元・演劇集団キャラメルボックス製作総指揮・加藤昌史がラーメングループ「ムタヒロ」の運営会社で再出発

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2020.4.1
(左から)株式会社GREAT SMILE 加藤昌史(広報室長)、牟田伸吾(代表取締役)、新井博道(専務取締役)  (撮影:たかはしじゅんいち)

(左から)株式会社GREAT SMILE 加藤昌史(広報室長)、牟田伸吾(代表取締役)、新井博道(専務取締役)  (撮影:たかはしじゅんいち)


元・演劇集団キャラメルボックスの製作総指揮、加藤昌史が今春(2020年春)より、ラーメングループ「ムタヒロ」の運営会社・株式会社グレートスマイル(東京都国分寺市 平成25年設立 代表取締役社長 牟田伸吾)の広報室長として新たな人生を踏み出したことが、このほど明らかとなった。

加藤は1985年の演劇集団キャラメルボックス結成以来、同劇団の製作総指揮を務めるプロデューサーとして、また自身が設立した演劇製作会社の株式会社ネビュラプロジェクト代表取締役社長として、劇団や演劇界の発展に大いに寄与し、演劇界の風雲児として注目を浴びた。しかし東日本大震災以降の経営悪化により、2019年5月に劇団活動を休止、また同年中に会社と当人の破産も決定した。さらにプライベートでも次男を喪うなど不幸が重なり、自身に関する情報発信を一切停止していた。

そんな中、東京都国分寺市を中心に海外も含め14店舗を展開するラーメングループ「ムタヒロ」の運営会社・株式会社グレートスマイルが、今春より加藤を広報室長として迎え入れた。

加藤は劇団時代から年間6~700杯を食べるラーメン愛好者で、食べログでは「みうたんパパ」のハンドルネームで2000件以上のラーメンレビューを書き続け、全国チェーン「天下一品ラーメン」も200店舗以上を食べ歩いた。「ラーメンWalker 百麵人」の一人として「ラーメンWalkerTV」に出演していたことでも知られる。2011年に国分寺駅前にムタヒロ1号店がオープンしてからは、同店に週に一度、多い時にはほぼ毎日通う「超常連」として、「ムタヒロが主食」というTwitterアカウントでの活動も行っていた。

そんな加藤の培ってきた多様な広報、宣伝、ウェブサービス、接客などのスピリッツやノウハウを、「ムタヒロ」の運営会社グレートスマイルは、グループの急成長ゆえに同社の手が届かなかった活動領域にも今後活用させていく。

なお、加藤は今年(2020年)3月より「加藤昌史 Ver.2」のアカウント名でTwitterを再開、再起を世間に知らしめた。以下、加藤より届いたコメントを紹介する。

「昨年2月に次男を亡くした後、全く食事が喉を通らなくなっていたとき、ふと思い立って立ち寄ったムタヒロのラーメンは食べ切ることができ、命を繋いでいただきました。これからの人生はその恩返しのために、これまで劇団製作で得てきた様々な手法をグレートスマイルに採り入れて、ムタヒログループの皆さんやファンの皆さん、そしてこれから出会う皆さんのために捧げる覚悟です」

株式会社GREAT SMILE 広報室長 加藤昌史 (撮影:たかはしじゅんいち)

株式会社GREAT SMILE 広報室長 加藤昌史 (撮影:たかはしじゅんいち)

【株式会社グレートスマイル】
2011年にJR国分寺駅南口からすぐの場所で創業した「中華そばムタヒロ」、翌年に同駅北口に開店した2号店「鶏そばムタヒロ」の快調な人気を支えるため、2013年に設立。その後、同じく国分寺駅北口にまぜそば専門の「まぜまぜムタヒロ」、西国分寺駅北口に「味噌中華そばムタヒロ」、国立駅南口に青森肉中華そばをオマージュした「肉中華そばムタヒロ」、国分寺駅南口にガッツリ系豚骨醤油ラーメン専門の「ラーメンブタヒロ」と、ドミナント戦略によるバリエーションに富んだ出店を成功させ、大阪に直営2店舗、海外にFC2店舗、都内にもFCを4店舗展開し、さらに2019年には西武鉄道との協業により西武拝島駅改札正面に初の「エキナカ店舗」である「中華そばムタヒロ 拝島駅店」をオープン。創業から9年で合計14店舗にまで業務を拡大した。

【加藤昌史】
1961年10月25日、東京都調布市生まれ、府中市育ち。早稲田大学教育学部在学中の1985年に「演劇集団キャラメルボックス」を結成、2年後には演劇製作会社「株式会社ネビュラプロジェクト」を設立し代表取締役社長に就任。「裏方」にも関わらずラジオのパーソナリティを務めたり、小田和正監督の映画「緑の街」に出演したり、連日長文のブログを書き続け個人Twitterアカウントのフォロワーが2万人を超えるなど、劇団をプロモーションする斬新な活動を続け、俳優・上川隆也などを輩出。演劇関係でのIT化の先駆け的な活動も次々と行い、劇団独自の顧客管理システムや予約システムを構築、劇作の企画でも60分の短編演劇「ハーフタイムシアター」を考案して新規観客を掘り起こし、JR東日本と組んだ東北新幹線車内演劇「シアターエクスプレス」を成功させるなどして年間15万人を動員する劇団にまで成長させた。しかし、2011年の東日本大震災を境に収益が極端に悪化。2019年5月末に劇団代表の成井豊氏が活動休止を宣言、会社と加藤は自己破産を申請。その後、劇作メンバーは個人活動を継続させていたものの、加藤の動向は全く伝わっていなかった。著書は「いいこと思いついた‼︎」「拍手という花束のために」「10秒で人の心をつかむ話し方」「人の前に出る仕事の人へ。」など多数。

公式サイト

株式会社グレートスマイル http://mutahiro.com/
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