村井良大、沙央くらま、三浦涼介らが恋あり歌あり笑いありの大騒動!ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト~恋の骨折り損~』いよいよ開幕

レポート
舞台
2019.10.1

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ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』が2019年10月1日(火)から東京・日比谷のシアタークリエにて開幕する。初日前日となる9月30日(月)に同劇場にて囲み会見とゲネプロ(通し稽古)が公開された。

本作は、ウィリアム・シェイクスピアの傑作喜劇を原作に、タキシードの紳士たちとハイヒールの淑女たちがロックサウンドに乗せ、繰り広げるラブコメディー。

ピレネー山脈西部に位置するナヴァール王国で、大学卒業5周年のパーティーが行われているなか、国王ファーディナンド(三浦涼介)は同窓生のビローン(村井良大)、デュメーン(渡辺大輔)、ロンガヴィル(入野自由)とともに、これから3年間は恋愛禁止、ひたすら勉学に身を捧げるという誓いを立てる。とそこに、フランス王女(中別府葵)とその親友ロザライン(沙央くらま)、キャサリン(伊波杏樹)、マライア(樋口日奈)がやって来る。王女は病身の父の代理で、ナヴァール王国との領地交渉を任されて来たのだ。

誓いを立てた以上、女性と接触するわけにはいかないと、王女らの訪問を拒絶しようとする国王たちだが、互いに顔を見合わせた男女らは息を呑む。実は、それぞれが大学時代に淡い恋心を抱き合った相手同士だった。

一方その頃、国王の同窓生のひとりアーマード(大山真志)は、バーのメイドであるジャケネッタ(田村芽実)へのラブレターをしたためる。そしてこのラブレターが、国王と旧友たち、フランス王女と親友たちの禁断の恋に火をつけることに―。

(左から)伊波杏樹、入野自由、中別府葵、三浦涼介、沙央くらま、村井良大、渡辺大輔、樋口日奈、大山真志、田村芽実

(左から)伊波杏樹、入野自由、中別府葵、三浦涼介、沙央くらま、村井良大、渡辺大輔、樋口日奈、大山真志、田村芽実

会見には、村井、沙央、渡辺、入野、大山、中別府、田村、伊波、樋口、三浦が出席した。

村井良大

村井良大

主演を務める村井は自身の役について観客に近いキャラクターだと語り、「僕の中では初めて、という役どころ。稽古場では何回も通し稽古をし、今はお客さんを待ち望んでいた状態なので、明日から楽しんで頑張りたい」と意気込みを見せる。

沙央くらま

沙央くらま

沙央は「明日が初日なんですが、稽古場のひと場面、ひと場面すべてが濃厚で、笑いあり、ほろりとする場面もあるので、皆さまにたくさん観に来て楽しんでいただきたい」と語り、「ミュージカルのライブ感あり、出てくるメンバー皆キャラクターが濃く、本気でその役を生きているので何度見ても楽しめる」と見どころを語った。

三浦涼介

三浦涼介

三浦は「先日まで『エリザベート』という舞台でハードで悲しい役をやっていましたが(笑)、この現場では毎日笑顔で、僕自身も楽しくやることが出来ていた」と振り返っていた。また、自身の役の見どころについて「劇中、ステージを降り、お客さんの中から一人ステージにあげてその方に向かって歌うシーンがあるんですが、昨日の場当たりでかなり恐怖を感じたので、本番どうなるのか、と不安になっています(笑)。ぜひそれを知った上で来場いただき、僕のソロが始まった瞬間『(ステージに)上がっていいよ』という方は手を挙げていただきたい」と笑いながら話した。

また三浦は、今年7月、母で女優の純アリスを亡くし、10月1日付で吹越満らが所属する「ジュデコン」に移籍する事を報告。純アリスさんが亡くなったのは『エリザベート』に出演中の頃で、「これから先、どうこの世界で生きていくのか不安でしたが、そんな中、本作と出会い、すごく支えられました。精神的にも体調的にも皆さんにご迷惑をおかけすることが多かったのですが、ステージに立つことが母へ僕ができる唯一の事。あとは精進して、新しい事務所でできる限り笑顔で頑張っていきたい」と力を込めた。

中別府葵

中別府葵

渡辺大輔

渡辺大輔

モデル出身で、近年映画や舞台に多数出演する中別府は「初めてのミュージカルなので楽しんでやっていきたい。この作品はキュンキュンもたくさん詰まっています。声を出して笑っていただけたら」、そして抜群のビジュアルと歌声で多数のミュージカルに出演してきた渡辺は「本当に楽しく稽古場からやってきました。ここにいない面々でもすごく面白い方々がたくさん出てきます。観なかったら公開します。全員ぶっとんでるが各々にポイントがあって、上田一豪さんの作品は2度目なんですが、すごく展開がスピーディーなので果たしてお客さんが付いてこれるのか(笑)自分の見どころはパジャマ姿とロングトーンです」とアピールした。

樋口日奈

樋口日奈

乃木坂46のメンバーである樋口は「何度やってもおもしろくて、観に来てくださる方も楽しんでもらえる舞台。恋をしておバカになるくらいはっちゃけて毎回楽しみたい」と笑顔を見せ「マライアは天然で夢見がち。よく言えばポジティブで前しか見えていない。セリフ、歌詞一つ一つに注目してほしい」とコメント。

入野自由

入野自由

伊波杏樹

伊波杏樹

声優としての評価も高い入野は「ついにこの日がきました。僕はこの芝居のなかでタップダンスを披露する場面があり、恋をするとこんなふうにばかっぽくなるんだなという事を伝えたい」と述べる。また、声優グループ・Aqoursのメンバーとしても知られる伊波もミュージカル初挑戦と語り、「思い切って全力で大好きな歌を歌いたい。カンパニー一同全力で楽しい作品を届けたい」とキラキラの笑顔で話した。

大山真志

大山真志

自ら「飛び道具的なポジション」と語る大山は自身の役を「お金持ちなんだけどダサイ。ダサイんだけどすごく情熱的」と評し、「登場シーンでジャグジーに入っているんですが、そのために脱毛しました(笑)。あと、下ネタが盛りだくさんの歌を歌います。引かないように先に言っておきます」と笑わせた。その言葉に村井も「メンズですら引いた歌詞がある。ピー音が入るくらいの」と茶々を入れていた。

田村芽実

田村芽実

ハロプロのアンジュルム元メンバーでもある田村は、「心から尊敬する先輩たちと一緒に舞台に出る事が出来る事を嬉しく思います」と笑顔を見せるも「生まれて初めてのセクシーキャラ。観てのとおり露出も多くて。フェロモンを存分に出せるように頑張ります」と照れくさそうに微笑んでいた。

ゲネプロではロックサウンドの生演奏に乗せ、男女4対4+1対1で恋に苦悩する姿が歌と笑いと共に描かれていた。スピーディーな展開でありながらも物語の筋がハッキリとし、かつ個々のキャラが際立っているのはさすがシェイクスピアといったところ。開演前から観客を巻き込む仕掛けもあり、始まったら始まったで何度となく拍手喝采そして大笑いが起きていた。

また、全員歌唱力が素晴らしく、聴きごたえも抜群。大山のダイナマイト・バディ(笑)と共に存分に楽しんでいただきたい。

取材・文・撮影=こむらさき

公演情報

ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト~恋の骨折り損~』
 
【東京公演】2019年10月1日(火)~25日(金) 日比谷シアタークリエ
【兵庫公演】2019年11月1日(金)~4日(月・休) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【福岡公演】2019年11月9日(土)、10日(日) 福岡市民会館
【愛知公演】2019年11月16日(土)、17日(日) 愛知県芸術劇場大ホール

原作:ウィリアム・シェイクスピア
楽曲:マイケル・フリードマン
脚色:アレックス・ティンバース
翻訳/訳詞/演出:上田一豪
出演:
村井良大 沙央くらま
渡辺大輔 入野自由 大山真志 中別府葵 田村芽実 伊波杏樹 樋口日奈
加藤潤一 石川新太 一色洋平 遠山裕介 ひのあらた 木村花代
三浦涼介
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