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以上が、今年も活躍しそうな雰囲気しかないカープ助っ人外国人の面々。カープが見事3連覇を果たし、異常なテンションでビールかけをするジャクソンを拝見できる日を楽しみにしている。

文＝尾関高文