最大50万円の支援金付き！「豊岡演劇祭2020」フリンジ参加団体を募集

2020年9月に、ほぼ1ヶ月の期間に渡って、兵庫県豊岡市の全域で開催されることが決定した「豊岡演劇祭2020」。これが記念すべき第一回となる同フェスに、フリンジでの参加を希望する団体を公募することが、7月1日に行われた演劇祭の会見で明らかにされた。

通常のフェスティバルの「フリンジ」は、自由参加かつ諸費用は自腹のケースがほとんど。しかし豊岡演劇祭のフリンジは、フェスティバルの実行委員会があらかじめ参加団体を選び、公演場所をマッチングするという異例の形式だ。この理由について、フェスティバル・ディレクターの平田オリザは「まだ演劇祭の土壌がない段階で自由にしても、演る側も受け入れる地域も混乱する。今後数回は、実行委員会事務局がマッチングする形でやらせていただきます」と語る。

今回採択するのは、10団体ほどを予定。参加が決まった団体には、最大で50万円の制作支援金が支給されるのに加え、30近い上演候補地の中から、コーディネーターが企画内容に合わせて会場をマッチング。さらに宿泊施設も公演地に応じて、格安あるいは無料の施設を斡旋するという、フリンジとは思えないような条件だ。

特に今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で公演延期・中止をした団体を、優先的に採択するという。これについても平田は「上演できなかった作品の中には、演劇史に残るような名作や、ステップアップのチャンスとなる公演があったかもしれないのに、それがコロナですべて失われてしまった。そういう人たちを支援したい」と、強く応募を呼びかけた。

公募期間は7月1日（水）～14日（火）で、申し込みはWEBのみ。また7月11日（土）には、オンラインの説明会も開催される（先着順・定員あり）。これほどの高待遇で、なおかつエリア内に城崎温泉や蕎麦の名所・出石など、一度は訪れたい名所が多いフェスティバルはそうそうないので、ぜひチャレンジしてほしい。「豊岡演劇祭2020」の内容については、後日このサイトで公開する。