『第四回オール日芸寄席〜おっと天下の日大事〜』有楽町・よみうりホールにて開催　 アーカイブ配信も実施

第四回目の開催となるオール日芸寄席が、2021年12月25日（土）有楽町・よみうりホールにて開催された。

今回は爆笑問題・田中裕二をゲストに迎えての年末爆笑ライブとなり、前半は春風亭一之輔「新聞記事」、立川志らく「洒落小町」、三遊亭白鳥「アジアそば」の落語三席、後半は高田文夫、爆笑問題・田中裕二の対談、そして全員でのトークが繰り広げられた。

開口一番を務めた一之輔。まくらでは会場に子供がいないことを確認しながらサンタクロースの存在について「子供にも現実を」と一蹴するも、本公演にはアーカイブ配信があることを思い出して焦りを見せて笑いを誘い、会場を温めた。演目は「新聞記事」を披露。小ネタを入れアレンジに富んだ一之輔流の落語で盛り上げた。

続いて志らく。まくらは短めに「洒落小町」を披露。オリジナルのダジャレや替え歌を盛り込み笑いを取った。

落語の最後を飾ったのは白鳥。前回、アーカイブ配信ではばっさりカットされたことを明かし、今回出番が3番目となったのも配信時に編集しやすいからだとスタッフに言われたと吐露。今回こそは安心して聞ける落語をと意気込むも、会場からは白鳥らしい落語を求める拍手が巻き起こり、戸惑う場面も見られた。

演目は「アジアそば」。今回こそアーカイブ配信でカットされないよう「ナースコール」を披露しようと考えていたと言いつつも、寄席でしかやらないというオリジナル落語「アジアそば」を披露し盛り上げた。

休憩をはさみ、後半となる高田文夫と爆笑問題・田中裕二の対談がスタート。

クリスマスの開催となった公演に関し、子を持つ田中を気遣い公演時間をお昼にしたと話す高田。24日、イブの夜にケーキやプレゼントはもう済ませたという田中にさらに高田がエピソードトークを迫ると、「本番前にすでに聞いていて大して盛り上がらないとわかっているくせに」と田中は早速高田の洗礼を受けた。

そんな高田と田中には意外な接点が。田中が日大に入学した翌年に高田文夫が審査員を務める日大学園祭のお笑いコンテストで「高田文夫賞」を獲ったという。江古田キャンパスでの思い出話に花を咲かせた。

対談もほどほどに、志らく、白鳥、一之輔が登場。ステージに登場する際には日大の校歌が流れるもまさかの田中、一之輔は校歌を知らず…。

白鳥は空手部で何度も歌う機会があり知っていたが、田中と一之輔に対して志らくは「まさか知らないとは」と驚きを見せた。日芸出身者が集まるとやはり先輩後輩関係の話に。

若手の頃から売れっ子だった田中のことを、白鳥は今日田中と会うまで先輩だと思っていたという。楽屋で話をする中で自分の方が先輩だと知り、態度が急変したと他全員から総イジリされる場面も。

先輩後輩トークはますます盛り上がりを見せ、ターゲットは一之輔に。高田とは30年、志らくとは20年近く芸歴の差がある一之輔。「この初々しさを！」と主張する一之輔に「楽屋で一緒にいるとなんだか同じくらいの感じで喋っている」と言う志らくに続き、「お前のその妙な落ち着きは何なんだ！」と高田からもすかさず突っ込みが入った。

その後も落語界のお師匠方に関するトークなどを繰り広げ、会場は終始笑いに包まれ最後は会場全員での三本締めで約2時間に及ぶ公演は幕を閉じた。

その他どんな話があったのか、2022年1月8日～1月14日のアーカイブ配信を見てほしい。

【高田文夫コメント】

第四回、無事に終えることが出来ました。次回はぜひ爆笑問題・太田光をお招きし、ジャーナリスティックな目で、話を伺えればと思います。

【爆笑問題・田中裕二コメント】

高田文夫先生と2人でお話させて頂けて光栄でした。やはり緊張感はありましたが、高田先生は色々なネタを考えていらっしゃり、ドッカンドッカン笑いを取られてなかなかついていくのが大変でした。次回は太田も呼んでいただけるようなので、そちらも楽しみにしたいなと思います。