海外音楽情報専門podcast番組『speakeasy podcast』の竹内琢也が選ぶ、1週間の海外ポップソング、海外音楽ニュース（5/14付）

海外音楽情報専門podcast『speakeasy podcast』とSPICEの連動企画。毎週金曜日に海外でニューリリースになった楽曲やアルバムの中から、MCを務める竹内琢也がオススメの曲を紹介。SpotifyのNew Music FridayのプレイリストやイギリスのOfficial UK Chartsなどでピックアップされているリストを独自に集計して選んだ楽曲をお届けする。

ケイティ・ペリーがポケモン25周年キャンペーンとのコラボ・シングルをリリース。この曲はこの秋にリリースが予定されているポケモン25周年記念アルバム「Pokemon25:The Album」の中に収録される予定。

●「a m a r i」 / J・コール

J・コールが約3年ぶりのアルバム「The Off-Season」をリリース。先週先行でリリースした「interlude」はその名の通りアルバムにおいての間奏部分でありながら、Apple MusicやSpotifyのUSチャートで1位を獲得した。J・コールはルワンダのプロバスケットボールチームと契約をしたことでも話題になっている。

●「Best I Ever Had Remix」 / Nicki Minaj,Drake

ニッキー・ミナージュが2009年リリースのミックス・テープ「Beam Me Up Scotty」をストリーミングで解禁。ドレイクとリル・ウェインが参加した「Seeing Green」など、新曲も追加されている。

●「Bussdown」 / ジョルジャ・スミス、シェイ・ボー

8曲入りの新作「Be Right Back」がリリースになった。2018年にリリースしたデビュー・アルバム「Lost & Found」以来の作品となり、セカンド・アルバムかと思いきや、ジョルジャ・スミスは「これはアルバムではない」と語っている。これはラッパーのシェイ・ボーとコラボした1曲。

●この1週間の海外ポップミュージックシーンの動き●

なんといっても今週は『ブリット・アウォーズ』でしょう。日本時間の5月12日（金）未明にイギリス最大の音楽アワード、『ブリット・アウォーズ』が開催されました。今回のブリット・アウォーズの注目すべき点はまず、観客が基本的にマスクなし、ソーシャル・ディスタンスなしで参加したという所です。コロナに関連するイギリス政府の研究プログラムの一環で開催されこういう形式がとられました。観客は事前にコロナの陰性を証明する必要がありますが、こういった形でこれだけの大きな音楽アワードが行われたのは大きな一歩になりそうです。

授賞式ではデュア・リパが最多の2冠を獲得。その他リトル・ミックスが「メンバーが全員女性のグループ」として初めてブリティッシュ・グループ賞を受賞したり、テイラー・スウィフトが女性として初めてグローバルアイコン賞を受賞したりと女性の活躍が目立った年になりました。昨年は男女混合カテゴリーにほとんど女性アーティストがノミネートされていないということで批判を浴びましたが、その影響も受けているのでしょう。『グラミー』と並ぶ世界的な音楽アワードの『ブリット・アウォーズ』。Youtubeでの各アーティストのパフォーマンスが公開されていますのでぜひ見てみてください。

USアルバムチャートではDJキャレドのアルバム『KHALED KHALED』が自身初の1位に。

USシングルチャートではザ・ウィークエンドとアリアナ・グランデの「Save Your Tears」が引き続き1位を獲得。UKシングルチャートではティオン・ウェインとラス・ミリオンズの「Body」が、ずっと1位だったリル・ナズ・Xの「MONTERO (Call Me By Your Name)」を下し、1位を獲得。

UKアルバムチャートではロイヤル・ブラッドの「Typhoons」が1位となりました。

5月14日（金）配信の『speakeasy podcast』（#94）では、今週の様々な音楽ニュースを取り上げていますので、お時間ある時に聞いてみてください。

文＝竹内琢也