中村勘九郎・七之助が歌舞伎舞踊を披露!スター手型顕彰式に天海祐希が「感慨無量」『江戸まち たいとう芸楽祭』クロージングイベント
『江戸まち たいとう芸楽祭』のクロージングイベントが、2月16日(土)に開催され、中村勘九郎、中村七之助らが登場。歌舞伎舞踊や様々な出し物を観客が楽しんだ。
同イベントは、台東区で親しまれてきた多彩な芸能を気楽に楽しんでもらうことを目的に、江戸まちたいとう芸楽祭実行委員会が開催するもの。
台東区長と台東区議会議長による開会挨拶の後には、イベントの第一部となる『スターの手型顕彰式』が行われ、平成30年度の被顕彰者として女優の天海祐希、歌手の大月みやこ、歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助らが登壇。天海は、「私は台東区出身なので、子どものころから遊んでいたところに手型を置いていただけるなんて感慨無量でございます」などとコメント。中村勘九郎は、感謝の言葉を述べつつ、「浅草の人たちを愛し、浅草の人たちに愛されるようないい役者になりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします」と語った。
顕彰式
左から、大月みやこ、中村勘九郎、中村七之助
中村七之助
天海ら被顕彰者のコメントは以下のとおり。
天海祐希
本当に選んでくださってありがとうございます。私は台東区出身なので、子どものころから遊んでいたところに手型を置いていただけるなんて感慨無量でございます。何よりも母が喜んでくれ、親孝行ができました。これからも台東区に元気がみなぎるように頑張っていきたいと思います。
大月みやこ
みなさまに聴いていただいたことで、日本の素敵な歌謡曲というものを認めていただける場面に出会うことができました。これも、応援してくださるみなさまのおかげです。今が一番、幸せに歌を聴いていただいております。また新しいファイトをいただきました。本当にみなさまのおかげです。ありがとうございました。
中村勘九郎
今回、スターの手型、本当にうれしく思います。綺羅星の如くいる、偉大な先輩方のなかに入ることができ、また、スターの仲間入りができ、とてもうれしいことでございます。浅草の人たちを愛し、浅草の人たちに愛されるようないい役者になりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
中村七之助
この度は、偉大なる諸先輩方の手型のお仲間に加えていただきまして誠にありがとうございます。この浅草公会堂は16歳の時からお世話になっており、イチからたたき上げられ、こんな賞までいただくことができました。父に少しだけ恩返しができた気持ちでございます。ありがとうございました。
竜小太郎
竜小太郎
竜小太郎練り歩き
花魁道中
花魁道中
木遣りと纒振り
続いては、竜小太郎の花魁道中と江戸消防記念会・第五区による『江戸の鳶木遣りと纏振り』。重さ約20kg、高さ約2.4mの纏を振り回す迫力に、観客は圧倒されていた。その後、中村勘九郎、七之助による歌舞伎舞踊『舌出し三番叟』が披露。豪華絢爛な舞台で、時に色気のあふれる演技で観客を魅了していた。
また、観客と演者が一体になって楽しむものとして、翁家和助による「江戸太神楽」や、熊澤南水による心に沁みる朗読「ひとり語り『十三夜』」も披露。そして、第一部の最後の演目は、神田紅による「講談『新門辰五郎』」。「パパン!」と釈台をうつ張り扇の小気味よい音、物語の佳境へと向かうリズミカルな調子で、観客を講談の世界に誘った。
振袖さん
阿波踊りと天宝ふく丸
浪曲(玉川奈々福、沢村豊子)
クロージングイベント最後を飾る第二部では、優雅で絢爛な振袖姿の花やしき振袖さんによる「花振袖の舞」が品格の高い華やかな舞で観客を魅了した。その後、天宝ふく丸による「美空ひばり特集」、玉川奈々福と曲師の沢村豊子による浪曲が続く。そして、竜小太郎と浅草芸妓連の共演に続き、ナイツ、『ビートたけし杯 漫才日本一』の優勝者であるマッハスピード豪速球による漫才で会場は大いに盛り上がる。最後は老若男女だれでも踊れる、粋で楽しく愉快な踊り「江戸芸かっぽれ」で盛大なフィナーレを飾っている。
ナイツ
マッハスピード豪速球