斉藤和義、矢野顕子、真島昌利、尾崎世界観、ハマ・オカモトら12名の著名人が映画『カーマイン・ストリート・ギター』にコメント

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2019.7.17
 (C)MMXVⅢ Sphinx Productions.

(C)MMXVⅢ Sphinx Productions.

8月10日(土)に封切られる映画『カーマイン・ストリート・ギター』に、ミュージシャンら著名人が寄せたコメントが公開された。

『カーマイン・ストリート・ギター』は、『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』のロン・マン監督による最新作。ニューヨークの建物の廃材からギターを生み出す。グリニッジ・ヴィレッジのギター・ショップ“カーマイン・ストリート・ギター”の一週間をとらえたドキュメンタリー映画だ。


ルー・リード、ボブ・ディラン、パティ・スミスらが同店のギターを愛用。映画監督のジム・ジャームッシュ氏らも、この店を訪れたという。そんな、カーマイン・ストリート・ギターを映し出した映画に、日本からも鈴木茂矢野顕子真島昌利斉藤和義といったミュージシャンらがコメントを寄せている。

同作に寄せられた、著名人のコメントは以下のとおり。

 

斉藤和義(ミュージシャン)

1999 年、ロバート・クワインとレコーディング出来ることになり滞在していたニューヨーク。
毎日のように街を色々と案内してくれました。
その中で 1 番好きなギター屋だと言って連れて行ってくれたのがカーマイン・ストリート・ギター。
ケリーさんはとても気さくな方で、偏屈者のクワインが心許しているのがすぐに伝わってきました。
2004 年、毎日店に顔を出していたクワインが数日来ない事を不審に思い、警察に届けてくれたのもケリーさん。
映画の中で壁のクワインの写真がズレて直してもまたズレる…。
最高のシーンでした。
ロン・マン監督、素敵な映画をありがとう!
ケリーさん、シンディ。
いつまでも美しいギターを作り続けてください。
また遊びに行きまーす!

 

鈴木茂(ミュージシャン)

ニューヨークの街角にあるこのギターショップには夢があっていいですね。
ギタービルダーが楽器の価値を高めていくために、あらゆる事を妥協をしないで追求をしている姿勢にはとても共感するし刺激になります。
僕のアンプをメンテナンスしてくれている方もやはり携帯電話を持たないですね。

 

矢野顕子(ミュージシャン)

私のうちのすぐ近くにある、ひなびたドアの向こう側。こんなに豊かな時間が流れていた。
お願い、火事にならないで。二人で手が動かなくなるまで作り続けて。
これを見たら誰もが同じ気持ちになるだろう。

 

真島昌利(ロックンローラー)

昨日から明日へ、ニューヨークの鼓動は今日も美しく鳴り響く。
ありがとうリック、シンディそしてドロシー!ロックンロール!

 

山内総一郎(フジファブリック)

カーマイン・ストリート・ギターは 2009 年の春頃に一度伺ったことがあります。
劇中のビル・フリゼールさんの『Surfer Girl』は息をのむほど美しい音でしたし、何よりギターや木材を眺め、扱うリックさんの優しい姿に、ギターを始めた頃から楽器屋さんで色んなことを経験させてもらった自分は、また一つ何か大事なことを教わった気がします。
この映画に出会えたことに感謝しています。

 

尾崎世界観(クリープハイプ)

弾くように話したり、話すように弾いたり。
新しいギターが欲しくなるのではなく、今持っているギターをより大切にしたくなる。
そんな映画だった。

 

ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)

NY の歴史は、彼の手によってこの先も受け継がれていく。
それがギターという形だなんて、最高じゃないか!

 

チチ松村(ミュージシャン/ゴンチチ)

廃材を使ってギターを作る、ケリーさんのルール。これは、ゴミ箱に捨てられていたギターで、今までに何百曲も作曲してきた僕と相通ずるものがあり、観ていて幸せな気分になりました。

 

指出一正(ソトコト編集長)

人と道具とまち、未来につながる、あたたかい時間軸を感じました。
もうひとつの SDGs(Sustainable Development Guitars)ですね!

 

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

リック・ケリーが作るギターは文字通りニューヨークの一部です。
また、こじんまりとした彼の店の客層はダウンタウン NYC 文化を象徴する錚々たるメンツばかりです。
店の奥でこつこつと作業するリックの姿は日本の伝統職人を思わせる時もあり、決して余計な口をききませんが、木とギターに対する愛情はひしひしと伝わります。
ギター・ファンには堪らない映画です。

 

奥浜レイラ(音楽・映画パーソナリティ)

古材の傷も染みもまるごと生かして作られたギターに触れると、たちまち頬がゆるむスーパーギタリストたちの素の姿にキュンとしました。ヤスリをかけるリックの手はまるで愛おしいニューヨークを撫でているよう。
味のあるカーマイン通りもこの店も、必ず再訪したいです。

 

中村千晶(映画ライター)

なんとも味わい深い!
ジム・ジャームッシュもふらりと立ち寄るこの店には、人生の真の豊かさがある。
店に漂う木の香りに酔い、音に酔う。

 

※順不同、敬称略)

映画『カーマイン・ストリート・ギター』は8月10日(土)、新宿シネマカリテ、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー。

作品情報

映画『カーマイン・ストリート・ギター』
(2018年/カナダ/80分)
原題:Carmine Street Guitars
監督・製作:ロン・マン(『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』)
扇動者:ジム・ジャームッシュ 編集:ロバート・ケネディ
出演:リック・ケリー、ジム・ジャームッシュ(スクワール)、ネルス・クライン(ウィルコ)、カーク・ダグラス(ザ・ルーツ)、ビル・フリゼール、マーク・リーボウ、
チャーリー・セクストン(ボブ・ディラン・バンド)他
音楽:ザ・セイディース
配給:ビターズ・エンド
(C)MMXVⅢ Sphinx Productions.
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