桜井日奈子主演ドラマ『ヤヌスの鏡』に白洲迅、国生さゆりらの出演が決定 34年の時をへて再映像化
(C)宮脇明子/集英社 フジテレビ
FODオリジナル連続ドラマ『ヤヌスの鏡』が8月16日(金)から配信をスタートすることが決定。あわせて、白洲迅、国生さゆりら追加キャストが発表されている。
『ヤヌスの鏡』は、1981年から1982年に『週刊セブンティーン』にて連載された宮脇明子の漫画。厳格な家庭に育つ優等生の高校生・小沢裕美が、ある時、厳しい祖母に閉じ込められた納戸の中で、鏡台を見つけたことをきっかけに“ユミ”という全く別の人格を持った不良少女に変貌してしまう姿を描いた作品だ。1985年には、杉浦幸主演でドラマ化されている。34年ぶりの再ドラマ化となる今回は、小沢裕美役で桜井日奈子が主演する。
追加キャストとして発表されたのは、白洲迅、国生さゆり、塩野瑛久(男劇団 青山表参道X)、仁村紗和、森マリア、萩原聖人の6名。
白洲迅 (C)宮脇明子/集英社 フジテレビ
国生さゆり (C)宮脇明子/集英社 フジテレビ
FODのドラマ『僕はまだ君を愛さないことができる』や、映画『HiGH&LOW THE WORST』などで知られる白洲迅は、ヒロミが通う高校の生徒会長・進東健一を演じる。また、ヒロミを厳しくしつける祖母・小沢貴子役で国生さゆりが出演する。
白洲が演じる進東は、ヒロミに対し密かな想いを寄せる中、彼女の異変にいち早く気付き救おうと模索するが、解決できずやりきれない想いを抱く役どころ。国生演じる小沢貴子は、過去にある男がきっかけで娘を亡くすというトラウマから、ヒロミの男性関係について異常なほど厳しく教育するという。
塩野瑛久(男劇団 青山表参道X)
仁村紗和 (C)宮脇明子/集英社 フジテレビ
森マリア (C)宮脇明子/集英社 フジテレビ
萩原聖人 (C)宮脇明子/集英社 フジテレビ
また、塩野瑛久は、繁華街で出会ったユミに興味を持ち、次第に恋心を抱く不良少年・堤達也役で出演。ユミと敵対する不良グーループのリーダー格・東涼子を仁村紗和が、ヒロミの同級生であり親友の阿部純を森マリアが、宝石店を経営する裕美の実父・甲本一成を萩原聖人がそれぞれ演じる。
白洲、国生のコメントは以下のとおり。
白洲迅(進東健一役)
僕が演じます進東は、ヒロミに恋心を抱く、学校の生徒会長です。ヒロミとの距離を縮めようとしていく中で、ヒロミの中のもう一人の人格である、ユミの存在に気づいてしまいます。ユミからヒロミを救い出すために、葛藤しながら暗中模索していきます。
ユミの存在にいち早く気づき、ヒロミとユミ、ふたりと向き合っていく中で、根本としては“ヒロミを助けたい”という思いで行動していくのですが、ヒロミはユミでありユミはヒロミである。何がヒロミのためになるのかの葛藤。進東を演じるにあたって、この葛藤をどう表現していくのかが、難しかったところであり、見て欲しいところでもあります。
また、印象に残ってるシーンは、やっぱりラストの屋上のシーンです。進東を演じる者として、忘れられないシーンですのでお見逃しなく!
このお話をいただき、最初に台本を読んで正直面食らいました。とても挑戦的で、想像すればするほどエネルギーが要る。この『ヤヌスの鏡』が“今”皆さんにどのように捉えられるのか、すごく楽しみです。
国生さゆり(小沢貴子 役)
小沢貴子役を演じる国生さゆりです。初めてこの『ヤヌスの鏡』のお話をいただいた時、武者震いしました。台本を読んで再び武者震いし、主人公・小沢裕美役を演じる桜井日奈子さんの瞳を見た時、三度武者震いしました。
台本を読み終わって、ただ一つ“この子を母親のようにはしない”ということを拠り所にしようと考えました。その他はいらないと。過激なほどに振る舞う貴子には、娘への無念があったのだと思います。裕美にとっては身勝手で理不尽な悲しみ、嘆きですが、貴子の心はそれ程“娘の悲劇”に後悔や懺悔があったのだと思います。
とは言え“本当にこれで良いのか”という想いは演じていていつもどこかにあり、あまりの壮絶さに何度となく水田成英監督、佐藤さやか監督、おおはたしんじ監督に相談し導いていただきました。
『ヤヌスの鏡』をリバイバルできたのは、多くのスタッフの皆さんの“面白い”の心があってこそだと思います。多くの皆様の助けがあり、強烈すぎる貴子を演じることができました。