青年座の【財産演目】舞台「からゆきさん」がまもなく上演/予告編動画が公開

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2015.11.7

劇団青年座の代表作のひとつ、舞台「からゆきさん」が11月14日(土)から紀伊国屋ホールで上演される。また、本作の予告編動画が公開された。

 
「からゆきさん」の初演は1977年。1990年には松竹と提携し、西田敏行、高畑淳子が出演して上演し好評を博した。その後も青年座の卒業公演で繰り返し上演され、劇団の「財産演目」と位置付けるほど大切に演じ続けられている作品だ。
そんな本作がまもなく紀伊国屋ホールで上演される。

こちらは稽古場の映像を使った本作の予告編動画だ。


 
STORY
天草出身の巻多賀次郎は、上海を皮切りに大陸を渡り歩いた末、ここシンガポールに根をおろし、娼館「二十六番館」の主人となった。

多賀次郎が惚れぬいて一緒になった紋、日本を追われた七之助をかばうミユキ、出張商社員につくす巴、多賀次郎と紋を親のように慕うモモヨ、大陸を共に放浪してきた国、同郷天草出身の福、紋を頼ってやってきたアカネ、そして前妻のキノも炊事婦として二十六番館に身を寄せている。

時は日露戦争前夜、多賀次郎と「からゆきさん」たちは、強い愛国心のもと、遠く離れた祖国と家族のために仕送りに精を出している。
当時の日本にとって、世界各地からのこのような送金は大きな収入となっていた。

ついに日本は日露戦争に勝利した。
しかし、時代の流れは、彼らの思いとは逆方向に流れ出す。

本国から派遣された男たちは態度を豹変させ、諸外国への体面を重んじた国は、娼館で働く女たちに送還命令を出すことになる。
国に見捨てられ全てを失った多賀次郎とからゆきさん。

「すきもきらいも、ひろうも棄てるも男の勝手。女はせつない。
でも、棄てられたら、棄てられたふりして、棄てかえせ。」

女たちは、すがる多賀次郎をシンガポールに残しさすらいの旅に出るのであった。

詳細は公式サイトで。
青年座「からゆきさん」公式サイト

(文:森脇孝/エントレ)

公演情報
劇団青年座『からゆきさん』

■期間:2015/11/14(土)~2015/11/23(月・祝)
■会場:紀伊國屋ホール
■作:宮本研
■演出:伊藤大
■出演:綱島郷太郎、安藤瞳、津田真澄、松熊つる松、椿真由美、石母田史朗、ほか
■曲目:●●
■問合せ:0120-291-481(11:00 ~ 18:00 土日祝除く)
■公式サイト:http://seinenza.com

エントレ
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