祝・藤田真央 第16回チャイコフスキー国際コンクール2位入賞

ニュース
動画
クラシック
2019.6.28
藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

画像を全て表示(7件)


ピアニスト藤田真央 (ふじたまお) が、2019年6月27日夜(現地時間/日本時間では28日未明)、第16回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で第2位に入賞した(第1位はフランスのアレクサンドル・カントロフ、また藤田と共にロシアのドミトリ・シシキンも第2位を獲った)。

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール   (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール (C) Evgeny Evtykhov

藤田は、6月27日夜(現地時間/日本時間では28日未明)にモスクワ音楽院大ホールで 行われたファイナルで、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」とラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」を、ワシリー・ペトレンコ指揮ロシア国立交響楽団と共演し、聴衆だけでなく審査員をも魅了した。

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール (C) Evgeny Evtykhov

 
<藤田真央よりコメント>
幸せな2週間でした。夢だったモスクワ音楽院ホールで3回も演奏できたこと、偉大な作曲家や演奏家の写真が飾ってある音楽院の部屋で一日中音楽と向き合えたこと、すべてが貴重な経験でした。
初めてのロシア。こんなにもたくさんの拍手と歓声をいただけるとは思ってもいませんでした。
道で声をかけてもらったり、ロシアの新聞に写真が載ったり、モスクワの方々に応援してもらえたことも、嬉しかったです。
またロシアに戻ってきて、もっと成長したMAOを聴いてもらいたいです。
時差のある中、夜遅くライブ配信を聴いてくださった世界中の皆さまにも、心から感謝申し上げます。スパシーバ!

【動画】藤田真央からのメッセージ


藤田は1998年東京生まれ。現在20歳、東京音楽大学3年生。幼少期より国内外のピアノ・コンクールで好成績をおさめ、2017年には18歳で、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。CDはデビュー・アルバムリリースの14歳時から全4作がナクソス・ジャパン株式会社からリリースされている。最新アルバムは2018年19歳時にリリースした最新ピアノ・ソロ・アルバム『passage パッセージ ショパン:ピアノ・ソナタ第3番』。今回のコンクールにおけるセミファイナルで演奏されたショパンの「ピアノ・ソナタ第3番」を表題作として収録している。今秋には映画『蜜蜂と遠雷』で風間塵役の演奏を担当、また新アルバムの日本先行発売も予定している。

また『蜜蜂と遠雷』の実演が、2019年9月28日(土)野外クラシック音楽フェスティバル『STAND UP! CLASSIC FESTIVAL'19』(スタクラフェス)で企画されており、ここに藤田も出演することが決定している。

一方、藤田のマネジメントを担当する株式会社ジャパン・アーツは、チャイコフスキー国際コンクールの主要部門優勝者 (またはそれに準ずる入賞者) を迎え、2019年10月7日の岩手公演を皮切りに『第16回チャイコフスキー国際コンクール ガラ・コンサート』を開催する。公演日程は次の通りで、詳細は7月上旬に発表される。

10月7日(月) 岩手県民会館 大ホール★
10月8日(火) 東京芸術劇場 コンサートホール ★ 
10月9日(水) ノバホール ☆  
10月10日(木) 愛知県芸術劇場コンサートホール ☆
10月12日(土) ザ・シンフォニーホール ★
10月13日(日) 山形テルサホール ★
★:オーケストラとの共演 ☆:リサイタル
 
藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール (C) Evgeny Evtykhov

チャイコフスキー国際コンクールは、エリザベート王妃国際音楽コンクール、ショパン国際ピアノ・コンクールと並ぶ世界3大コンクールの1つで、4年に1度開催されている。「ピアノ」「ヴァイオリン」「チェロ」「声楽」 に加え、今年から管楽器 (木管楽器・金管楽器) 部門が新設された。過去の優勝者はヴァン・クライバーンをはじめ、ウラディーミル・アシュケナージ、エリソ・ヴィルサラーゼ、ミハイル・プレトニョフ、グレゴリー・ソコロフ、デニス・マツーエフ、ダニール・トリフォノフ、 ギドン・クレーメル、マリオ・ブルネロ ら、世界で名だたる演奏家を輩出し、日本人では、 諏訪内晶子、上原彩子、佐藤美枝子らが優勝している。

名手らが揃う審査員には、今年、堤剛 (チェロ部門) 、諏訪内晶子 (ヴァイオリン部門) が名を連ね、組織委員長は、ロシア連邦政府副首相のオリガ・ゴロジェッツとマリインスキー歌劇場芸術総監督ワレリー・ゲルギエフが務めた。

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール  (C) Evgeny Evtykhov

藤田真央 in 第16回チャイコフスキー国際コンクール (C) Evgeny Evtykhov

今回のチャイコフスキー国際コンクールの最終審査結果は、以下の通り。

◆ピアノ部門
第1位  アレクサンドル・カントロフ (フランス) 
第2位  藤田真央  (日本) 、 ドミトリー・シシキン (ロシア) 
第3位  アレクセイ・メルニコフ (ロシア)、 ケネス・ブロバーグ  (アメリカ)、 コンスタンチン・エメリャノフ (ロシア)
第4位  ティアンス・アン (中国) 
第5位 該当なし 
第6位 該当なし 
 
◆ヴァイオリン部門
第1位  セルゲイ・ドガージン (ロシア) 
第2位  マルク・ブシュコフ  (ベルギー) 
第3位  ドンユン・キム (韓国) 
第4位  金川真弓  (アメリカ) 、 アイレン・プリッチン  (ロシア) 
第5位  該当なし
第6位  ミラン・アル=アシァブ (チェコ)
 
◆チェロ部門
第1位  ズラトミール・ファング  (アメリカ)  
第2位  サンティアゴ・カノン=バレンシア  (コロンビア) 
第3位  アナスタシア・コベキナ (ロシア) 
第4位  テグック・ムン (韓国) 
第5位  イベイ・チェン (中国)
第6位  センヤ・エリーナ・ルムカイネン (フィンランド)
 
◆声楽部門<女声>
第1位  マリア・バラコヴァ(ロシア) 
第2位  アイグリ・ヒスマトゥーリナ (ロシア)
第3位  マリア・モトルィギナ (ロシア) 
第4位     アンゲリーナ・アフメドヴァ (ウズベキスタン)
 
◆声楽部門<男声>
第1位  アレクサンドロス・スタヴラカキス(ギリシャ) 
第2位  ギホーン・キム(韓国)
第3位   ミグラン・アガジャニャン (ロシア)
第4位   アンクバヤール・エンクボルド(モンゴル)
  
◆管楽器/木管楽器部門
第1位   マトヴェィ・デョーミン (ロシア/フルート) 
第2位  ジョイディ・スカーレット・ブランコ・ルイス(ベネズエラ/フルート) 
第3位  アレッサンドロ・ベヴェラリ(イタリア/クラリネット) 
第4位  ローラ・デスクール (フランス/バスーン) 
第5位  二キータ・ワガノフ(ロシア/クラリネット) 
第6位  ユリ・フローリアン・アレクサンダー・ヴァレンティン(ドイツ/オーボエ)
第7位  リヴィア・デュレバ(ハンガリー/フルート)
第8位  ソフィヤ・ヴィランド(ロシア/フルート)
 
◆ 管楽器/ 金管楽器部門
第1位  ユン・ゼン (中国/フレンチ・ホルン) 、アレクセイ・ロビコフ (ロシア/トロンボーン) 
第2位  フョードル・シャゴフ (ロシア/チューバ) 
第3位  フェリックス・カミーユ・ジャン・デルヴォー(フランス/フレンチ ホルン) 
第4位  エンリケ・ドス・サントス・コスタ (ポルトガル/チューバ) 
第5位  アンセル・オウェン・ノリス(アメリカ/トランペット)
第6位  ペーター・ステイナー(イタリア/トロンボーン)  
第7位  ハエ・リー・ユ (韓国/フレンチ ホルン)
第8位  ジャスラン・アブディカリコフ (カザフスタン/トランペット)
シェア / 保存先を選択