森山直太朗が「さくら(二〇一九)」の配信を記念したプレミアムライブを開催 世武裕子がゲストで参加し、ピアノを披露
(左から)森山直太朗 世武裕子 撮影:岩佐篤樹
2019年11月29日(金) 東京・原宿のVACANTにて、森山直太朗がドラマ『同期のサクラ』主題歌で話題の「さくら(二〇一九)」の配信を記念したプレミアムライブを開催した。
このライブは「さくら(二〇一九)」をダウンロード購入した人の中から80人を招待して行われたもの。またダウンロード購入の上応募した方にこのライブを生配信視聴できるURLが配布された。
ステージのないフラットな空間にはアコースティックギター、ピアノ、スタンドライトが置かれ、会場はまるで自宅に招かれたかのような温かな雰囲気。開演時間になると、会場後ろのドアからゆっくりとした足取りで森山直太朗が登場し、ギター弾き語りによる「声」からライブはスタートした。
撮影:岩佐篤樹
撮影:岩佐篤樹
「今日ここに来てくれた方、映像を通して観ていただいている方、いろんな形で参加してくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。本来ならダウンロードしていただいた方にお礼をということで、カステラでも贈ろうかと思ったんですが、やっぱり歌を歌った方がいいんじゃないかということでこういう形になりました」と直太朗が挨拶すると客席からは大きな拍手が送られた。
2曲目の「君のスゴさを君は知らない」に続き、「せっかくのプレミアムな夜なので、ゲストを紹介したいと思います」と呼び込むと、「さくら(二〇一九)」のアレンジを務めた世武裕子が登場。昨年、世武が初めてピアノで参加し、2人が出会うきっかけとなった曲「人間の森」をともに奏でた。
撮影:岩佐篤樹
撮影:岩佐篤樹
そこからは「さくら(二〇一九)」制作にまつわるトークが弾み、話題はライブ当日に公開されたばかりのMVのことへ。世武もピアノで参加し、生歌唱・生演奏によるワンカット一発撮りで撮影されたMVについて、2人は「緊張した!」と振り返った。直太朗が「生歌なのに、生歌じゃないと思っている人がいる」と話すと、世武は「うますぎるから。ちょっと下手に歌った方が良かったんじゃないか」と話し会場の笑いを誘った。
続いて、世武裕子のピアノとともに「さくら(二〇一九)」を披露。まさに生のパフォーマンスの臨場感を至近距離で体感する機会を得た80人の招待客は、それぞれの想いを胸にじっと歌に聴き入っているようだった。
その後は、先日の日本テレビ「スッキリ」出演時にも視点の面白さが話題となった「どうしてそのシャツ選んだの」、ライブでも定番の楽曲である「どこもかしこも駐車場」を再びギター弾き語りで披露。
最後に、再度世武裕子を呼び込み、「昨年ツアーの前に『なんかやりたい』というイベントをこの原宿VACANTでやって。この場所で培ったものは色々な宿題とか気付きを与えてくれて、自分を見つめ直すきっかけになりました。その中でも歌った『群青』をここでもう一回歌ってみたいなと思います」と、<Hey Siri 僕の悩みを聞いてくれよ>と語りかける歌詞が強く心に残るこの曲を歌い、ライブは幕を閉じた。
普段のコンサートとはまた違う濃密な空間で森山直太朗の音楽を味わうこのプレミアムライブ。参加者にとってはまさに特別な時間となったに違いない。
2019.11.29 原宿・VACANT
セットリスト
1.声
2.君のスゴさを君は知らない
3.人間の森
4.さくら(二〇一九)
5.どうしてそのシャツ選んだの
6.どこもかしこも駐車場
7.群青