演劇団体「桃尻犬」が新作「山兄妹の夢」を6月26日より上演
実際にあった兄妹わいせつDVD山小屋事件をもとにした、山が舞台のディストピア演劇「山兄妹の夢」
俳優、脚本家としても活躍する野田慈伸が率いる演劇団体「桃尻犬」が新作本公演『山兄妹の夢』を、2019年6月26日(水)から30日(日)まで下北沢・シアター711にて上演する。
前回公演「俺ずっと光ってるボーイ、健之助」では連日満席、千秋楽には立ち見もでるなど最多動員を更新し、演劇雑誌“えんぶ”で7ページにわたり特集も組まれた桃尻犬。作、演出の野田慈伸はNHKちょいドラ2019「尽くす女」の脚本、人気劇団「玉田企画」最新作「かえるバード」への脚本協力など、脚本家としても活躍し、2020年には某有名ユニットへの脚本、演出参加も決定している。俳優としても映画『あの日々の話』(監督:玉田真也)に主要な役で出演し活躍の場を広げている。
桃尻犬みのりの公演『熊ん子リバーバンク』舞台写真
最新作「山兄妹の夢」では、熊本の山小屋にこもり実の兄妹でわいせつDVDを違法に販売し、家族ぐるみでおよそ4億円を荒稼ぎした実際の事件をモチーフに、兄妹が住む山に迷い込んできた傷つききった人間たち。もうこの現代はすでにディストピアに突入しているのではないかという疑問と、その世界で生きる人はどう折り合いをつけていくのか、そして一瞬でも人はいま夢を見ることはできるのか、を描く。
キャストには、シベリア少女鉄道をはじめあまたの人気劇団に客演し、映像作品にも多く参加しているデス電所の浅見紘至をはじめ、舞台をはじめ映画、ドラマなどでもバイプレイヤーとして活躍を光らせる尾倉ケント、特徴的な声と確かな存在感で小劇場界を渡り歩いた片桐はづき、桃尻犬には二度目の出演となるクロムモリブデンの小林義典など実力確かな小劇場の中堅俳優を集め、片桐美穂、日野あかりといった若手実力派が花を添える。ろりえの徳橋みのりは桃尻犬へは4度目の出演となり、作演出の野田からも、また桃尻犬を昔から知る観客からも確かな信頼のもと桃尻犬の世界を形づくる。
【作・演出:野田慈伸コメント】
何年か前に山小屋でわいせつDVDを作って売っている兄妹が逮捕された事件がありました。その妹の方がとても美人で、記憶に残っていて、その兄妹の事を演劇にできないかと思っています。どう頑張っても頑張りきれない人たちに共感を覚えるので、その人たちが山にでも逃げてみようかなと思えるお芝居にしたいと思っています。
作・演出の野田慈伸
公演情報
■日程:2019年6月26日(水)~6月30日(日)
2019年6月26日(水)~30日(日)
26日(水)19:30
27日(木)19:30
28日(金)14:00/19:30
29日(土)14:00/19:00
30日(日)14:00
■料金 全席自由【前売】3,300円【当日】3,500円、高校生以下【前売・当日】2000円
■出演:浅見紘至(デス電所)、尾倉ケント、片桐はづき、片桐美穂、小林義典(クロムモリブデン)、佐藤有里子、日野あかり、廣川真菜美、徳橋みのり(ろりえ)、成瀬正太郎、野田慈伸
■企画・製作 桃尻犬
■公式サイト:http://momoziriken.wix.com/momoziriken