東京オリンピック&パラリンピック開閉会式の演出、総合統括に野村萬斎氏
野村萬斎氏(大会組織委員会提供)
2020年夏に開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(第32回オリンピック競技大会、第16回夏季パラリンピック)の、開閉会式の演出を総合統括するチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに、狂言師の野村萬斎氏が就任することが発表された。さらに、五輪統括には映画監督の山崎貴氏、パラリンピック統括には広告クリエーティブディレクターの佐々木宏氏がそれぞれ就任する。2018年7月30日に「Jヴィレッジ」で開催された大会組織委員会の理事会で承認され、決定した。
野村氏は狂言方和泉流の能楽師、俳優で、演出も手掛ける。2002年より世田谷パブリックシアター芸術監督。2016年の映画『シン・ゴジラ』にてモーションキャプチャによるゴジラ役を担当したことも話題を呼んだ。2014年から東京2020 開会式・閉会式 4式典総合プランニングチームの一員だった。古典・現代そして多岐のジャンルを横断する知見の広さが大会組織委員会に認められ、今回の就任に至った。
山崎氏は映画監督、VFXディレクター。2005年『ALWAYS 三丁目の夕日』で、日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を受賞した。一方、佐々木氏は、ソフトバンクモバイル「白戸家シリーズ」やサントリー「BOSS」などの数多くの広告作品を手掛けたクリエイティブ・ディレクター。2016年リオデジャネイロ大会の閉会式では東京2020大会をPRするセレモニーの企画演出を椎名林檎と共に務めた。山崎氏、佐々木氏、共に総合プランニングチームだった。
この他、同プランニングチームの椎名林檎氏(歌手)、川村元気氏(映画プロデューサー、作家)、菅野薫氏(クリエイティブ・ディレクター)、栗栖良依氏(クリエイティブ・プロデューサー)、MIKIKO氏(振付家)の5人も開閉会式の演出企画に参加する。