ホリエモン「日本の演劇をアップデートしたい」~ミュージカル『クリスマスキャロル』 制作発表

レポート
舞台
2018.10.28
(左から)百花繚乱、湯澤幸一郎、堀江貴文、長谷川かすみ、片岡義朗

(左から)百花繚乱、湯澤幸一郎、堀江貴文、長谷川かすみ、片岡義朗

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2018年12月12日(水)から東京キネマ倶楽部にて、ホリエモンこと、堀江貴文が主演するミュージカル『クリスマス・キャロル』が上演される。この制作発表会見が10月27日(土)都内にて催され、堀江と片岡義朗プロデューサー、脚本・演出・作詞・音楽そして本作で大天使ミカエル役としても出演する俳優の湯澤幸一郎、映画『8年越しの花嫁』、舞台『七つの大罪』などで頭角を現している長谷川かすみが登壇。スクルージの少年時代を演じるタレントの百花繚乱が司会を務める中、会見が始まった。

原作は1943年に出版されたチャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」。守銭奴と恐れられ、特にクリスマスに対しては何故か親の仇のような憎しみを見せる主人公・スクルージが、偏屈な自分の生き方を見直し、素直な自分に戻る物語。堀江は2010年にニコニコミュージカルとして銀座博品館劇場にて本作に主演、この度初演時の内容をリニューアルして再演に臨む。

会見では作品の内容に寄せて、サンタクロースの姿で登場した堀江。「違う人みたいですが」とセルフツッコミ。

片岡からは初演時、何故堀江にオファーしたのか、裏話が披露された。「当時、自分はドワンゴにいてミュージカルを作っていましたが、川上(量生取締役)から『インパクトのあることをやってくれ』と注文されました。インパクトとなるとまずは人選だな、と。そこから『堀江さんにやってもらえないだろうか』と、当時保釈中(笑)の堀江さんに目をつけました。堀江さんと言えば『お金』じゃあ『クリスマス・キャロル』では、と。いい作品には永遠の普遍的なテーマと“旬”が必要だと思っていますが『人生とお金』これは永遠のテーマですし、堀江さんは『旬』です。そこで演出を悪魔的な才能を持っている湯澤さんに、本作を現代にアレンジしていただいたら、ものすごく面白かった。堀江さんに相談にしたら二つ返事で『やりたい』とおっしゃったんです。」と当時を振り返っていた。

堀江の口からは、作品の呼び込みにも記されている“掟破り”な公演内容が説明された。
まずは今までの日本にはない、新たなスタイルの演劇の形として、公演を観ながら楽しんでいただく豪華な食事の提供について。「奇跡の和牛霜降り肉」で注目を集める“WAGYUMAFIA(和牛マフィア)”の会員しか食べられない良質な高級和牛をフルコースで提供する席(40,000or80,000円!)や、さらに休憩中に堀江と一緒に過ごせるVIP席(150,000円!)の設定が紹介される。

堀江は「映画では飲食できるのに演劇では飲食できない。ディナーショーでは食事はできるけど、基本的にショーの前に食べ終わる流れになっている。また海外では舞台の様子を写真やビデオでバンバン撮ってOK……さらにいくらか払った客はバックステージでキャストと交流できる。これが世界の最先端です。日本は遅れているんです。僕は日本の演劇界をアップデートしたいんです」と持論を展開した。が、代の高さについてはドキドキです(笑)」と笑っていた。

上演については、日替わりのスペシャルゲストも用意されている。「仕事で共演した機会のある役者、歌手、経営者の方々に登場いただこうと。歌のゲストさんには超いい歌を歌っていただき、また劇中の転換の時間にちょっとした寸劇をやっていただく方も手配しています」

ヒロイン役の長谷川は「この作品に携わることが嬉しいです。初演時にこの役を演じたのが安田美沙子さんだったので、すごいプレッシャーですが、初演を超えるように頑張ります!」と意気込みを見せ、また若き頃のスクルージを演じる小西成弥からは「素敵なクリスマスを迎えられるように頑張ります」とビデオメッセージがよせられた。

出演者について一覧がモニターに映されるとそこには長谷川や、小西の名前のほか「+2」という文字が。「実はこれから後2名をオーディションで選びます」とコメント。この会見とほぼ同時進行で行われると告知され、驚かせていた。堀江としては「面白そうな人、成長してくれそうな人、チャレンジングな人がいい」と「+2」に期待を寄せていた。また湯澤は「初演時は堀江さんが保釈のタイミングだったので保釈中の方に」と笑いを誘っていた。

最後に堀江は「何をやれば良い人生を歩めるのか、それは行動することが大事。ルーティンワークをやっていると老化しやすくなる。ちょっとでいいから昨日とは違う事にチャレンジしようと思います。えっ!と思うことをアグレッシブにやりたい。演劇は生き方を見せるというチャレンジなんです」と決意を見せていた。

取材・文=こむらさき

公演情報

ミュージカル『クリスマス・キャロル』

■日時:2018年12月12日(水)~16日(日)
■会場:東京キネマ倶楽部

 
■原作:チャールズ・ディケンズ
■脚本・演出・作詞・音楽:湯澤幸一郎
■出演:堀江貴文/長谷川かすみ/小西成弥/湯澤幸一郎/横山智佐/川隅美慎/百花繚乱/みく(アンティック- 珈琲店-)/AKIRA/千吊(ペンタゴン)/愛川こずえ/別紙慶一/山下聖良/中根愛理/片岡沙耶/Iris(アイリス)/中村裕香里 +2
■歌ゲスト:
12月12日(水)19:00 公演 メイリア
12月13日(木)19:00 公演 ミッツ・マングローブ
12月15日(土)13:00公演 安田美沙子
12月15日(土)18:00公演 エハラマサヒロ
■芝居ゲスト:
12月13日(木)19:00公演 西野亮廣(キングコング)

■料金:
☆VIP席:150,000円(ディナー付き/堀江貴文が休憩中・終演後に同席する特別席) 
☆天望ビューシート席:80,000円 (ディナー付き/サブステージ上に設置される特別席) 
☆アリーナ席:40,000円(ディナー付き)
2階バルコニー指定席:9,000円

2階BOX自由席:7,000円
スタンディング席:5,000円
※ディナー付きの席の料理は、WAGYUMAFIA(和牛マフィア)が提供いたします。
※「☆」の席は、円卓を囲む形の座席となります。
※2階BOX自由席は、2階席後方のソファ席となり、座ると舞台の全景は見づらく立ち見の
出来る自由席となります。予めご了承ください。
※スタンディング席は、12月13日(木)14:00公演、12月14日(金)14:00公演のみのお取扱いとなります。
同2公演は、スタンディング席のみのお取扱いとなりアリーナ席で立ち見となり、2階席では座席の数だけは座ってご覧いただくことも自由です。

公式HP:http://christmascarol.jp

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