スキマスイッチ「ライブができるのが楽しい!」 自身初の無観客有料配信ライブでほとばしる歓び
スキマスイッチ『Streaming LIVE“a la carte 2020”~実際にやってみた!~』 撮影=岩佐篤樹
6月27日(土)19時からスキマスイッチの有料配信ライブ『Streaming LIVE“a la carte 2020”~実際にやってみた!~』が行われた。
これはスキマスイッチの公式ファンクラブ「DELUXE」内での企画が母体となっている。ファンクラブ会員から「初めてスキマスイッチを聴く人に聴かせたい楽曲」を募集し、それを元にスキマスイッチの2人が曲順を決めたセットリストを、過去のライブ映像をつないだ形態で公式YouTubeチャネルにアップしたのだ。今回はその「スキマスイッチとファンクラブ会員が選んだ!神セトリの仮想ライブ!『LIVE a la carte 2020』」と題された内容を、文字通り“実際にやってみた!”というものになる。
スキマスイッチ『Streaming LIVE“a la carte 2020”~実際にやってみた!~』 撮影=岩佐篤樹
スキマスイッチ『Streaming LIVE“a la carte 2020”~実際にやってみた!~』 撮影=岩佐篤樹
ライブは“神セトリ”と言われるだけあって、「奏(かなで)」「全力少年」「ガラナ」といったヒット曲から、「デザイナーズマンション」「SL9」「アーセンの憂鬱」「僕と傘と日曜日」などファンの間で人気の曲を絶妙に織り交ぜて構成された。途中、映像に歌詞を載せたり、チャット機能を使って視聴者とコミュニケーションを図るなど配信ならではの工夫も垣間見える。
スキマスイッチ『Streaming LIVE“a la carte 2020”~実際にやってみた!~』 撮影=岩佐篤樹
しかしこの日の一番の見どころは、やはり気持ちの入ったパフォーマンスだろう。大橋卓弥も「ライブができるのが楽しい!」と何度も口にしていたが、やっと仲間と一緒に演奏できる歓び、オンラインではあるがオーディエンスの前でライブできる嬉しさがバンド全体からほとばしっていた。大橋は画面の向こう側にコール&レスポンスを呼びかけ、ファンはそれにチャット欄で応答するというリモートならではの一体感も出現した。
スキマスイッチ『Streaming LIVE“a la carte 2020”~実際にやってみた!~』 撮影=岩佐篤樹
“神セトリ”を完全再現した本編が終了した後はアンコールが行われ、「Revival」「未来花(ミライカ) for Anniversary」「リアライズ」の3曲が披露された。最後のMCではセレクションアルバムの第2弾となる『スキマノハナタバ~Smile Song Selection~』を8月19日に発売することをサプライズ発表。コンサート再開の予定が立たないこんな時期でも自分たちのできることを見つけ、なんとかファンに笑顔を贈ろうとする“チームスキマ”の配信ライブは、お互い別々の場所にいることを忘れさせてしまう強い絆の感触の中で幕を下ろした。
スキマスイッチ『Streaming LIVE“a la carte 2020”~実際にやってみた!~』 撮影=岩佐篤樹
※原文ママ
文=清水浩司